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シオンが空を飛びました。

シオンが空を飛びました。

ムーンナイトサーカス、佐久公演での、

シオンのエアリアルパフォーマンス。

パラリンピック開会式での演奏が印象的な車椅子のギタリスト川崎昭仁さんの演奏の中、

シオンが空を泳ぐ。

観客がみんな、身を乗り出して空を見上げている

ものすごい笑顔で拍手してよろこぶ300人

あぁ、シオンは、こんなにたくさんの人に ドキドキわくわくと、笑顔と、感動を 振りまいている。

振りまく側に、シオンがいる。

病気や障害があったって、すぐ死んじゃうくらい弱ってるように見えたって、人間は、ほかの誰かを幸せにする側にいつだって行ったり来たりできるんだ。

それを確信したくて、僕はオレンジをやってきたのかもしれない。

この日、それを確信してしまった。

いやー、やばい。泣いてしまいました。

ほら、ね。

シオンの病院主治医の坂本drも、急遽公演を見に来てくれていました。

彼が、公演後、僕のところにやってきて、こう言ってくれました

「紅谷先生の言う

 患者さんを信じる、ってことが

 こういうことなのか、と 少しわかったように思います

 小児科医として、勉強になりました

 そしてなにより、楽しかったです

 ありがとうございます」

伝わったんだなぁ、と嬉しい気持ち

僕が僕の言葉で伝えたのではなく、活動や仲間やシオンを通して伝わったのが、なにより。

別に僕はなーんにもしてないんですがね。まぁ、じっと信じていただけで。


シオンと僕


2023年12月14日に書きました。


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