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香りの誘惑 7月20日

今日は朝から湿度も気温も高かった。
どうやら最高気温は32℃もあったようだ。
それでも三春の空気は、陽が沈めば一日の暑さを
リセットするかのようにサーッと涼しい風に変わる。

夜道(といってもPM7時頃)を歩いていると、道の向こうに
またもや富士子の姿を発見!こんなところまで行動範囲なのだろうか?
と思うほど、我が家からはだいぶ離れている場所。
私になど目もくれず、スタスタ歩いている。
やっぱりムーンのようだ。
涼しくなって富士子もさぞかしホッとしていることだろう。

私は重い荷物を両手に持って、ゆるやかな上り坂を歩いていくうちに
息が上がり、涼しくなったというのにじんわりと汗をかき始めた。
すると突然、甘く魅惑的な香りに包まれる。
ご近所Fさんが山の斜面に群生させた山百合の香りだ。
不思議と朝はさほど香らないのに、夕暮れくらいになると
まるで誘惑でもするかのように、一気に匂い立つ。
鳥目で視力が効かない分、嗅覚が敏感になるのだろうか。

あぁまた山百合の季節がやって来たのだなぁと香りで知る。
日中は一瞬、通り雨が降ったがそれも夢のよう。
まさにキツネの嫁入りだ。明日(今日?)は満月。
きれいな月がぷかんと浮かんでいる午前0時。