当てつけのように家を出た。 あの人が好きなアップルパイを、ひとりきりで頬張る贅沢な時間。 やっぱり お母さんが作るおやつのほうが好きだった。 ーぱくっと噛んでみる。 悲しみが一番先に沁みるのは歯。
Numero TOKYOでのブックレビュー、今回は伊藤紺さんの歌集『気がする朝』(ナナロク社)と、シェルビー・ヴァン・ペルトさんの『親愛なる八本脚の友だち』(東野さやかさん訳 扶桑社)をご紹介。お時間あるときに、ぜひどうぞ。📚 https://numero.jp/book-news-20240226/