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感想「Web新小説12月号」

浮草堂美奈

春陽堂書店発行の文芸webマガジン「WEB新小説」の感想です。
Twitterで掲載していた、12月号分をまとめてみました。コピペ故若干読みにくいやもです。すみません。
初月無料。↓公式URLです。

「藤沢周連作小説館」(藤沢周)
と、とんでもない傑作が冒頭にドンと!
初老の男が故郷を追想する1話完結小説。
60年前の新潟の! 澱んだ川を流れていく赤ん坊!
嬰兒殺しを「見ねかったことにしとけ」と命じる祖母!
うら寂しさがスゴすぎます!

「週末のアルペジオ」(三角みづ紀)
今月号の三角先生の詩は、ヒリヒリとして良かったです。
ことに

よろこばないと決めよう

の1行にこめられた恐怖心! スゴい!

「猛獣ども」(井上荒野)
静かな別荘地で、不倫カップルが熊に食われる。
住人たちの群像劇。今回は小説家夫婦の話。

バカかこの男は!
書かない人は普通の人! 格下でもなければ小説家でもない!
お前は普通の人かつ小説を書く邪魔をする人だ!

「町田康の読み解き山頭火」(町田康)
山頭火の人生を辿るエッセイ。
山頭火は、何故はがきを出し続けたのか?回です。
結論を申し上げますと、出さないと誰にもしられず野垂れ死ぬからなんですが……。


「待ってました!黙阿弥歌舞伎への招待」( 坂東彦三郎 柏田道夫 辻和子)
豪華製作陣の動画。歌舞伎の名場面をアニメ化です。今月号は文弥殺し。

生々しい。
普通の人が犯罪に走る姿が!
お金に困っているときに、たまたまお金を持っている人がたまたま殺せるとこに……!

「漱石クロニクル 」(大高郁子)
かわいいイラストで辿る漱石の人生。
「吾輩」のモデルの死亡通知、出していたんですね。はがきの縁を黒く塗ったのを。
「漱石は吾輩が世に出したのだ」ですものね……

「兼好のつれづれ絵草紙 」(三遊亭兼好)
落語家さんの日常エッセイ。
今回はまさに落語家ならではの、おこづかいのあげ方ねだり方でおもしろかったです。
仕事で目上の方が、目下の方におこづかいをあげる文化! まだ残ってるんですね!

「銭湯放浪記」( 大和久勝)
ただひたすら銭湯を楽しんだ話のエッセイ。
今回は山の手線銭湯一周の話。
あー! わかりみ! この連載、全部1人で完結するとこが楽しそうなんですよ

「しおり物語」(岡もみじ)
この新連載めっちゃイイ!
4コマ漫画なんですけれど。読書あるあるを描いてらして。
「特にオチはない」(だからいい)タイプのオチのほっこり感です!


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