コミュニティ

コミュニティ運営の難しさと、その解決策について

コミュニティ運営は難しい。「なんとか自分の属するコミュニティを盛り上げられないか…」と、アイデアに頭を悩ませることは多い。

結果として、外部から人を誘致して、コミュニティを盛り上げようと思い至ることがある。

たしかに、外部から人が呼べれば、そのコミュニティの人数が増え、活気があふれるようになるかもしれない。

しかし、外部の人を呼ぶ前に確認すべきことがあるのではないだろうか。

まずは、そのコミュニティのメンバーが「ここにいて良かった」「このコミュニティは楽しい!」と思えるような施策を打つのが優先だと思う。

いきなり一足飛びに、外部の人を誘致しても実際に足を運んでくれるのは少数だ。

だから、まずは自分のコミュニティを充実させてみてはどうだろう。そして、盛り上がっている感じを演出する。そうすれば、楽しそうだなーと注目する人が出てくる。それから他のコミュニティと接続していけばいいのではないだろうか。

「カマコン」の例

あるコミュニティ内での盛り上がりが、活発な活動につながった例を紹介したい。

「カマコン」だ。

カマコンは、鎌倉の魂をもつ人たちが集まる運命共同体のことで、構成メンバーによる定例会が月に1回、2時間程度行われている。「それだけ?」と思った人がいると思うが、もちろんそれだけではない。

この定例会では、鎌倉でおもしろい活動をしている人が、出席者の前でその活動内容をプレゼンする。その後、プレゼンターは、自分の活動の課題を提示。その課題に対して、定例会に参加した人たちが、解決のためのアイディアを出していく。参加者は100人近いので、アイデアもものすごい数がでてくるそうだ。

そして最終的に、プレゼンした中のプロジェクトから実施するものが決められ、メンバーを募り、活動に発展させていく。

このカマコンから立ち上がったプロジェクトは、どれも特徴的だ。

最初のプロジェクトは、「鎌倉市議会議員を盛り上げる」ためのものだったそうだ。ビラを配ったりするのはもちろん、立候補者比較サイトの開設を実施。ほかにも、投票が終わった後には「ノーサイド飲み会」が開かれ、当落関係なく、立候補者のための飲み会が開催されたのだという。

このプロジェクト以外にも、鎌倉の住人で空き家を楽しくリフォームする「空き家レンジャー」や、鎌倉の砂浜で大人の砂像を見せてやるプロジェクト生春巻きが好きな人がお店を出したという事例まである。

このように、メンバーが自ら主体的にプロジェクトに取り組み、心から楽しむような施策がコミュニティ運営には必要なのではないだろうか。

まとめ

もちろん、カマコンの施策は「鎌倉」という観光地だからできたという面もあるだろう。

しかし、コミュニティを盛り上げるためを盛り上げる施策の本質は共通している。

まずは、自分のコミュニティを盛り上げること。そして、盛り上げた結果生まれるのが、外部の人とのつながりなのだ。

何事も足りないところに目がいってしまうことは多い。しかし、今あるものをどうすれば最大化できるかと考えるアプローチも大切ではないだろうか。

…というわけで、また明日!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?