長谷川ちえ

エッセイスト/「in-kyo」店主。 「三春タイムズ」vol.25〜48が書籍『続・三…

長谷川ちえ

エッセイスト/「in-kyo」店主。 「三春タイムズ」vol.25〜48が書籍『続・三春タイムズ』(文・長谷川ちえ 素描・shunshun)として 2023年春、信陽堂https://shinyodo.netより書籍化されました。前回に引き続き造本装幀はサイトヲヒデユキさん。

マガジン

  • 日記 / in-kyoの縁側

    日々の出来事、季節の風景、ぼんやりと頭に思い浮かんだことなど暮らしの観察日記のようなものをポツリポツリポツリと書き始めてみようと思います。 気軽に腰を下ろして、ご近所さんがやって来れば、お茶でも飲みながら他愛もないおしゃべりもできる憩いの場、縁側。 私が営む雑貨店「in-kyo」の店名にちなんでタイトルを「in-kyoの縁側」と名付けてみました。 さて、その縁側では一体何を目にするのでしょう。

  • 三春タイムズ

    • 49本

    福島県三春町での暮らしや季節の行事、風景など ゆるやかで心地よい時間の流れを 「三春タイムズ」と題して追っていきます。 題字をはじめ、毎回文章に合わせて 素描家shunshunが絵を描き下ろしてくれます。 更新は二十四節気の変わり目に沿って 一年で二十四のお話を綴っていきます。 文・長谷川ちえ 絵・shunshun

最近の記事

電車に乗って 4月19日

電車に乗っていそいそと出かける。 いそいそ?コソコソ? 今年に入って通い始めた爪のお手入れのため郡山まで。 爪の形にコンプレックスがあったからか、若い時分から 爪はとにかく短く切って清潔にしていれば良し。 それ以上の手入れなどしてこなかった。それを今になって きれいにしようなどとしている自分に照れ臭さが伴うのだ。 別に悪いことをしているわけではないのだが。なぜか。 おそらく娘といってもおかしくないくらいの年齢のネイリストさん。 彼女のお陰でささくれもできにくくなったし、本来の

    • 次々と 4月18日

      先週の今頃は満開だった桜も、今では花がハラリハラリと散り始め、 早くも若葉の緑へバトンを渡す。 一日一日、わずかではあるけれど目覚める度に外の景色が違ってきている。 桜が散ってしまって寂しいなどと思っているヒマはなく、 山は柔らかな緑や白に黄色、山桜や花桃のピンクなどがふんわりと 重なって目を喜ばせてくれる。 「山笑う」という俳句の季語があるが、笑い出す少し手前、 「山が微笑んでいる」くらいのやさしい様子。 遠くの山だけではなく、庭の木々や足元の草花も。 一斉に目を覚ました

      • ツクシのオムレツ 4月17日

        連日「お城山で朝ごはん」が流行っている。 流行っているといっても、私の中でだけなのだが。 3日目となる今日は、とうとう夫を連れ出して、 東屋のある広場へ。 桜満開から一週間。夫はその間、仕事が忙しくて昼間の花見はおろか、 帰りも遅く、夜のライトアップさえも見れずにいた。 一方で私は桜、桜と浮かれていて、ちょっとした後ろめたさというか、 申し訳ない気持ちを抱いており、言い訳するかのように半ば強引に 連れ出したのだ。 今年の桜の花もそろそろ見納めだろうか。早くも桜吹雪が舞い始め

        • 居ても立っても居られず 4月13日

          「居ても立っても居られず」とはこういうことなんだろうな。 昨日に引き続き、今日も今日とて桜日和。 また早い時間に目が覚めてしまい、熟睡している夫を置いて、 ひとりで朝の散歩を兼ねて家から10分ほどで登れるお城山へ。 息が上がるほどの急な坂道もなんのその。 どうしてこれほどまで桜に惹かれるようになったのだろう。 これから一日が動き出すといった、早朝の空気が気持ちいい。 良く響くウグイスの鳴き声や、ツピー、ツピー、ツピーと鳴くのは シジュウカラだろうか。 鳥たちの時間を邪魔しな

        電車に乗って 4月19日

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          82本
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        記事

          夢の続き 桜の季節 4月12日

          旅の疲れで起きられるだろうか。 そんな心配などどこへやら。シャキン!と早くに目が覚めて出かける支度。 自分でも意外なほどのシャキン!だ。これはおそらく旅のテンションが 続いているのかもしれない。まだまだ夢の続きだ。 今日はご近所やっちゃん、KUU先生のナビゲートで三春の桜パトロール (誰に頼まれているわけでもないけど勝手に)の日。 東川へ出かける直前に滝桜の開花宣言。旅に出ている間に桜満開の見頃を 見逃してしまうかもしれないかと思うと、三春を離れたくないという気持ちもあった

          夢の続き 桜の季節 4月12日

          東カワウソ3日目 帰途へ 4月11日

          昨夜睡魔に襲われて、数時間横になって眠らせてい頂いたものの、 その後はまた眼が冴えてあまりよく眠れなかった。 だいたいいつもは旅先だろうが、どこでもどれだけでも眠れるはずなのに こんなことは珍しい。 それでもやっとうつらうつらして再びハッと目が覚めると明け方。 まだ薄暗いが、これから新しい一日が始まろうとしているところだった。 家ならそこで二度寝となるのだが、そのまま寝てしまうのが なんだかもったいなくて早起き。夫は隣で熟睡中だ。 階下に降りると、今朝もシナモンロールをブラッ

          東カワウソ3日目 帰途へ 4月11日

          東カワウソ 2日目 4月10日

          日の出前に目が覚めてしまった。 いつもなら2度寝、3度寝などあたり前なのに、目も頭も冴えて もう眠れそうになかったので、階下に降りて白湯を飲みながら 朝の美しく雄大な景色に見惚れていた。 刻々と移り行く空の色。その景色は昨日とも明日とも、 1分先ですら同じではないということ。 それは何も北海道だからなのではなく、自分が暮らす環境でも 起きているということを、北の大地で今さらながら気づかされる。 昨夜札幌入りをしていたエフスタイルのお二人が、始発のカムイ (特急電車)で旭川駅

          東カワウソ 2日目 4月10日

          東カワウソへ  4月9日

          2泊3日で北海道東川町にて「東カワウソ」open準備中の萬田康文くん (東京から東川へ移住する写真家であり、料理人であり、釣り人でもある)のもとへ。夫と、新潟・エフスタイルのお二人(10日に合流)との旅。 お互い完全なるオフである。 友であり家族のような存在。そんな萬田くんの新しい「場」を訪れるのは、嬉しいのと同時に、ソワソワと緊張するような感覚もあって なんとなく落ち着かない心地で出発。 関東は大荒れの空模様だったようで、福島も激しい雨。 心配した通り、ANAとはいえプロペ

          東カワウソへ  4月9日

          入学式  4月8日

          朝、夫の車でお店へ向かう途中、お母さんと一緒に歩く ピカピカの一年生の姿を見かけた。 新しい一日のはじまり。 新しい学校生活のはじまり。 真新しい小さな一歩はとびきり輝いているようだった。 ♪ 友だち100人できるかな ♪ なんて歌があったなぁ。 そりゃぁ100人できたらすごいことかもしれないけれど。 でも100人なんてできなくたって、1人でも一緒にいて たとえ何も喋らなくても、楽しいと思える時間を 過ごせるお友達ができたらいいんじゃないかなと思う。 私に子どもがいたらたぶん

          入学式  4月8日

          滝桜開花宣言 4月7日

          昨日、待ちに待った滝桜の開花宣言が発表された。 昨年の開花が早すぎたからか、今年はずいぶんと遅い印象だが、 私が移住をしたばかりの頃(今から8年前)の滝桜開花は、 確か4月の後半だったのではないだろうか。 それよりも前はG.W.の頃だったとか。 そう思うとだいぶ前倒し。今年入学の新入生は 桜と一緒に記念撮影ができるかな。 今日は昨日よりは暖かく、お天気も良かったものの、 開花したばかりで蕾も多く、桜をお目当てにいらした方にとっては 残念だった様子。花さかじいさんではないので

          滝桜開花宣言 4月7日

          「玄鳥至」つばめきたる 4月6日

          まだか、まだかと毎日急き立てられるようで桜もかわいそうだが、 昨年があまりにも開花が早かったからか、桜を目当てにこの週末は 県内だけでなく県外から三春へいらしている方が朝から多い。 お昼ごろからは冷たい雨も降りだして、桜の代弁をするかのように 「せっかく足を運んで下さったのにすみません」という心境に。 天気予報で雨が降るなど言っていたかしら? 桜の開花が見れなくて残念だったと、in-kyoに立ち寄って下さったお客様へは、せめてもの思いで、「きたまち蔵」観光案内所の裏手にある斜

          「玄鳥至」つばめきたる 4月6日

          家庭の味 4月5日

          地元の情報誌の取材が入り、定休日だったのだが午前中はお店へ。 どうやら次号は三春特集らしい。 三春町役場の担当の方をはじめ、取材チームの皆さんが 想像していたよりも人数が多かったので少々緊張。 お店の取材で「おすすめの商品は?」という質問をよくされるのだが、 その度に「んー。全部です」と、つい素で答えてしまう。 でもそれは意地悪でも何でもなく、本心からそう思ってのこと。 答えてしまってから自分でもハッとして、その都度もっと気の利いた 切り返しができないものかなと反省もしている

          家庭の味 4月5日

          スープとお山の温泉と 4月4日

          昨日の雨が花おこしの雨となったのか、庭の老木の梅が ぷちんぷちんと泡がはじけるように、ようやく花が咲き始めた。 梅の、この控えめな感じがいじらしいというか、 たまらなくかわいらしい。年々花が増えて元気になってきているから いつか実をつけてくれる日がやってくるだろうか。 庭の梅で梅干しを漬ける。これは私の夢のひとつかもしれない。 今日は家しごとなどの用事を済ませたら、「奥岳の湯」の温泉に行きたい。 あわよくばお昼ご飯にはSUUさんで美味しいスープをいただきたい。 これは数日前

          スープとお山の温泉と 4月4日

          ZOOM教室 4月3日

          今日こそ猫と戯れながら何もしない日に!と、 毎週、定休日の度に思ったりするものの、なんだかんだと 用事が立て込む。今日の午前中もそんなこんなであっという間に 時間は流れ、スイとモクと戯れる時間はほんのわずか。 「何もしない」はなかなか叶わない。 午後からはオーガニックベース「台所の学校」のZOOM教室。 雲仙の典子先生の台所と三春の我が家がつながって学ぶことができるだなんて、ン10年前の子どもの頃の私が知ったら驚くだろうな。 テレビ電話ですらなく、先生1対日本全国にいる(

          ZOOM教室 4月3日

          桜のつぼみも膨らんで 4月2日

          家から見える光岩寺のソメイヨシノ。蕾がふくらみ始めたのだろうか。 心なしか木全体が赤みを帯びてきたように見える。 雲一つ無い青空にその姿が美しく、携帯で写真を撮ろうと思っていたのに 後回しにしていたら、あっという間に重い雲に覆われて青空は姿を消してしまった。自然相手に「あとでね」など通用しないとわかっているのに。 桜の見頃というのもそうだ。来週の休みの日にとか、こちらの都合に 合うはずなどないとわかっていながら予定を組もうとしている。 滝桜の開花予想が6日頃と発表され、それで

          桜のつぼみも膨らんで 4月2日

          エイプリールフール 4月1日

          エイプリールフールだけれど、嘘などつく余裕もなく一日が過ぎた。 夫にくらい、気の利いた嘘のひとつでもつけたら良かったのに、 やることもいっぱいだったし、疲れが出てそこまで頭がまわらなかった。 簡単に作った晩ごはんをひとりで先に食べながら、 帰りが遅い夫を待って、Tverで「世界ふしぎ発見」の最終回を見始めた。 日中はyourwearの撤収作業。 昨日は孔代さんの帰り間際、お客様同様、私も悩んで決めたマスタードと アイボリーミックスの色。ラムウールのVネックセーターの袖丈採寸

          エイプリールフール 4月1日