鎖月いのる@短歌|エッセイ|詩

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2024年 6月 短歌まとめ

連作ポジディブ希X念慮 顔つきが強ばっている午前九時 口紅を塗る余裕はなくて いなくても一緒じゃないか 私など 水で流したクロチアゼパム 息を吸う 吐く息を吸う吐、息を吸、吸う、吸、吸う、吐く、吸う、吸う、吐、吸う ボジティブな希死念慮に包まれてる あたし 来世は水星になる 「死にたい」にエモを感じる健康なからだとこころ大事にしろよ 連作でないものいつまでもぼうっとしてていつの日かぼうっとした化石になれるよ どうしてもドアを開けられない朝に慣れてしまって涙も出

    • ヨレヨレのパンツ

      ヨレヨレのパンツを干していたら ちょっといろいろ書きたくなった、ので書く。 仕事で熱意を求められるたび、辟易する。 私の人生の一部分でしかないのに出しゃばりすぎだ。なるべく残業せずに帰る。職場で排便する。コーヒーメーカーを使い倒す。考えているふりをする。聞いているふりもする。効率的に仕事をしたら新しい仕事が巡ってくるだけなので、常にカツカツを演出する。仕事ができない人間だと思われてもいい。期待されるより都合が良い。 私にいい人を紹介してくれる人、みんな男性をご用意くださる

      • 2024年 5月 短歌まとめ

        連作プールの水ぜんぶ抜く 忙しない日々のすべてが疎ましく 五月が一年中続いてる おじさんの鶴のひと声のせいです 全部おじさんが悪いんです 単純な性格なのよわたしって 泣きたい時は我慢しないの 水の子が旅をしていてわたしまだプール開きの気配がこわい カラオケで抱きしめていた歌声を溶けた氷をきみのからだを ラミー あたしにはビリー・ホリデイがあるから いいのじゅうぶん幸せよ今 恋愛の仕方を忘れたような気がしたような気がしたような気が…… ゲレンデはあたしが連れて

        • 柄杓記

          こんばんは。 今日は、私が偏愛するSixTONES・松村北斗のことをここに記す。 大前提、彼の魅力を言語化してお伝えすることは難しい。だから、記せてないも同じだということは承知しといてほしい。 星の数ほどアイドルが存在している中で、松村北斗は決して「王道」の立ち位置ではないし、今後もそうだろう。 私が思い描く「王道アイドル」には渡辺麻友というレジェンドがいるので、今後その軸がブレることもない。 私にとって彼は「不正解が少ない」アイドルだ。言葉、仕草、声、もちろんご尊顔。その

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        • 冠夜集
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          そういう気持ち

          女性と「何でもない」の真ん中に私はいる。 ここ一年、そういう気持ちを大切に生きている。 今、恋愛にものすごく興味がない。 そういう気持ちを大切に生きている。 いつか自分の本を出したい。 詩歌でも、エッセイでも、何でも。 そういう気持ちを大切に生きている。 そういう気持ちを大切に、生きている。

          なんだこれ?!おもしろくない!

          日中、 なんだこれ?!おもしろくない! なんだこれ?!おもしろくない! なんだこれ?!おもしろくない! なんだこれ?!おもしろくない! なんだこれ?!おもしろくない! と思いながら生活しているので 夜、コンビニの冷やし中華を食べるのに2時間もかかってしまったよ。 悲しくて 意味がわからなくて すごく面白いから 薬を飲んで眠るよ。 副交感神経を見つけられたら、 おやすみなさい。

          なんだこれ?!おもしろくない!

          結婚と寿命と。

          私は「結婚しないよ」と親戚中に伝えている。 うちの親族は離婚率も未婚率も非常に高いので、今更おおごとになったりはしない。 「結婚したち幸せんなるとは限らんけん」 「好きなように生きないかんわ」 といった感じだ。 むしろ、てめえは赤の他人だろ!という方々のほうが「えいお嫁さんになるねえ」「孫の顔を見せちゃらないかんねえ」など余計なお世話を焼いてくださる。はは! さて、先日誕生日を迎えた私に、大叔母から電話があった。大叔母は昨年亡くなった私の祖母の妹にあたる人であり、小さい頃

          気の向くままに

          起床してから身支度を整えるまでは普通だった。 きっかけは「あれどこにしまったっけ?」「あれ持ったっけ?」という漠然とした不安の連続。自分が嫌いになって、立てなくなって、外に出られない気がして、仕事に行ってもこのままな気がして、私は休んだ。 無くしてたと思ってたスーパーのポイントカードが財布から出てきた。今かよ。 とりあえず午前中休んだら回復するよね、と思いまずはその旨を連絡。ひんやりした床にぺとりと頬をつけて、泥のように寝た。寝ても寝ても満足出来ない。iPhoneだけは

          2024年 4月 短歌まとめ

          連作花をむすぶ 花瓶には色鉛筆のみずいろで描いたカーネーションが息する 花になるための葉と幹と茎と根 すべてが春のための血管 錠剤を押して流して溶かす日々 不入山から始まる運河 前髪をオドレイ・トトゥにした午後は運良く苺がもらえたりする 小さな死 桜の雨は冷たくて アスファルトはアスファルトのままで 副作用につき リクルートスーツで信号を待つ子ら 生きてるだけでえらいね えらい 友だちは少ないけれど密だから普通に裏切られたりしてる(笑) 要点はパワーポイント

          夜の気付き - 一人称

          寝る子がぐんぐん育っている丑三つ時、Creepy Nutsの「ビリケン」をセルフエンドリピートで3時間ほど聴いていた。もちろん明日も仕事だ。 ラジオでRさんが話していたが、この曲はRさんにお子さんが誕生したことがきっかけで完成した楽曲だ。 リリックのここだけで、Rさんがわが子に対してどのくらいの愛を持っているかを感じ、立ちくらみがした。(すな) し か も Rさん、「お父ちゃん」って言ってる......! とここで一旦気を失った。 一人称「俺」のRさんが「お父ち

          2024年 3月 短歌まとめ

          連作日々溺々(おぼおぼ) 暮らしから逃げたくなって走っては疲れて気づく 暮らしにいると 気がつけば頁をめくる時間すらなくて栞がちいさく眠る 血がにじむ 生きているからまた転ぶ 立ち上がるため今、息を吸う ヘルジャパン産めと容易くいうけれど わたしのいのちはわたしのいのち 悪魔の実 食べたらただの悪者になるだけの人生な気がして 春らしさ 一年のインクの厚み「完了」と大きく躍るとめ、はね、はらい 陽射しから冬の終わりがこぼれたら昨日のニットもう着られない 恋よ

          2024年 2月 短歌まとめ

          連作社屋が砂浜 やさしさに「わたしなんか」を包まれて 泣き顔の午後 飲む抹茶ラテ 本日の営業は終了しました 安定剤を飲みすぎました コンクリの社屋が砂浜になればそのまま海に沈みゆきたい 吾が肺のポンプ破れるその日まで死ぬまでの道はずむローファー 弱くとも生きていくから明日だって 豊かな笑い声も聞こえる 宇宙をつかむ 土曜日はあなたを照らすふた粒の白いひかりになる ゆらゆらり かなしみのその中にいてそれでいてほつれることなく着るアイボリー 教室は小さな宇宙

          私は 絵に描いたような 美人ではないけれど この顔は 日によって 母に似て 父に似て 祖母に似て 祖父に似て 叔母に似て 兄に似て 姪に似て 従姉妹に似て そうして 私の顔であること それがとてつもなく いとしい

          ちいさいいのるちゃん

          ちいさいいのるちゃん ちいさいいのるちゃん 今日も悲しくて泣いたの いのるちゃん おとなになったら いつか涙が出なくなると 思っていたね いのるちゃん いのるちゃんは今夜も 泣いているよ 今もおなじ まぶたの腫れ方だよ ちいさいいのるちゃん ちいさいいのるちゃん 今日も悔しくて泣いたの いのるちゃん おとなはみんな 泣いちゃいかんと言ったね いのるちゃん いのるちゃんの涙は いのるちゃんだけのものだよ これからもずっと ね

          2024年 1月 短歌まとめ

          連作ひきこもこも 名作の「サタデーナイトフィーバー」は言うほど面白くもなかった 前髪が切りたくなった午後一時 きみに眉毛を見せておきたい 右側のボタンを押して放り投ぐ ネットの海に魚はいない かつおかつお かつおを食べて肥えても 公開したくないの 私は どうぶつと遊びし夜は快晴で きらり 落ちゆく液晶の星 ゆめの港町 海辺では昔の恋がきらめいて吸いこむ酸素 鼓動のリズム 正解を否定されたら怖いからこころのノートは余白が多い まぶたでは海からあがったばかりのあ

          2023年 12月 短歌まとめ

          連作下の句はゆるして 周り見て記憶を探って見たけれど たった一首も浮かばなかった 「詠みたい」と「詠める」は全く別物で たった一首も浮かばなかった 壮絶な恋や争いごとも無く たった一首も浮かばなかった ピクミンとカビゴンの世話で忙しく たった一首も浮かばなかった 光る犬 かわいいなあ ビカビカビカ たった一首も浮かばなかった ふわもこ短歌 私だけ大きくなってしまったね ずっとふたりで育ってきたね 腕まわり綿が減ってきちゃったね毛糸の服を着て出かけよう =AV