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輪島入りしました。

おはようございます。(1月4日 朝に書きました)

昨夕、輪島入りしました。

輪島市とは深い縁があります。
2105年4月に「みんなの保健室」をのれん分けして中村悦子さんが「みんなの保健室わじま」が起ち上がりました。
2021年6月には、前年に再会した小浦友行先生たちと一緒に「奥能登ごちゃまるクリニック(今のごちゃまるクリニックに繋がる)」を起ち上げました。

まずは仲間の安否確認などしながら、
何度も通った輪島の今の状況を知らせるニュースを見、
日本の高齢化の最々前線を突っ走る地域であるこの地域に何が必要か
自分たちに何ができるのかを考え続けました。
ぐるんとびーの菅原さん(オレンジ忘年勉強会で講演してもらって、また協働しましょう、と別れたわずか3日後に連絡を取り合うことになるとは)や、オレンジのメンバーとディスカッションを繰り返し、
まずは輪島に向かおうと。

小さなチームでできることには限りがありますし、周囲に迷惑をかけることになっては本末転倒。全国の仲間たちも加えて、動きながらひたすら議論しました。


オレンジメンバーミーティング(1月2日)

1月2日夜に、先遣の健介さんと勝山オレンジの池口が向かった時は、道路状況が悪く進めず。しかし、2日の夜間に自衛隊による道路の応急修繕が進んだと情報あり3日の午前に再度動きました。道路のあちこちには亀裂があり、緊張しっぱなしの運転でしたが、金沢から約8時間かけて輪島に入ることができました。迂回路も多く、同様に輪島に向かう車や全国からの緊急車両も多く走るため、普段2時間ちょっとの道でそれだけかかりました。

まだ避難できていない方や行方不明の方もいらっしゃる状況なので、捜索や救助、外傷を中心とした活動が最重要なことは間違いありません。
一方で、輪島市は人口2万3千人のうち、避難者が約1万人。その中には倒壊や火災などで自宅を失っており、避難生活が長くなる見込みの方も多い状況です。
そして、高齢化率は45%以上。
もともと病気をお持ち、それも多疾患併存(マルモ)状態の方も多いと思われます。

これまでの大きな災害では、我々の「在宅医療=生活と医療を両立しながら、その人の暮らしに伴走する関わり」は、急性期、亜急性期が過ぎてからその必要性が大きくなり、それから数ヶ月、1年という単位で支援を継続するイメージだったかもしれません。
しかし今回は、すでに「生活と医療を両立しながら、その人の暮らし(=今は避難所での暮らし)に伴走する関わり」の必要性が高いと考えられます。

昨日、医療・ケア関係者に伺ったり、避難所で実際にお会いした高齢者の中には「栄養面のサポートが難しい状況だと一気に悪化する恐れがあるため病院入院しないといけないとこれまで関わってきたケアチームは判断したが“緊急性はない”と救急診療では帰された方」「これくらいで病院に行ってはいけないと思った、と避難所で傷の痛みを我慢しながら過ごしている方」「持病があるが、周囲と比べたら動ける方なので無理をされてる方」などの話を見聞きしました。

また、いつも災害では、話題にされるのが後回しになりがちで、じっと耐えている状況で出会う、障害者、医療的ケア児についても「生活と医療を両立しながら、その人の暮らし(=今は避難所での暮らし)に伴走する関わり」を専門とするチームが早めに動き出すことでフォローできるのではないかと考えています。

避難所では、疲弊しながらもちょっとの冗談で笑い合う職員の声。子どもたちの笑い声。人間の強さ、つながりのエネルギーもはっきりと感じています。


こんな時に笑顔の写真は不謹慎かもしれませんが
8時間かけて現地に入り、知った顔に再会し支援物資を納めおわった安堵の笑顔と
FBで生存確認はしていたものの改めて動いて前を向いている仲間に再会した時の笑顔です。


【ご連絡】
・医療的ケア児に関して支援したい!というご連絡くださってる皆さんありがとうございます。現状、私たちのチームとしては医療的ケア児に絞った動きは未定です。早々に必要になると思われます、またお願いする段階にご連絡します。
・物資などについては、道路が動き始めて刻々と必要なものが変化していると思われます。ご支援頂ける方はmessengerなどでご連絡ください
・医師、看護師だけでなく、リハや介護、栄養歯科、在宅ケアや地域ケアを知る事務系スタッフの関わりも重要です。直接支援(現場)、間接支援(私たちのチームが現地に行くために、福井・軽井沢・藤沢などの拠点を応援)などの力を貸してください
・活動資金のご寄付も引き続きお願いしています
→ぐるんとびーのHPより支援・寄付の案内、サポート情報入力フォームあります


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