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伊藤紺さんの『肌に流れる透明な気持ち』をよみました。伊藤紺さんの短歌は、すーっと私と一緒に流れてくれる気がして安心した。安心をもとめてページをめくった


きみが髪を乾かす
さらさらとこぼれる
会社やめたいんだ


満ちている時に会いたい君が好き
満たしてくれる人よりずっと


あなたが飼ってる小さなサメに
ときどき噛まれているけど言えない

早上がりの夜に
からだすこやか茶
ゴトンと買った
さらさらなみだ

言わなきゃよかった
行かなきゃよかった
シュークリーム食べて消えたい

/伊藤紺『肌に流れる透明な気持ち』

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