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旅の記録

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酒蔵訪問を中心とした、旅の記録です。
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醤油蔵は小宇宙だ!小豆島醤油蔵巡りレポート<後編>ヤマロク醤油さん

醤油蔵は小宇宙だ!小豆島醤油蔵巡りレポート<後編>ヤマロク醤油さん

小豆島醤油蔵巡りレポート、後編はヤマロク醤油さんの訪問記です。

知る人ぞ知る…いや、むしろ超有名なヤマロク醤油さん。小豆島に行った折には絶対に伺いたい!!と思っていた、スゴいお醤油蔵さんです。

さて、何がスゴいかと言いますと、うーん…、何から説明しましょう。
ヤマロク醤油さんについてがっつり語り始めたらさらに何本か記事を書くことになりそうなので、今回は『ヤマロク醤油のココがスゴい!!』をテーマ

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醤油蔵は小宇宙だ!小豆島醤油蔵巡りレポート<前編>正金醤油

醤油蔵は小宇宙だ!小豆島醤油蔵巡りレポート<前編>正金醤油

10月の料理教室のテーマが「醤油」だったので、勉強のために小豆島へ醤油蔵巡りに行ってきました。初めての、念願の小豆島!

京都から小豆島まで、電車とバスと船を乗り継いで約6時間。
久しぶりのフェリー、お天気が良くて気持ちよかった!

ところで、"醤油の生産地"というと、どの地域を思い浮かべますか?
生産量日本一は千葉県ですし、醤油発祥の地と言われているのは和歌山県(諸説あり)、兵庫県も名産地だった

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-たとえ時代は変われども。食事の味を引き立てる「極上の辛口」を一途に醸す-三千盛 訪問レポート

-たとえ時代は変われども。食事の味を引き立てる「極上の辛口」を一途に醸す-三千盛 訪問レポート

個性豊かな味わいが増え、まさに日本酒は百花繚乱の時代。
日本酒の味を表現する言葉は無数にあり、「辛口ちょうだい」という言葉が失われつつある中、今なお究極の"辛口のうまい酒"を追求し続ける酒蔵があります。

創業230余年、ブレない「極上の辛口」を醸す三千盛

安永年間創業。岐阜県多治見市の地で酒を醸す三千盛さんに伺いました。
日本酒『三千盛』の特徴は、何と言っても"食事の味を引き立てる辛口の酒"で

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長岡発酵フィールドワーク①江口だんご本店で"茶色い赤飯"と出会う

長岡発酵フィールドワーク①江口だんご本店で"茶色い赤飯"と出会う

久しぶりにフィールドワークに行ってきました!!

今回の訪問先は、新潟県長岡市。
つい先週末に長岡花火大会が開催されたばかりで、まだその熱気が残っているように感じたのは、想像を遥かに超える暴力的な猛暑だったからでしょうか…。(東京と同等か、それ以上に暑かった!!)

今回の訪問で初めて知ったのですが、その昔、長岡はおびただしい数の空襲に遭っており、長岡花火は元々は慰霊のための復興祭だったのですね。

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【酒蔵ツアーレポート】川西屋酒造店で愛を叫ぶ!!

【酒蔵ツアーレポート】川西屋酒造店で愛を叫ぶ!!

今日は料理教室の生徒様を対象にした酒蔵訪問ツアーを実施いたしました!!

いやはや、これがもう最高過ぎて…。興奮し過ぎて眠れないので、レポートを書いて心を落ち着かせたいと思います。笑

日頃は新宿のキッチンで日本酒と料理について学んでいただいているのですが、やはり百聞は一見にしかず。リクエストを頂いたこともあり、いざ教室を飛び出して、実際に酒蔵に行ってみよう!!というツアーを企画したのです。

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滋賀酒蔵訪問記②不老泉を醸す上原酒造さん

滋賀酒蔵訪問記②不老泉を醸す上原酒造さん

ずっと書きたかった、上原酒造さんの訪問記。ようやっと書きます。
昨年の12月に北島酒造さんで酛すりを体験した後、ひそかに熱愛している上原酒造さんにお伺いしたのです。

私が初めて上原さんのお酒に出会った時、これまで味わったことのない濃厚で複雑な味わいに衝撃を受けたことを、今でもハッキリと覚えています。
最初にグッと甘みがくるのですが、だんだんと旨みや渋みが現れ、意外にも綺麗にさらっと消えていく。飲

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滋賀酒蔵探訪①北島酒造さんで酛すり体験

滋賀酒蔵探訪①北島酒造さんで酛すり体験

すっかり遅くなってしまいましたが、先月の滋賀酒蔵探訪のレポートです!!

先月、主人の用事に同伴して京都へ行ったのですが、せっかく京都まで行くのだからと、私だけもう一泊して滋賀を巡ったのです。
(嫁が自由すぎる…という点はツッコまないでください。笑)

滋賀に行くのは3年ぶり。
前回は京都・鞍馬口の若水さんのご紹介でマキノにある吉田酒造さんを訪問し、味わい深い日本酒の美味しさと、琵琶湖のあまりの美

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稲作発祥の地でロマンにひたる。

稲作発祥の地でロマンにひたる。

後ほどレポートしますが、昨日は天橋立のイベントを満喫し、ゲストハウスで深夜まで飲み明かしまして…。。
今日は、お米農家で冬場は白杉酒造さんで酒造りをされている松本さんの田んぼにお邪魔しました!

白杉酒造さんは全量食用米でお酒を醸しており、炊きたての白いご飯のような日本酒を目指されています。(ササニシキで醸した「銀シャリ」は、ラベルのインパクトあり)

ひたすらに真面目で、お米に対してものすごく愛

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京の秘境、丹後半島へ。

京の秘境、丹後半島へ。

自主的夏休みとして、久しぶりに純粋な酒旅に来ています。
わたし、毎年どこかしら「今年中に絶対あそこへ行く!!」と目標を設定しており、今年は丹後が目標だったのです。
4月の京都での麹造りで出会った、お米農家兼白杉酒造蔵人の松本さんから丹後のお話をお聞きし、今年中に絶対行こうと決めました。

京都はよく行きますが、丹後まで足を伸ばしたのは初めてです!!

丹後鉄道に揺られながら目的地に向かいます。

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現役もやし屋さんによる麹つくり講座に参加してきました!!

現役もやし屋さんによる麹つくり講座に参加してきました!!

京都で360年以上の歴史を持つ菱六もやし助野社長による、本格麹つくり講座(3Days)に参加してきました!

会場は、かつて同じく種麹屋さんであった建物をリノベした「京都もやし町家」。

昨年春に助野さんに出会ってから、いつも講座のご連絡を頂いていたのですが、なかなか予定が合わず(京都での開催ですからね!)、かねてより「参加したいな〜」と思っていました。

日本全国から集まった30名超の参加者の皆

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【前編】発酵フィールドワーク@山梨

【前編】発酵フィールドワーク@山梨

遊びでもなく、直接的な仕事でもないのですが、自主的に、山梨発酵フィールドワークへ行ってきました!!

ローカルな魅力にどっぷり浸かり、とても有意義な旅になりました。
山梨って、山に囲まれているからこそ、独特の気候と地域特性があり、固有の食文化があるのですね。面白く、とても愛に満ちた地域です。

訪れた時、ちょうど桃の花が満開でした!!
こちらは塩山駅前。線路沿いにたくさんの桃の花が♪

今回は、午

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【発酵を巡る旅】清酒発祥の地・奈良県の正暦寺で開催される菩提酛清酒祭に参加してきました!!

【発酵を巡る旅】清酒発祥の地・奈良県の正暦寺で開催される菩提酛清酒祭に参加してきました!!

清酒発祥の地と言われている、奈良県奈良市にある正暦寺。
かつて、寺院で日本酒を造る「僧坊酒」が主流であった時代(平安時代〜江戸時代頃)に、掛米・麹米ともに白米を用いた透明度の高い酒造り(南都諸白)を実現し、現代の日本酒の原型となる技術を確立しました。

それだけでなく、まだ微生物の存在が発見される以前にも関わらず、腐敗を防ぐための火入れ殺菌を行ったり、酒母造りという手法を生み出したりと、巧みに微生

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<ヨーロッパ旅記3>アルザスワイン街道巡り〜リクヴィール〜

<ヨーロッパ旅記3>アルザスワイン街道巡り〜リクヴィール〜

ヨーロッパ旅もいよいよ後半。
アルザスの中心都市ストラスブールを満喫した翌日は、「ワイン街道」と呼ばれるエリアの小さな村を巡りました。

アルザス・ワイン街道とは…
ヴォージュ山脈の東斜面に連なるアルザスのブドウ畑。その間を縫って、北はマルレンアイムから南はタンまで、およそ170 km に渡ってアルザス・ワイン街道が続く。春夏には深い緑に、秋には黄金色に色づく大地。石畳の路地に、窓辺を花々で彩った

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<ヨーロッパ旅記2>クリスマスツリー発祥の地、アルザス地方

<ヨーロッパ旅記2>クリスマスツリー発祥の地、アルザス地方

パリを後にした私たちは、TGVでアルザス地方の中心都市、ストラスブールに向かいました。

そう、今回の旅は、パリ〜ストラスブール〜ミュンヘンを電車で横断するという、新婚旅行らしからぬド根性な行程なのです。
「温かい国でゆっくりしたい」という旦那さんの意見をまるっきり無視し、「寒い国でアクティブに動く」という選択をした自己中な嫁をどうかお許しください。

昨年、イタリア〜スペインを電車で移動した旅が

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