「恐怖のなかで、主体はその主体性を、私的実存たるその能力を剥ぎとられる。主体は脱人称化される。実存の感情としての「吐き気」は、いまだ脱人称化ではない」 (『レヴィナス・コレクション』所収、「ある(イリア)」、223頁)
レヴィナスに興味がある人は『レヴィナス・コレクション』から入るといい。レヴィナスのハイデガー理解はカスですが、レヴィナスがどういう話に関心があるかについて、最大紙数でも70頁ほど(『時間と他なるもの』)で、色々と書いている。