ORANGE_紅谷浩之

2011年に福井市の在宅医療からスタートした、医療法人オレンジグループ(OrangeMedical&Social Services) 。地域で過ごすみなさんが元気に幸せに暮らしていけるように。生活や人生に伴走したい。ケアラボはこちら → https://carelab.jp/lp

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2011年に福井市の在宅医療からスタートした、医療法人オレンジグループ(OrangeMedical&Social Services) 。地域で過ごすみなさんが元気に幸せに暮らしていけるように。生活や人生に伴走したい。ケアラボはこちら → https://carelab.jp/lp

マガジン

  • オレンジの日々の活動

    オレンジでの日々の活動報告をこちらでもUPしていきたいと思います。

  • ホメパト

    紅谷はオレンジの職場や現場をパトロールします。悪い点を見つけるためではなく、メンバーの頑張りや活躍、ナイスアイデアやそれいいね!を見つけて褒めるため。その名も褒めパトロール、ホメパトです。つまりは仲間の自慢話です。

  • BENIYA CLASSIC

  • キッズケアラボ

    医療ケアが必要な子どもたち(医ケアキッズ)の活動・発信拠点。彼ら彼女らが活動すると、大人も地域も変化していく。ソーシャルイノベーターなキッズたちの活動を紹介します!

  • 能登半島地震×オレンジ

    令和6年能登半島地震とオレンジの格闘と気づきの記録

最近の記事

オレンジの地域活動(コミュニティ活動)、オレンジのコミュニティナース活動。

僕たち、オレンジの地域活動は結構地味です。 地域で必要なら、前例や制度がなくてもやっちゃうので、時々テレビとか新聞に取り上げられて目立ってることはあるけれど。 前例も制度もない取り組みは発信しないと存在しないことになるので、SNSでの発信にも力を入れてるので、派手なことしてるように見えることもあるのかもしれないけれど。 基本的には、地域に密着して出会う人にじっと伴走して考えて悩んでまたゆっくり歩き出す。そういう地味で着実な活動なのです。 オレンジホームケアクリニック

    • 悪いところ潰しから、良いところ繋ぎへ 〜“ポジティヴヘルス”と“医療的ケア児”に出会って〜

      超高齢社会、世間は病気や足腰の不具合を持つ人であふれている。そして多様性の時代、障害や生きづらさを抱えたまま、地域で暮らす人も増えている。そこに災害が頻発する我が国では、どのように未来の暮らしを描いたらよいのだろうか。 そんな社会は、病気や障害や不具合の割合ばかりが増えていく、不健康で不幸な社会なのだろうか。 病気を駆逐し、障害を取り除ききったあとに、健康的で幸せな暮らしがある。人間におこる心身の課題を、医療アプローチがなんでも解決できると思い込んでいた時代には、そんなふ

      • 今年の夏は今年だけ!医ケアキッズの大海水浴イベント“シーサイドラボ2024@鷹巣海水浴場”

        8月3日、2013年から続いている海のイベント 「シーサイドラボ2024」が開催されました! 「シーサイドラボ」通称シーラボ は、福井の医療的ケア児の活動拠点「オレンジキッズケアラボ」が2013年から毎年行っている海水浴イベント。気管切開や胃ろう、人工呼吸器をつけているキッズもみんなで海水浴を楽しんじゃう、欲張りイベント。医ケアキッズの海デビューはココカラ! 福井人にとって、夏は海! 僕も子どもの頃から良く行った鷹巣の海です! 今年は過去最大規模、総勢80名が参加。

        • 絶望は避けられなくても、絶望をシェアすることは希望になる。シーラボと輪っか夏祭りに参加してオレンジがやっていることって、なにかと「災害対策」だったのかもしれない、なんて思った話。

          シーラボと輪っか夏祭りに参加して オレンジがやっていることって、なにかと「災害対策」だったのかもしれない、なんて思った話。 8月最初の土曜日 午前はシーラボ、午後は輪っか夏祭り シーラボは過去最大規模の参加者。80人とか。 皆で集合写真を撮った後に、それぞれの子どもや家族が自分たちの思うがままに、お喋りしたり、食べものを食べたり、もう一回海に行ったり・・みんなニコニコ。という姿を見ていて 「あぁ、なんか、あたりまえになったんだなぁ、、」としみじみ思いました。 医療

        • オレンジの地域活動(コミュニティ活動)、オレンジのコミュニティナース活動。

        • 悪いところ潰しから、良いところ繋ぎへ 〜“ポジティヴヘルス”と“医療的ケア児”に出会って〜

        • 今年の夏は今年だけ!医ケアキッズの大海水浴イベント“シーサイドラボ2024@鷹巣海水浴場”

        • 絶望は避けられなくても、絶望をシェアすることは希望になる。シーラボと輪っか夏祭りに参加してオレンジがやっていることって、なにかと「災害対策」だったのかもしれない、なんて思った話。

        マガジン

        • ホメパト
          7本
        • オレンジの日々の活動
          36本
        • BENIYA CLASSIC
          33本
        • キッズケアラボ
          43本
        • 能登半島地震×オレンジ
          7本
        • ポジティヴヘルス
          13本

        記事

          誰のためのデザインか?【動物飼育者・本田直也さんとの対話。温熱環境から動物飼育と地域医療をディスカッションして、プライマリケア学会で棲み込みを考える話】

          2024年6月7日、熊本。 暮らしの環境、特に温度や湿度といった室内気候のデザインのプロフェッショナル、ピーエス株式会社平山武久社長自身が力を入れている企画“PSclub”で、何度目かの本田直也さんとの時間。 本田直也さんは、動物飼育者。 飼育技術者として野生生物の保全を行っている。日本で初めてふ化や繁殖に成功した動物、特に“は虫類”は数多い。絶滅危惧動物や、密輸動物の保全にも多く関わっている。本田さんが専門とする「生息域外保全」とは聞き慣れない言葉。動植物の保全活動で、

          誰のためのデザインか?【動物飼育者・本田直也さんとの対話。温熱環境から動物飼育と地域医療をディスカッションして、プライマリケア学会で棲み込みを考える話】

          “暮らしの力”を最大化することで、“回復力(レジリエンス)”を引き出す広域避難の新しいあり方『シェアハウス輪っか』

          5ヶ月が経ちました。 私たちの災害支援プロジェクトは今なお続いています。 関わり方や支え方は大きく変化しています。 視野は、日常と暮らしを積み上げて、人生という視点まで開いていくこと。 手法は、その人の回復していく力(レジリエンス)を信じること。 そして超高齢社会における災害についての情報を整理すること、未来に向けて。 超高齢社会災害の災害関連死とはどのようなものか、きっと今回の経験には新しい気づきがたくさんあるはず、決めつけないように柔軟に・・・と常に考えながら

          “暮らしの力”を最大化することで、“回復力(レジリエンス)”を引き出す広域避難の新しいあり方『シェアハウス輪っか』

          ポジティヴヘルスの源泉を辿って。Dr.Jungの実践と現場を体感し、彼の言葉を記録する。

          Dr.Jungと5年ぶりの再会。ポジティヴヘルスのコンセプトづくりから関わり、常に自身の地域で実践と発信を続けているユング。今回改めてオランダの医療の歴史と、地域で実践するべきことの変化。Jung自身の体験から生まれたポジティヴヘルスの実践について話を聞くことができました。 ポジティヴヘルスはタクシーの運転手と同じ。 タクシーに乗ったらまずはなにを尋ねられますか? 「どこには行きたくないですか?」 「なにをここに置いていきたいですか?」 「どこから来ましたか?」 違いま

          ポジティヴヘルスの源泉を辿って。Dr.Jungの実践と現場を体感し、彼の言葉を記録する。

          違いに寛容な場所に来ると、より違いに気づく。優しい場所に来たつもりなのに苦しくなる。

          違いに寛容な場所にいると 違いにより気づく 癒やされようと来た場所で 癒やしの反対の刺激を受ける 優しさは苦しさと一対だから。 優しさと苦しさは実はひとつで 正しさといらだちとの関係とは 違う。 正しさといらだちは対立。優しさと苦しさはひとつ。 苦しさといらだちを混ぜちゃうと 優しさからも逃げたくなる だったら まずは正しさを捨てることが良いと思う 正しさは、一方通行だから。

          違いに寛容な場所に来ると、より違いに気づく。優しい場所に来たつもりなのに苦しくなる。

          今のケアの積み重ねが未来を作る、のではなく 将来のイメージが今のケアをつくる

          今のケアの積み重ねが未来を作る、のではなく 将来のイメージが今のケアをつくる 生活や人生に関わる在宅ケアでは大事な考え方です。 子どもの場合は特にそういう意識が必要ですね。 地域の小学校に行けるか? は、 吸痰が頻回だから、それが落ち着いて、気管切開を閉じることができれば、行けるんだけどねー、どうかしらねー。 じゃなくて 病気はあるけど知的好奇心と発達著しい彼女は、地域の小学校に行った方がたくさん学んで将来の自立にも繋げられるから あと3年の間に、吸痰の回数を減らし

          今のケアの積み重ねが未来を作る、のではなく 将来のイメージが今のケアをつくる

          生きる歓びに手を伸ばすことを考える

          でぃぐにてぃ、吉田真一さんのXより 障害と共に生きる時、 どうやって生きる歓びに手を伸ばしていくか、という議論が必要。 障害の枠組みや医療的ケア児のことを考える時、 この「生きる歓びに手を伸ばす」の議論がいちばんに必要なのに 日本では「リスク回避」が専門である 「医師」 の意見書や診断書が必要になる。 どんどん社会が医療化していく。 必要なのは、医療の社会化なのに。 なぜ医療的ケア児と3000m超の山に登らないといけないんだ、とか なぜ人工呼吸器が必要な子をサ

          生きる歓びに手を伸ばすことを考える

          シオンが空を飛びました。

          シオンが空を飛びました。  ムーンナイトサーカス、佐久公演での、 シオンのエアリアルパフォーマンス。 パラリンピック開会式での演奏が印象的な車椅子のギタリスト川崎昭仁さんの演奏の中、 シオンが空を泳ぐ。 観客がみんな、身を乗り出して空を見上げている ものすごい笑顔で拍手してよろこぶ300人 あぁ、シオンは、こんなにたくさんの人に ドキドキわくわくと、笑顔と、感動を 振りまいている。 振りまく側に、シオンがいる。 病気や障害があったって、すぐ死んじゃうくら

          シオンが空を飛びました。

          暮らしを取り戻す、元気を取り戻す。地域や仲間とつながりながら。勝山広域避難のネクストステップ

          4月15日、福井県勝山市の広域福祉避難所に広域避難されてる輪島の皆さんが、勝山市内の一般住宅などに引っ越しました。 発災3ヶ月を過ぎ、フレイルなどが進むリスクが高まります。 溜まったストレスからの体調の変化も出てきやすい時期になります。 311後の南相馬市の調査では、被災から3か月までに災害関連死で亡くなった人は全体のおよそ4割。3か月から6か月までが2割、6か月以降が4割、と言われています。 ここからが引き続き、サポート体制の再構築・継続が大切。 暮らしの中で、被

          暮らしを取り戻す、元気を取り戻す。地域や仲間とつながりながら。勝山広域避難のネクストステップ

          5年ぶりのポジティヴヘルス研修&ツアースタート!

          2024ポジティヴヘルス研修&ツアー が以下の予定で開催されます! 第1回 4/6(土)@長野県軽井沢町 第2回 4/14(日)@福井県福井市 第3回 5/21(火)〜5/24(金) @オランダ +現地視察ツアー 2019年にポジティヴヘルスの提唱者、Dr.Huberを招いて開催されたポジティヴヘルス研修。毎年やりましょう!と言ったままコロナ禍に突入に凍結していました。 この間、現地にいるスタッフとやりとりをしたり、ポジティヴヘルスジャパンとしてHPを開設したりと地味に準

          5年ぶりのポジティヴヘルス研修&ツアースタート!

          コミュニティドクター、暮らしの現場に伴に在り、幸せなまちづくりを実践しながら迷い深めるドクター。

          コミュニティドクター!? 暮らしの現場に伴にいて、幸せなまちづくりを実践しながら迷い深める医師、”コミドク” 今年の活動の発信が、3月24日横浜で開催! 医者が街に出て行ったときに、なにが起こるか? 病院や研究室で、一般化・単純化して、再現性を重視してエビデンスやガイドラインにまとめていく、生物医学モデル。 生物医学モデルでは排除されてしまう部分に関心を持ち続けることも悪くない。科学的関心よりも人間的関心から医学部を目指した人も多いはずだから。 その人の独創的なフ

          コミュニティドクター、暮らしの現場に伴に在り、幸せなまちづくりを実践しながら迷い深めるドクター。

          1月1日。輪島の仲間からのLINE一言「助けに来てください」が頭から離れない。オレンジ×能登の記憶と記録①

          1月1日の記憶と記録。 1月1日16:10、地震発生。 すぐに各拠点スタッフや関わっている患者さんや繋がりのある方たちの安否を確認。 福井、勝山、金沢、軽井沢、各拠点よりひととおり確認できたと連絡、 一人、福井で関わっている医療的ケア児の一家が母の実家である石川県七尾市にいて被災、断水、水が使えない状態、電気はあり、一時車中避難、親戚宅にいるという情報あり。家族は落ち着いていてその子も安定しているとのことから、継続的に連絡を取りあうことに。 地震の少ないインドから来

          1月1日。輪島の仲間からのLINE一言「助けに来てください」が頭から離れない。オレンジ×能登の記憶と記録①

          大勢の列に並ぶのが苦手な人たちを「しかたない」の箱に入れてしまわないように

          これまでの災害でも、より「大勢」に対応する(せざるをえない)行政アプローチでは 障害者や高齢者など「少ない」(本当は少なくないのですが)「大勢の列に並べない、並びにくい」人が、漏れ落ちていき、大勢を守るために「しかたない」とされてしまう人たちがいます。 僕らは 現場なので、目の前の一人、が対象なので。そんな人たちと出会っちゃったら動き出すしかないんです。 役割の違いで、行政批判ではありません。 でも、僕らのような目線と役割を持つ人が、これまで以上に必要なのが、

          大勢の列に並ぶのが苦手な人たちを「しかたない」の箱に入れてしまわないように