地域医療の新しいカタチ〜地域によって、時代によって〜
「入院応需病院が近くにあります!どんなときも安心!」
・・・新しくできる団地の折り込み広告にそんな文章が載っていた時代。
医療はそこにあることが街の安心である、という位置づけでした。
医療は、白い建物の中に、白い服を着て腕組みをして待っている。
「何かあっても安心ですよ」と。
街にあると安心、でもできるだけお世話にはなりたくない。
そんな存在でした。
時代は流れて・・・、
経済は発展し続け、子どもはたくさん増えて人口がどんどん増えていく。
という時代が終わりました。
人口は急激に減少し、高齢者の割合がどんどん増えていきます。
また、多様性の時代になり、障害を持っている方も街で暮らすことを選ぶようになっています。
病気になったら病院、障害を持ったら障害者施設。
という時代から、病気を持ちながら、障害を持ちながらも街で暮らしていく、
そんな時代に突入しました。だとすると、医療の役割も変わる必要があります。
医療の役割は、これまでの「待ちの姿勢」から変わる必要がありそうです。
暮らしの現場へ混ざっていき、普段の暮らしや生活の営みに溶けこんでさりげなく伴走する必要がある時代に変わってきたのかもしれません。
「死なさないための医療」から
「死ぬまでよりよく生きることを支える医療・福祉」へ。
その視点を医療者が持ったとき、
生物医学的には最弱者である医療的ケア児が、
実は地域をより優しくしていくきっかけをくれる、
とても強い存在であることにも気づくことができます。
私たちオレンジは、暮らしの現場を拠点に、
現場で気づく地域の課題や強みにスポットライトを当てて、
アメーバのように活動内容を変えることを信条としています。
在宅医療、から始まった活動ですが、
現在は、外来クリニック、オンライン診療、地域の保健室活動、医療的ケア児の保育園、医療的ケア児の旅行支援、カフェ、フィットネスジム、病児保育、物流業界とのコラボ、インド人人材の活動拠点、アートとのコラボ、サーカスの運営、公園づくり、福祉避難所の運営、などなど、
その活動は、既存の医療福祉のシステムから考えると多岐にわたっているように見えます。
しかし、地域の声を聞いて応えていく、というただひとつの活動を継続してきただけ、とも言えます。
そして
【令和6年能登半島地震】福祉避難所運営支援プロジェクト
オレンジも関わっている福井県勝山市の広域福祉避難所の運営について
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