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墜落、骨折しました(2年前)

 素晴らしさだけはなく、パラハングスカイスポーツネガティブさもお知らせしなければニュートラルではないと思います。それは、危険性。当然、危ない、堕ちれば大怪我、または命を失う。

 比べても意味はないと思うけど、モーターサイクル冬山登山と同じレベルかそれ以上か。統計がないので何とも言えないけど、愛好者の数が少ないので圧倒的な事故率の高さだと感じています。

 私の場合、スカイスポーツの前はバイクでした。ロードレースオーストラリアを1100㏄のバイクで7,000㎞走るほど、熱中するのが性分のようです。

当時は登れました。6月下旬、南半球は真冬、寒かった。

 幸い、ただ運が良かっただけで大きな事故や怪我はしませんでした。転倒で自滅したことは、もちろん何度もありましたが、擦り傷打撲程度。

 ハンググライダーを始めて、当然怪我を心配しましたが、これまた20年間続けても骨折なし、パラグライダーもです。これも運が良かっただけで、周りでは着陸でクラッシュして上腕骨折をする友人が何人かいました。

 二度と会えなくなってしまった親しい友人もいます。

 しかし、パラグライダーを再開して、ついにその日はやってきました。着陸寸前、キャノピーが潰れて対地高度20mくらいから落下。木が生えていれば枝がクッションになるのですが、運が悪く地面に激突

 エネルギーが腰に集中したことを感じ、次に激痛が走りました。やってしまった。頚椎損傷かも。痛みの中、足の指を動かしました。動きます。感覚もありました。

 まもなく助けが来てくれました。一人では動けません。救急車搬送となり、レントゲン、MRの結果、『第一腰椎圧迫骨折』と診断されました。痺れはなく、神経への損傷はありませんが、絶対安静です。

 これは2年前の話です。全治は3ヵ月、完璧に骨融合するまでは半年掛かります。手術の必要はなく、そこは悪運が強かったですが、腰椎の前方と後方も骨折していたので、圧迫ではなく『破裂骨折』と、一段階悪い診断になりました。

 オーダーコルセットが出来上がるまでは、ひたすらベッド安静。食事も寝たまま、シャワーも寝たまま裸になって洗ってもらいます。羞恥心は捨てました。

 トイレ(大)だけは沽券に関わるので、悶絶しながら歩行器を使って行きました。

 寝たままだとアッと言う間に筋力が落ちるので、ベッド上リハビリ、コルセットが出来てからは歩行や階段リハビリを行って、10日で退院。骨折した場所の割には早かったです。

腰椎が後ろの神経を傷付けたら、半身不随でした。

 診断通り3ヵ月で骨融合してコルセットは外れました。当然のごとく、体重は増え、体力は落ちました。本格的なリハビリはプールです。関節への負担が少ないです

 泳ぐのは好きなので、クロールで1000mをほぼ毎日泳ぎ、1ヵ月で体重7キロ減量、体力も骨折前よりも強化され、文字通り怪我の功名となりました。

 そうなると、また飛びたくなってしまうのは、不治の病です。

 パラ、ハング・パイロットが必ず怪我をするわけではありませんが、擦り傷や打撲程度は、日常的。バイク同様に危険な趣味であるとは真っ当だと思います。

 それでも飛ぶかあ?

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