ginger.tokyoのオーナー

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清澄白河のカフェめし屋GINGER.TOKYOのオーナーです。7インチ盤専門店「45rpm.tokyo」運営、サブカル近現代史研究家。ローカルカルチャー情報発信中。アナログ・レコードとネコとフランス車が好きな還暦過ぎです。

マガジン

  • 7インチ盤専門店雑記

    清澄白河にあるGINGER.TOKYO内のショップ・イン・ショップ「45rpm」のオーナー的視点から、レコード周辺情報や雑感を書いています。

  • 清澄白河カフェのキッチンから見る風景

    清澄白河にある隠れ家カフェ(?)GINGER.TOKYOのオーナーの雑感集です。

  • 備忘録的サブカル近現代史考

    メディア文化研究に近い日本固有のサブカルの備忘録的考察。ハイカルチャーではない。とりわけ周辺領域に関するものを中心に扱う。高山の発信するものの中でも、いわゆる「その他」。

  • 下町音楽夜話

    2002年から週1本のペースで書き続けてきた音楽エッセイを加筆修正して掲載しているのが「Updated」、2015年4月以降書いているのが「続・下町音楽夜話」です。

  • さらまわし・どっと・こむ(中央エフエム)

    全曲アナログ・レコードでお届けする中央エフエムの音楽番組、"さらまわし・どっと・こむ~The Vinyl Paradise~"の番組後記です。番組内でかけた曲の解説や記録です。

最近の記事

7インチ盤専門店雑記762「イリアーヌ」

ブラジルはサンパウロ出身のジャズ・ピアニストで、ヴォーカルも素敵なイリアーヌ・イリアスEliane Eliasという女性がおります。私の4日前に生まれており、誕生日が近いというだけでもよく記憶に留めております。元はランディ・ブレッカーと結婚していた時期もありましたが、現在はベーシストのマーク・ジョンソンがダンナさんです。アマンダ・ブレッカーのお母さんですね。 彼女の2003年リリースの「Brazilian Classics」という編集アルバムが好きで、時々営業終了後の店内で

    • 7インチ盤専門店雑記761「デリンジャー」

      子どもの頃夢中になって聴いたという印象があるリック・デリンジャーですが、高校に入ってバンド小僧になってからは密かな楽しみになってしまいました。当時は英国ロック中心でアメリカンなロックをやるバンドもいませんでしたし、話題にしても煙たがられたような記憶しかありません。 リック・デリンジャーに関しては、リアルタイムではデリンジャーというバンドになっておりましたが、バンド仲間からは良いとは言われませんでしたねぇ…。1976年頃ですから、エアロスミスやレッド・ツェッペリンあたりで盛り

      • 7インチ盤専門店雑記760「リック・デリンジャー」

        リック・デリンジャーも大好きなギタリストです。リアルタイムで「ロックンロール・フーチー・クー」のヒットを記憶しておりますから、随分昔からです。1973年のアルバム「All American Boy」もリアルタイムではありませんが、随分昔に買いました。そもそもイギリスとアメリカの区別もついていなかった時期です。特別にアメリカ臭が強いわけでなし、ヒット・チャートに夢中になっていたから好きだったという気もします。ギタリストかどうかも分かってなかったかもですね。 ヘッダー写真は19

        • 7インチ盤専門店雑記759「マイケル・ブレッカー5:ジャズ・サックスの第一人者」

          1996年のマイケル・ブレッカー「Tales From The Hudson」は個人的には超が付く問題作でした。ここに収録されておりました「Song For Bilbao」、何回聴いたでしょうか。もう思い切りハマりました。50年代60年代のブルーノート等にハマりまくった後でしたが、現代ものもいいねとなり、古いものが聴けなくなりました。 最初にジャケットを見た時、参加ミュージシャンが記されておりますが、何じゃこりゃ?という感じでしたねぇ…。「おお、パット・メセニーじゃん」とい

        7インチ盤専門店雑記762「イリアーヌ」

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        • 7インチ盤専門店雑記
          759本
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          200本
        • 備忘録的サブカル近現代史考
          21本
        • 下町音楽夜話
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        • さらまわし・どっと・こむ(中央エフエム)
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        • さらまわしネタ帳
          118本

        記事

          7インチ盤専門店雑記758「マイケル・ブレッカー4:リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ」

          10年の時を経て、1992年にブレッカー・ブラザーズが戻ってきたときは飛びつきましたねぇ。個人的にはもうジャズもしっかり学び、かなりの量の音源を聴いてからのはなしですから、随分違って聴こえるだろうなとは思いました。そして予想を裏切られるほどにポップでファンキーで格好良いフュージョン・サウンドでした。特にファンキーという部分では70年代のブレッカーズとはかなり趣きが違い、思い切り聴き易くなったという印象でしたが、これはこちら側の変化も含めての話でしょう。ヘッダー写真のように、ア

          7インチ盤専門店雑記758「マイケル・ブレッカー4:リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ」

          7インチ盤専門店雑記757「マイケル・ブレッカー3:ステップス(・アヘッド)」

          マイケル・ブレッカーとマイク・マイニエリの双頭バンドSteps Aheadがあります。3作目まではAheadがつかないSteps名義だったのですが、どうも同じバンドという扱いのようです。Stepsの頃はアコースティックなジャズ寄りの音を聴かせていたのですが、Steps Aheadになってからは、マイケル・ブレッカーもウィンド・シンセを使ったり、エレキ・ベースになったりで、いかにもフュージョンという音になってしまいます。 初期のStepsはベースのエディ・ゴメスとピアノのドン

          7インチ盤専門店雑記757「マイケル・ブレッカー3:ステップス(・アヘッド)」

          7インチ盤専門店雑記756「マイケル・ブレッカー2:イースト・リヴァー」

          1970年代後半、徐々にレコードに書かれているクレジットが気になり始めた頃、マイケル・ブレッカーとランディ・ブレッカーの名前はあちこちで見かけるもので、否が応でも気になりました。リーダー作となると、75年のブレッカー・ブラザーズのファーストとなるのでしょうが、マイケルにとってサイドマンとしては1969年のランディ・ブレッカー名義のアルバム「Score」が初仕事のようです。その後、70年代前半からかなり多岐にわたる仕事を手掛けておりまして、私の知る限りではジェームス・テイラーの

          7インチ盤専門店雑記756「マイケル・ブレッカー2:イースト・リヴァー」

          7インチ盤専門店雑記755「マイケル・ブレッカー1:木場公園」

          自分の最初の英会話の先生は、ニュー・ヨークからやってきたトランペッターのリック・オヴァトンという人間でした。前職でいかされた研修所の講師として知り合い、私がまだ音楽活動もやっていたので楽器を持ち歩いており、音楽好きだと知れて、直ぐに仲良くなってしまいました。来日前はラジオのパーソナリティをやったり、スタジオ・ワークも多くやったということでした。マイルス・デイヴィスのプロデューサーのテオ・マセロのサポートもやったということで、マイルスのアルバムのCD化作業が大変だったなどという

          7インチ盤専門店雑記755「マイケル・ブレッカー1:木場公園」

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : やっておきたいこと、やらないといけないこと

          tomitomi_otomiさんの個展「そこに流れる時間」も残りわずかとなりました。…今月いっぱいですよ。お早めに。何だか終わってしまうのがもったいない感じです。ここにきてお友だちらしきお客様が増えており、有り難いというのもありますが、やはり美しい写真が飾ってあると、店の空間がちょっとだけ高尚なものになっているような気がします。普段はレコード・ジャケットがフレームに入れて飾ってあるわけですが、どうしても自分が好きな60年代の映画のサントラ盤のイラスト・ジャケットが多くなり、美

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : やっておきたいこと、やらないといけないこと

          7インチ盤専門店雑記754「サンライズ・パーティー…」

          ジャーニーが来日しておりましたな。武道館2Daysですか。まだ人気はあるようで何よりです。私も昔は大好きなバンドでした。ニール・ショーンがデカいアフロだった頃は、本当に夢中になっておりました。あの人ギター上手いですからねぇ。あれも一種の天才だとは思いますが、ライヴでもミスタッチとかありませんよねぇ。もの凄い技術だとは思います。 ジャーニーに関しても、産業ロック関連のイベントなどやっておりましたから、夏前頃は随分集中して聴いておりました。スティーヴ・ペリーが加入して大ヒットを

          7インチ盤専門店雑記754「サンライズ・パーティー…」

          7インチ盤専門店雑記753「Quiet Fire」

          ピアニストのジョージ・ケーブルズが書いた「Quiet Fire」という曲があります。作者が演奏したヴァージョンは、1994年の同名アルバムに収録されております。 高速パッセージが無茶苦茶格好良い曲です。「ケーブルカー」以外ほぼ知らないに近いピアニストですが、Steeple Chaseからリリースされたこの音源だけは認めているというか好きですねぇ。このヴァージョンは、Ron McClureのベースとBilly Hartのドラムスをフィーチャーしたピアノ・トリオでして、アルバム

          7インチ盤専門店雑記753「Quiet Fire」

          7インチ盤専門店雑記752「エリック・クラプトンの7インチ・シングル2」

          1992年の「Runaway Train」、Elton John & Eric Clapton名義でリリースされた曲です。レーベル面もしっかりデザインされておりまして、さすがビッグネームの顔合わせという印象です。90年代の7インチ・シングルは予算が限られているからか、もうほとんどやっつけ仕事のようなレーベルばかりです。こういうのは珍しい方です。 先般エリック・クラプトンの7インチ・シングルについて書いたとき、まだこれがあるなと思っておりましたが、話の流れから別の機会に回した

          7インチ盤専門店雑記752「エリック・クラプトンの7インチ・シングル2」

          7インチ盤専門店雑記751「From The Vault」

          ローリング・ストーンズの公式盤でライヴのアーカイヴを掘り起こして行った「From The Vault」というシリーズがあります。オフィシャル・ブートレグという扱いなのですが、2011年から散発的に20タイトル以上リリースされております。長年ブートレグの劣悪な音質のものも聴いてきた身としては、実に有り難いようにも思います。でも数枚買って止めました。これをきっちり集めても意味ないなと思いましてねぇ…。好きな時期の伝説的な音源だけでいいやという思いです。 何が気に入らないって、レ

          7インチ盤専門店雑記751「From The Vault」

          7インチ盤専門店雑記750「ロン・ウッド」

          ロン・ウッド、大好きなギタリストです。はじめにお断りしておきますが、彼の7インチ盤(ウチに)はありません。見たこともありません。おそらく流通してません。どうしてなんでしょうね。存在するんですけどね。 果たして彼はローリング・ストーンズに加入して幸せだったのでしょうか。彼のソロ・アルバムはどれもブルージーで、骨太で、参加ミュージシャンは結構なメンツで、スタジオ内は実に楽しそうです。どれも好きな盤ばかりで、可能であれば予備も持っております。 「1 2 3 4」は1枚売ってしま

          7インチ盤専門店雑記750「ロン・ウッド」

          7インチ盤専門店雑記749「Mahoney's Last Stand」

          1972年頃に制作され、1976年に公開されたカナダの低予算映画「Mahoney's Last Stand」というものがありまして、低予算だと繰り返し書かれているところがおかしくもあるのですが、この映画のサントラの依頼がフェイセズ末期のタイミングでロニー・レインにきます。つきあったのがロン・ウッド、結局大した映画でもないようで、公開後もロクに観ることができないのですが、サントラ盤の方はコレクターズ・アイテムとなってしまいました。 時期的にフェイセズの「Ooh La La」録

          7インチ盤専門店雑記749「Mahoney's Last Stand」

          7インチ盤専門店雑記748「エリック・クラプトンの7インチ・シングル」

          先週あたり、私はあまりエリック・クラプトンを聴かないということを2・3回続けて発信してしまったがために、常連さんたちから「好きではなかったのか!」と驚かれたり、「ジンジャーでクラプトンはかからないわけだ」と驚かれたり…、何だか皆さん驚いていらっしゃるんですよ。もうここ数年ロクに聴いてないですよ。でもエリック・クラプトン関連の盤がないと誤解されても上手くないと言われ、ちょいと書いておきます。 コロナ禍の最中の発言もそうですし、どうもエリック・クラプトンという人物の人間性はイマ

          7インチ盤専門店雑記748「エリック・クラプトンの7インチ・シングル」