「マリカしゃん、抜け駆けは」 シャルロッテが割って入ろうとした、その時。 どこからともなく、飛来する宝珠。 「何じゃと!?」 「少年少女は大志を抱く。私も祝福しよう」 宝珠は宙に浮いたまま。夢の綱引き開始か? 「ええい…紫怨の宝珠に封じられし古の怨念どもよ、望みを語れ!」
「君たちは、夢見の宝珠が欲しいのだろう?」 「ええ、アッシュとロバニエミ復活のために」 マリカを見守るアッシュ。ヴァジルは、ウルルの大岩を指差した。 「あれは夢を映す鏡。強い願いほど鮮明に」 「強い夢のチカラなら、宝珠を召喚できる?」 「そうだ。だが悪しき者も狙っているぞ」