ginger.tokyoのオーナー

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清澄白河のカフェめし屋GINGER.TOKYOのオーナーです。7インチ盤専門店「45rpm.tokyo」運営、サブカル近現代史研究家。ローカルカルチャー情報発信中。アナログ・レコードとネコとフランス車が好きな還暦過ぎです。

マガジン

  • 7インチ盤専門店雑記

    清澄白河にあるGINGER.TOKYO内のショップ・イン・ショップ「45rpm」のオーナー的視点から、レコード周辺情報や雑感を書いています。

  • 清澄白河カフェのキッチンから見る風景

    清澄白河にある隠れ家カフェ(?)GINGER.TOKYOのオーナーの雑感集です。

  • 備忘録的サブカル近現代史考

    メディア文化研究に近い日本固有のサブカルの備忘録的考察。ハイカルチャーではない。とりわけ周辺領域に関するものを中心に扱う。高山の発信するものの中でも、いわゆる「その他」。

  • さらまわし・どっと・こむ(中央エフエム)

    全曲アナログ・レコードでお届けする中央エフエムの音楽番組、"さらまわし・どっと・こむ~The Vinyl Paradise~"の番組後記です。番組内でかけた曲の解説や記録です。

  • 下町音楽夜話

    2002年から週1本のペースで書き続けてきた音楽エッセイを加筆修正して掲載しているのが「Updated」、2015年4月以降書いているのが「続・下町音楽夜話」です。

最近の記事

7インチ盤専門店雑記518「ジョン・ウェットン」

産業ロックの代表的存在とも言えるAsiaとかU.K.に共通して在籍しているジョン・ウェットン、日本では地味に人気があります。私も結構ライヴは観ております。エイジアのチケットを買ったはずなのに、当日行ってみたらジョン・ウェットン・バンドのライヴになっていたこともありました。それが許される人です。「君たちサイコーだよ~」のMCを何度聞いたことか、…耳に残っております。思うにプログレの大衆化を自ら実践した男です。次回のイベントでは、キング・クリムゾンあたりを題材に「プログレの大衆化

    • 7インチ盤専門店雑記517「イベント「産業ロック2イギリス編」準備に向けて」

      先週末、イベント「産業ロック1アメリカ編」が無事終了しました。どうしてもトークの内容から考えて、代表的なバンドの歴史を俯瞰する内容になってしまいましたが、ご参加くださった皆さんのウケは悪くないというか予想外によく、皆さんお帰りの際に次回も申し込んでいかれました。 また、↓ こんなお知らせもいただきまして、「なんだかんだ言って、皆さん産業ロックがお好きなのね…」となっております。 ジャーニー、カンサス、ボストン、スティクスにある程度の時間を割きたいからという理由で2回にわけ

      • 7インチ盤専門店雑記516「「Karen Dalton」」

        ジョー・ヘンリーが2023年にリリースしたアルバム「All The Eye Can See」はコロナ禍のロックダウンの最中に作られたものということで、これまでの諸作とも違う、内面をさらけ出すような内容になっております。アメリカの原風景を歌わせたら現代の最高峰だとは思いますし、アメリカーナというジャンルがあるとしたら、最重要人物でしょう。でも、ここでは、いつもと違うアプローチが見られます。 彼のアルバムを聴いていると、映像でアメリカの原風景とでもいうべきカントリー・サイドの景

        • 7インチ盤専門店雑記515「The Adventure of a Space Cowboy」

          産業ロックのイベント(1回目)が無事終了しまして、さて何か他のタイプの音楽が聴きたいなと考えたところで、先週あたりはスティーヴ・ミラー・バンドなんぞ聴きまくっておりましたから、どうも目新しいところに手が伸びません。スティーヴ・ミラー・バンドに関しては、まだまだ書きたいことがいっぱいありますが、ヴェトナム反戦運動の歴史などをもっと読み込んでからにしようかと思います。ま、それでも、どうでもいいような話題でもう一つ書いておきたいことがありました。 ヘッダー写真のLPはスティーヴ・

        7インチ盤専門店雑記518「ジョン・ウェットン」

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        • 7インチ盤専門店雑記
          514本
        • 清澄白河カフェのキッチンから見る風景
          173本
        • 備忘録的サブカル近現代史考
          17本
        • さらまわし・どっと・こむ(中央エフエム)
          98本
        • 下町音楽夜話
          89本
        • さらまわしネタ帳
          118本

        記事

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : こんにちは赤ちゃん

          梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」をご存知でしょうか?一定年齢以上の日本人なら誰でも知っているであろう、1963年(昭和38年)の大ヒット曲です。でも、さすがに2014年にもなると、知らない日本人もいるのかなと思います。…61年前ですからね。作詞は永六輔、作曲は中村八大、昭和のサブカルを語る上では重要なメンツによるものです。Wikipediaに実に過不足ない解説がありますので、以下に引用しておきます。 先日、note繋がりの某◯っしー氏がご来店くださいまして、在庫整理のお手伝

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : こんにちは赤ちゃん

          7インチ盤専門店雑記514「産業ロック:Foreignerは英?米?」

          フォリナーはバンド名の由来が伝える通り英米混成バンドでしたから、産業ロックのイベントをアメリカ1回イギリス1回でやるとしたらどちらでやるか…などと考えておりました。…前日になって何考えているんでしょうね。要はボストン、カンサス、スティクス、ジャーニーという代表的な産業ロックと言われたアーティストが米国ですから、そこに時間を割くためにも、フォリナーを英国まわしにしたいわけです。ELO、スーパートランプ、ジョン・ウェットン周辺といった英国勢に加えてフォリナーといったプレイリストで

          7インチ盤専門店雑記514「産業ロック:Foreignerは英?米?」

          7インチ盤専門店雑記513「テクノ~戸川純~現代クラシック」

          日曜日は諸用で成田市内をクルマで走り回っていたのですが、BGMでJ-WAVEを流していたところ、Tokio Hot100をやっておりました。そこでまさかまさかという名前が出てきまして、いきなり壊れたかのように饒舌に助手席のカミサンに解説を始めてしまいました。曲が終わったところで、クリス・ペプラーの代役の誰かさんが、私と同じことを言っておりまして、ちょいと面白かったんですけどね。 そのアーティストはジェフ・ミルズ×戸川純ということで、カミサンの方はウォシュレットの戸川純が懐か

          7インチ盤専門店雑記513「テクノ~戸川純~現代クラシック」

          7インチ盤専門店雑記512「冬将軍/スイングタウン」

          1977年リリースの10thアルバム「Book Of Dreams」は前作「Fly Like An Eagle」に続き、大ヒットでした。前作からは「Take The Money And Run」「Rock'n Me」「Fly Like An Eagle」がシングル・カットされ、11位、1位、2位と景気よく売れました。「Book Of Dreams」からは「Jet Airliner」「Jungle Love」「Swingtown」がシングル、8位、23位、17位まで行きます。前

          7インチ盤専門店雑記512「冬将軍/スイングタウン」

          7インチ盤専門店雑記511「アメリカ万才」

          スティーヴ・ミラー・バンドは当初シカゴでブルース・バンドとして活動を開始しますが、シスコに移ってサマー・オブ・ラヴを一通り経験し、1968年6月にレコード・デビューを果たします。シングル的には「Sittin’ In Circles」というアルバム未収録曲でデビューということになります。不発で翌年リカットしますが、やはり売れませんでした。ファースト・アルバム「Children Of The Future」からはシングル・カットはなしです。 セカンド・アルバム「Sailor」は

          7インチ盤専門店雑記511「アメリカ万才」

          7インチ盤専門店雑記510「銭は紙くず」

          先般「Jackson-Kent Blues」について書いたスティーヴ・ミラー・バンドですが、途中から売れ線狙いになったという方もいて、産業ロック的に捉えられる文章にも出くわすので、ちょいとあらためて聴いたりしております。産業ロックのイベントで取り上げるつもりはありませんが、まあ7インチ盤も面白いんですという程度で、いくつかご紹介しておきます。 ともあれ、インパクトのある邦題です。「銭は紙くず Your Cash Ain't Nothin' But Trash」ですよ。好きだ

          7インチ盤専門店雑記510「銭は紙くず」

          7インチ盤専門店雑記509「I'm No Angel」

          時々脳内でループ再生してしまう曲があります。これまでも何度かご紹介しましたが、ここしばらく、最も強力な脳内ループはThe Winery Dogsの「I'm No Angel」という曲です。10年ほど前の曲ですが、時々無性に聴きたくなります。イベントの準備などをしているときは都合が悪いもので、何を聴いていても、つい聴きたくなってしまったりします。ここ3週間ほどは毎日数回再生しています。 The Winery Dogsはギターのリッチー・コッツェン、ベースのビリー・シーン、ドラ

          7インチ盤専門店雑記509「I'm No Angel」

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : 一喜一憂

          「飲食店経営という自覚はあまりない」ということは何度か書きましたが、レコ屋だったり、ラジオ・パーソナリティだったり、深川経済新聞の編集長をやっていた時期もあるので、「いろいろやってます」という表現が正しいでしょう。兼業前提でもの申しますと、飲食店経営はやはり異業種からの参入が容易ですから、早期退職後の選択肢としてはアリだと思います。 コロナ禍以降、特に売上に一喜一憂することが多く、正直なところ飲食店だけで考えると、早く店をたたんだ方がよろしいかと思います。商売だけでなく、老

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : 一喜一憂

          7インチ盤専門店雑記508「Paul Kossoff」

          フリーのギタリストとして知られるポール・コゾフについて、ちょいと書いておきます。薬物禍で潰れてフリーを脱退し、バック・ストリート・クロウラーを立ち上げたものの、道半ば25歳という若さで亡くなっております。L.A.からニュー・ヨークへ移動する飛行機の中で眠るように死んでいたとか…。死因は心臓発作ですが、明らかにドラッグで命を落とした一人でしょう。 自分は元来レス・ポール使いが好きなので、彼のギター・プレイも好きでした。加えてブリティッシュ・ロックの中堅バンド…どのあたりを意味

          7インチ盤専門店雑記508「Paul Kossoff」

          7インチ盤専門店雑記507「産業ロック:Bostonの選曲は…」

          ボストンはシングル・カットが正しいと申しましょうか、イベントでかけるべき曲が7インチでこと足ります、…というわけには行きませんかね。寡作ながら時々出るアルバムがどれもクオリティが高かったので、アナログレコードに拘るべきではないかなとも思います。4枚目以降をどうするかですよね。ともあれ、いずれもシングルはクオリティが高かったです。 ボストンのファーストはCDに切り替わった頃、真っ先に予備盤を購入した一枚です。レス・ポールのカッティング、やはり好きな音です。 3枚目までは文句

          7インチ盤専門店雑記507「産業ロック:Bostonの選曲は…」

          7インチ盤専門店雑記506「産業ロック:Kansasでは何がお好き?」

          カンサスと言えば、「伝承 Carry On Wayward Son」でしょうか、「すべては風の中に Dust In The Wind」でしょうか、それとも「帰らざる航海 Point Of Know Return」もお好きな方はいらっしゃるかもですね。 さてその次は…?「Hold On」ですかね?「Play The Game Tonight」あたりも…。でも一気に知名度は落ちますよね…。1974年にリリースされたカンサスのデビュー曲をご存知の方はどれくらいいらっしゃいますかね

          7インチ盤専門店雑記506「産業ロック:Kansasでは何がお好き?」

          7インチ盤専門店雑記505「産業ロック:Journeyの初期は…」

          ウチのイベントで取り上げるからには、ジャーニーでも「オープン・アームス」や「ドント・ストップ・ビリーヴィン」あたりをかけて済ませるわきゃありません。1978年の4thアルバム「インフィニティ」と「Wheel In The Sky」のヒット以降、ポップ・ロック路線を邁進しますが、それ以前、ファーストからサードまでの有り様もご紹介したりします。 ファースト・アルバムですが、要はサンタナのキーボード、ヴォーカルだったグレッグ・ローリーと、サンタナのサードでシーンに登場した天才少年

          7インチ盤専門店雑記505「産業ロック:Journeyの初期は…」