【みかんの木】たぶんね。食べた果物の種を植えるクセがあります。今までさくらんぼ、アボカド、柿を植えてきて細いけどなんとか育ってます。今年はすす病みたいのにかかって葉っぱが真っ黒になってしまったので思い切ってバサバサ切ったら、新しい葉っぱが生えてきました。なんだかかわいいなあ。
さなぎ。特段変化なし。このまま、羽化しなかったらどうしようか……。そろそろ何か動きがほしいところだが。
さなぎ。ずっとそのまま変化がなかったが、急に黒くなり始めた。そろそろ蝶になるらしい。
さなぎ。ずっと気がかりだったが、無事、立派な蝶になってくれた。外でフタを開けると、天高く飛び立って行った。何とも切ない気分になったが、また遊びに来てくれるとうれしい。……ただ、これ以上、みかんの木は、食べてもらいたくない(笑)。
朝はまだ幼虫の形をしていたが、半日で、サナギの形になっていた。これは、どのようにして変形したのか? 少しずつ変わっていったのだろうが、タイムラプスで見てみたいものだ。
せっかく割り箸を立てていたのだが、結局、壁につかまった状態でさなぎになろうとしている。このまま、落下しなければいいのだが……。
そんなアゲハの幼虫を飼うことになってしまった。というのは、以前、この大きさでゴミ袋にポイしたことがあるのだが、後日、狭いゴミ袋の中で、キレイな模様の羽がある、美しい蝶の姿で死んでたのを発見したことがあり、何ともいえない気持ちになったことがあるのだ。
そんなアゲハも、農家にとっては葉を食い散らかす害虫だろうが、昆虫大好き少年にとっては宝物のような存在だろう。とはいえ、少年がちゃんと飼育してくれるかどうかも別の話。いずれにしても、昆虫は生きるのに必死だ。そして私もまた、生きるのに必死なのだ……。
みかんの木にアゲハの幼虫がいた。これをかわいいと見るか、気持ち悪いと見るかは人それぞれだろうが、生まれたての黒いケムシのような様態に比べれば、この五齢幼虫の姿は、プニプニしたあかちゃんの二の腕のようで、何ともいとおしくも感じる。これがあんなに立派な姿になるんだから、うらやましい。