初めて藤沢さんの著作を読む。芥川賞受賞のタイトル作よりも、一緒に収録されていた「屋上」の方が好きだな。今はもうないデパート屋上の遊具や動物園。俯いたまま動かないポニーがとても良かった。
私は、40歳台初め、心に残る二人の編集者と仕事をする機会がありました。二人とも、後に、直木賞受賞者です。一人は、藤沢周さん、もう一人は、白石一文さんです。前者は、受賞作『ブエノスアイレス午前零時』、後者は、受賞作『ほかならぬ人へ』です