二十四節気エッセイ

vol.41 「新米」寒露 10/8~10/22

vol.41 「新米」寒露 10/8~10/22

 カラリと乾いた風が心地良い秋晴れの日が続いている。日中は汗ばむような陽気でも、金木犀のむせ返すような甘い香りはいつの間にか薄らいで、朝晩のひんやりとする空気が秋の深まりを教えてくれる。そして木々の葉は、まるで間違い探しで私を試すかのように、日毎に少しずつ色づいて見せるのだ。  田んぼの稲穂は見事なまでの黄金色。緑の頃ももちろん美しいけれど、真夏のあの暑さや長雨、台風をも潜り抜け、何事もなかったかのようにしなやかに風に揺られて輝く姿には、やはり心打たれるほどの美しさがある。

スキ
31
vol.40  秋分「ニラの花」9/23〜10/7

vol.40 秋分「ニラの花」9/23〜10/7

   お隣りのお宅の庭にニラの花が咲き始めた。白くて可憐な花。朝、出がけに見かけて、そのかわいらしさにホッと和まされたのも束の間、草刈りをされたのだろうか。翌朝にはきれいさっぱり姿を消し、草刈り後の草の匂いに混じって香る、かすかなニラの匂いだけがそこにいたという存在を感じさせてくれるのだった。なんだかそのこと自体が短い秋を象徴するかのような出来事だった。  祖母が生前、まだ元気で自宅の庭の片隅で畑をやっていた頃、そこに自生していたのか植えたのかは今となってはわからないけれど、

スキ
35
vol.39 白露「井戸」 9/7〜9/22

vol.39 白露「井戸」 9/7〜9/22

 自宅の敷地内には古い井戸がある。この辺りの水はその昔、三春城下の名水のひとつに数えられていたそうで、今もその石碑は名残の石碑はあるものの、飲用としては使えなくなっている。現在は水道水へと切り替えられているが、ご近所の方に伺うと数十年前までは一帯は井戸水を使っているご家庭がほとんどだったようだ。  我が家の井戸は、ポンプが壊れて使われなくなったまま、おそらく何十年も経ってしまったのだろう。井戸を覗きこむと、底の方にはまだ少し水が溜まっているので、枯れ井戸ではないと夫は言う。ポ

スキ
42
vol.38 処暑「送り火」 8/23〜9/6

vol.38 処暑「送り火」 8/23〜9/6

 お盆が近づくと、in-kyoの二軒隣にある花屋「まるおん」さんの店先にはお供え用の花が束となってズラリと並ぶ。お寺が多い三春町。お盆以外の時期でもきれいに整えられた墓地が多く、お花がお供えされていたりする。「まるおん」さんの冷蔵ケースに通年のように扱われている1〜2輪の白い紫陽花。聞いたことはないのだけれど、故人のためにどなたかがいつも買い求めるからなのだろうかと勝手に想像している。そうだとしたらなんて素敵なことだろう。「白い紫陽花が大好きだった人」そのことが故人の記憶とし

スキ
34
季節にそう暮らし

季節にそう暮らし

今日は、二十四節気で「立秋」を迎えましたね。暦の上では「秋」最初の一歩です。 20代の頃は、季節が変わる=イベント なんて思っていたけれど、歳を重ねるにつれて、体調管理にいかしたり、旬な食べ物がいただけることが楽しみになりました。 二十四節気は、旧暦。 だから、実際の体感とは、時間差があって腑におちないことがあったんです。 ただ、恩師から聞いた言葉で、目から鱗!が落ちて、見事に腑におちた出来事がありました。 二十四節気で、節気がかわる目印になるのは、星の配置がかわる

スキ
3
vol.37 立秋「蝉」 8/7〜8/22

vol.37 立秋「蝉」 8/7〜8/22

 朝からジリジリと強い陽射しが照りつける。気づけば家の軒下や木戸には、セミの抜け殻があちこちにしがみついている。いつだったか、セミの羽化を自宅の庭先で見たことがある。子供の頃はテレビや図鑑でしか見たことがなかったというのに、生まれて何十年も経って三春のこの土地に来て、初めて目にするとは思いもしなかった。  その日は朝、仕事へ行くために表へ出ると、玄関先でまさに羽化が始まるところだった。白緑(はくりょく)と言ったら良いのか、白みを帯びた淡く美しい緑色をした羽のセミが、地上の日の

スキ
50
【5/5】一年でもっとも暮らしやすい立夏を彩る過ごし方

【5/5】一年でもっとも暮らしやすい立夏を彩る過ごし方

こんにちは!Coyori スタッフの小川です。 夏の始まりと言われる【立夏】になりました。期間は 5 月 5 日~20 日まで。一年のうちでもっとも過ごしやすい時期とも言われています。 今回はおすすめの立夏の過ごし方やお肌のケア方法をご紹介します。 植物を使った季節湯で肌も心もくすませない5 月 5 日は子供の健やかな成長を願う「こどもの日」。兄と弟がいる私の実家では、幼い頃は物置にあった五月人形が飾られ、庭に鯉のぼりが上がっていました。非日常の出来事が楽しく、大空を舞う

スキ
3
食べて感動、試して納得!「四季の塩」新商品発表会を開催

食べて感動、試して納得!「四季の塩」新商品発表会を開催

こんにちは!スタッフの佐藤です。 私、今までCoyoriでもたくさんのイベントをさせていただいておりましたが・・・!今回はza you zenとして初のCoyori会員様向けイベントを開催いたしました。 販売開始と共に「どんなお塩なの?」「普通のお塩と何が違うの?」とお声が多かった【za you zen 四季の塩】の魅力をたっぷりとお伝え&体感いただきたい。そんな想いで新商品発表会を行いましたので、今回ご参加いただけなかった方もぜひこのレポートで【za you zen 四季

スキ
6
【2021年3月5日】啓蟄

【2021年3月5日】啓蟄

少しずつ暖かくなり、日々春が近づいていることを感じる。 この時期は雨が降ったり気温の変動も大きくなることがあり、おまけに花粉も多く飛んでいる。(昨日はとても多くの花粉が飛んでいたそう) 僕は花粉症ではないため、この時期は特に不便もしていないのだが(洗濯物も年中室内干し)、最近ベランダに望遠鏡を出そうとすると小さな虫が部屋に入ってくることが増えてきたのがちょっとした悩み。 僕は四季の中で最も冬が好きなのだが、その理由の一つに「虫がいないから」というのがある。 ということもあり

スキ
5
vol.17「三春大神宮祭礼」寒露   10/8〜10/22

vol.17「三春大神宮祭礼」寒露   10/8〜10/22

 気づけば私はお祭りが行われる町と縁がある。東京でお店を構えていた蔵前もそのひとつ。代表的な浅草三社祭に鳥越祭。小さな神社は他にもいくつもあって、5月のはじめから毎週末のようにどこかでお祭りが行われていた。  三春町も春から秋までの間にお祭りが各地区で行われる。その中でも三春大神宮は町の鎮守の神様。秋に行われる例大祭は、締めくくりともなる町で一番大きなお祭りで、長獅子や各地区の山車、お神輿が町中をねり歩く。お祭りの風習など、わからないことはその都度ご近所さんにお聞きしているが

スキ
22