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清澄白河のカフェめし屋GINGER.TOKYOのオーナーです。7インチ盤専門店「45rpm.tokyo」運営、サブカル近現代史研究家。ローカルカルチャー情報発信中。アナログ・レコードとネコとフランス車が好きな還暦過ぎです。

マガジン

  • 7インチ盤専門店雑記

    清澄白河にあるGINGER.TOKYO内のショップ・イン・ショップ「45rpm」のオーナー的視点から、レコード周辺情報や雑感を書いています。

  • 清澄白河カフェのキッチンから見る風景

    清澄白河にある隠れ家カフェ(?)GINGER.TOKYOのオーナーの雑感集です。

  • さらまわし・どっと・こむ(中央エフエム)

    全曲アナログ・レコードでお届けする中央エフエムの音楽番組、"さらまわし・どっと・こむ~The Vinyl Paradise~"の番組後記です。番組内でかけた曲の解説や記録です。

  • 備忘録的サブカル近現代史考

    メディア文化研究に近い日本固有のサブカルの備忘録的考察。ハイカルチャーではない。とりわけ周辺領域に関するものを中心に扱う。高山の発信するものの中でも、いわゆる「その他」。

  • 下町音楽夜話

    2002年から週1本のペースで書き続けてきた音楽エッセイを加筆修正して掲載しているのが「Updated」、2015年4月以降書いているのが「続・下町音楽夜話」です。

最近の記事

7インチ盤専門店雑記351「B面の愉悦9:CSNY」

B面の話題になると必ず意識させられる盤がありまして、CSNYの「オハイオ」なんです。アメリカの黒歴史と捉えるからか、最近では話題にすらなりませんが、1970年5月4日のケント州立大学銃撃事件は決して忘れてはいけません。その銃撃事件を題材にした曲が「オハイオ」なんですけどね。ニール・ヤングの作詞作曲で、オリジナル・アルバムには収録されておりません。ベスト盤には入っておりますし、1971年のライヴ・アルバム「4Way Street」でもやっておりますね。 当該事件ですが、ヴェト

    • 7インチ盤専門店雑記350「B面の愉悦8:ザ・クラッシュの場合…」

      ロンドン・パンクの雄、ザ・クラッシュは、B面がどうのと言う前にアルバム未収録のシングルが多いので、7インチ盤の世界では要注意アーティストです。 ヘッダー写真は1981年の人気曲「This Is Radio Clash」のシングルですが、これもアルバム未収録曲でした。B面は「Radio Clash」、B面の名曲を聴かせるイベントでかけたいなと思う反面、果たしてザ・クラッシュがウケるのか、アナログで聴きたいと思う方がどれだけいらっしゃるか、少々気になります。自分の場合、パンク=

      • 7インチ盤専門店雑記349「B面の愉悦7:デイヴィッド・リー・ロスの場合…」

        B面の特集をやるとなった場合、やはり外せないのがサービス精神満点のデイヴィッド・リー・ロスです。彼の曲ばかりかけるわけにも行かないので、どれを紹介するか悩むことになります。まずは一番人気と言っても過言ではない「シャイボーイ」がB面ですからねぇ。「ヤンキー・ローズ」もいい曲ですけれど「シャイボーイ」をB面にしますかねぇ…。これは1986年の名盤セカンド・アルバム「Eat 'Em And Smile」冒頭の2曲ですが、全米4位のプラチナ・アルバムの人気曲ですからね。この時期はステ

        • 7インチ盤専門店雑記348「宝の持ち腐れか…」

          自宅にある在庫ボックスを覗いてみたら、結局余剰在庫としてイベントなどで提供している盤と同じようなものばかりで、ちょいと呆れております。結局のところ、自分が本当に好きなあたりなのかなとも思うわけです。LPやCDで聴くときと違いますから、TPOにもよりますが、曲単位で考える場合はこの辺なのかなという意味です。もちろん自分が大好きでも簡単に手に入らないものもいっぱいありますから、だいたいのところです。 ここで一つ気がついたのですが、70sと80sが結構バランスよくストックされてい

        7インチ盤専門店雑記351「B面の愉悦9:CSNY」

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          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : 月の変わり目

          昨夜は我がラジオ番組、中央エフエム「さらまわし・どっと・こむ The Vinyl Paradise」の最終回OAでした。毎度ジンジャーで開催していた「一緒に聴く会」も昨夜は満席状態で嬉しいことになりました。ご参加くださいました皆さん、本当に有り難うございました。 金曜20時からという、ゴールデンタイムのOAは、非常にウケが悪かったんです。常連さんをはじめとしたお客様にはあまり喜ばれず、皆さん「(日曜19時からの)再放送を聴く」とおっしゃってました。実際に金曜夜はお出かけされ

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : 月の変わり目

          FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 105:我がアンセム特集(最終回)

          さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise- 第105回(2023年9月29日(金)20時~ (再放送:10月1日(日)19時~) 清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。 全曲アナログ・レコードでお届けします。可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。 サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。 さて今週で最終回となりますので、今回は我がアンセム的な曲やどうしてもかけておきたい曲

          FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 105:我がアンセム特集(最終回)

          7インチ盤専門店雑記347「ナポレオン・ソロ」

          9月25日にデヴィッド・マッカラムが90歳で亡くなられました。合掌。少し前から、彼について書こうかなと思って、7インチ盤が何枚かまとめて取り出してあったのですが、まさか訃報が飛び込んでくるとは…。残念でした、間に合いませんでした。 ナポレオン・ソロ、すなわち「The Man from U.N.C.L.E.」が大好きだったんです。このテレビドラマ、アメリカのNBC系列で1964年から68年まで流されていたということで、私的には4歳から8歳の頃、リアルタイムで観たものではありま

          7インチ盤専門店雑記347「ナポレオン・ソロ」

          7インチ盤専門店雑記346「シンプリー・レッドとルーシー&ケントス」

          開局当初のJ-WAVEでパーソナリティを務めたルーシー・ケントさんの声、好きでしたねぇ。「J-J-J-J-WAVE!」懐かしいです。六本木のケントスのステージで歌っていたのを観たこともあって、何気に忘れてられない人です。実はご縁があって、他にもお会いしたことがあるのですが、如何せん80年代の猛烈な喧騒を駆け抜けた時期の一瞬の邂逅、そして30年後の再会、しっかりした記憶とは縁のない話です。 とにかく、彼女が書いた本「ラジオに恋して」がもう名著も名著、へたなサブカル近現代史の資

          7インチ盤専門店雑記346「シンプリー・レッドとルーシー&ケントス」

          7インチ盤専門店雑記345「大ヒット後」

          ヘッダー写真はグランド・ファンク・レイルロードの「ウォーク・ライク・ア・マン」の7インチ・シングルです。超絶レア盤ですが、特別お高い値段で取り引きされているわけではありません。こういったものの相場は本当にいろいろな要因が複合的に交じり合って形成されるもののようです。レアか否かは一つの要因ではありますが、レアでも人気がなければお安いわけです。同様にどんなに状態がよくても、人気がなければねぇ…。 ある程度以上に知名度があるアーティストの場合は、一定のファンがおりますから、また話

          7インチ盤専門店雑記345「大ヒット後」

          7インチ盤専門店雑記344「タイムマシン盤」

          新品同様とかミント盤、ニアミント盤などというものがあります。最初はみんなミント・コンディションだったのでしょう。当然です。2枚購入して、1枚は保管用とかいうことをしないと、有り得ない程に状態のよい盤も存在しまして、日本ならではという気もしますが、ビックリします。ヘッダー写真の盤も比較的最近入手したものですが、キレイ過ぎて驚きました。偽物かと思いたくなるほどに使用感がありません。個人的に「タイムマシン盤」などと呼んで大事にしております。白手袋でも付けて扱っていたのでしょうか。…

          7インチ盤専門店雑記344「タイムマシン盤」

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : カフェ遊び

          純喫茶の歴史などを調べると、明治の頃からカフェ遊び的なものは盛んにおこなわれていたわけで、そこに蓄音器~電蓄やら、ライヴ演奏やらも絡んでくるわけで、音楽の楽しみ方にまで影響していたりします。またドゥ・マゴよろしく、文豪等が集まるカフェ―で展開された交流ネタも数多あり、いろいろ面白い遊び方が昔からあったわけですね。単なる飲食店で食事を楽しむというだけにとどまらないから面白いとも思いますが、様々工夫を凝らした店があったということなのでしょう。 ジンジャーは本とレコードという、実

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : カフェ遊び

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : 秋分の日に思う

          記録的に暑かった今年の夏も、ようやく終わりが見えてきましたかね。もう残暑という概念を無にしてくれる酷暑が9月も続いておりました。地球環境レベルで考えなくても、これでいいはずはありませんよ。 個人的にもここらで季節の変わり目といった状況になっております。9月末でラジオ番組が終了するからですが、収録は8月末で既に終えております。ここ2〜3週間はずいぶん時間に余裕が出たように思います。9月の中旬以降は、お店が混んでおりますから、実感としてヒマではありませんけど、仕入れなどは慎重に

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : 秋分の日に思う

          FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 104:21世紀に聴くアナログ特集

          さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise- 第104回(2023年9月22日(金)20時~ (再放送:9月24日(日)19時~) 清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。 全曲アナログ・レコードでお届けします。可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。 サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。 今週はまたまた「21世紀に聴くアナログ」特集です。この番組は全曲アナログでお聴かせす

          FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 104:21世紀に聴くアナログ特集

          7インチ盤専門店雑記343「余剰在庫の発生原因」」

          お店がレコードで溢れかえることになって、一生懸命減らす作業をしております。売れれば最も有り難いわけですが、貴重盤や思い入れのある盤は自宅に持って帰って…などということをやっていると、イベントのたびにまた持ってきて、とか探すことの手間がかなり増えることになって、あまり上手い解決策ではありません。店に置いておいても溢れかえっているわけで、結局探し物ばかりしていることになるんですけどね。 ストック・ボックスはファミリー・ネームのABC順になっておりますから、そこにどんどん片づけて

          7インチ盤専門店雑記343「余剰在庫の発生原因」」

          7インチ盤専門店雑記342「B面の愉悦6:ラリー・カールトン「昨日の夢」」

          ラリー・カールトンの「昨日の夢 (It Was) Only Yesterday」、日本では非常に人気がある名曲「ルーム335」のB面です。どちらも1978年の「夜の彷徨 Larry Carlton」収録で、ご存知「ルーム335」はアルバム冒頭を飾る曲、一方「昨日の夢」はアルバムのラストを締める曲です。B面には面白い曲がいろいろ隠れておりますが、こういういかにもなB面曲的佇まいも好きでして、実に座りがよろしいかと思います。 ラリー・カールトンのギターを思い切りフィーチャーした

          7インチ盤専門店雑記342「B面の愉悦6:ラリー・カールトン「昨日の夢」」

          7インチ盤専門店雑記341「B面の愉悦5:グランド・ファンク・レイルロード「パラノイド」」

          グランド・ファンクの「孤独の叫び Inside Looking Out」はアニマルズのカヴァーですが、元々はアラン・ロマックスがフィールドワーク的に収集してきた囚人のチャントがベースの曲ですね。グランド・ファンク・ヴァージョンは、赤盤と言われる1969年のセカンド・アルバム収録曲でして、9分半ありますが、そのままシングル・カットしてしまいました。当然ながら33 1/3回転です。 この異例のシングルのB面が「パラノイド」でして、ギタリストのマーク・ファーナーの書いた曲です。グ

          7インチ盤専門店雑記341「B面の愉悦5:グランド・ファンク・レイルロード「パラノイド」」