見出し画像

特徴は採れたて 7月6日

二十四節気の暦は小暑。そして今日は新月。
新しい扉が開く感覚といったところか。

と言いつつ、何か新しいことを始めるでも始まったでも
ないのだけれど、shunshunの暦カレンダーを夏至から小暑に
差し替えて「よしっ」となんとなくすっきりとした心地になった朝。

先日の定休日。陽が少し傾きかけてから庭の草刈りをしていると、
ご近所のFさんの奥さまがいらしてたくさんのキュウリを下さった。

「このキュウリの特徴は、採れたてです!」

Fさんの奥さまはいつもこうした気の利いたひとことをスルリとおっしゃる。ご主人と家庭菜園をやっていて、キュウリはここのところ朝と夕方、
それぞれ収穫しないと追いつかないとのこと。採れたてという特徴の他にも
姿かたちだって美しい。
畑以外にもFさんのお宅は常にお庭も手入れが行き届いていて整っている。
比較のしようもないほど我が家の庭はワサワサと雑草が生い繁っているというのに、褒め上手の奥さまは、いいところをちゃーんと見つけて褒めて下さる。しかもユーモアもあってすこぶるチャーミング。
戴いたキュウリは、その日の晩ごはんに早速何本かを薄切りにして塩もみを
して絞ると「特徴採れたて」だけあって、水分がたっぷり出る瑞々しさ。
同じく薄くスライスした新玉ねぎと合わせてお皿に盛る。
そこへ茹でたささみ肉を白ごまだれ、醤油、おろしにんにくのタレで和えたものを乗せてできあがり。すっかり夏の一品。
夫君は黒酢をかけて食べていたが、それもまた良し。

先日はやはりいつもお世話になっているご近所、喜市さんから
この時季には珍しい白菜と大根を戴いた。
「白菜めずらしいでしょ?なかなか難しいんだけど
今年は上手く育ったから」
って家庭菜園レベルではない立派なモノ。
こちらは白菜のジョン(チジミ)にして。やっぱり瑞々しく、
体に沁みわたる美味しさ。
衣?つなぎ?には、小麦粉に少し米粉を混ぜると、カリッとモチッと良い食感に。

私もずいぶん歳を重ねたなどと思っていたけれど、まだまだひよっこ。
元気で素敵な大先輩がこの町にはたくさんいらっしゃる。