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向暑はるの日常 2022年

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2022年の日常です。
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#休日

過ぎゆく町を横目に

過ぎゆく町を横目に

三列シートの窓際を予約した。

予約時には、既に通路側の席は埋まっていた。

でも東京に着くまで、その席はずっと空いていた。

実家にもう少しいたくなっちゃったのかな。

勝手に他人を想像してしまう自分こそが、その気持ちになっているに違いない。

夢から痛みを持ってくる

夢から痛みを持ってくる

どこか分からない駅の改札で、偶然懐かしい人に会った。

偶然のくせに、それが中学の頃の部活の先輩だと気づくまで全く時間がかからなかった。

夢というのは、現実で起こりそうで起こりえない絶妙なラインをついてくる。

おー!とお互いが同じタイミングで認識しあった。

マスクを少し外して口元を見せながら名前を呼び合う。

先輩なのに、自然と呼び捨てで呼んでしまうのはあの頃と変わらなかった。

顔立ちの良

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”休日”は明日のことを考えない

”休日”は明日のことを考えない

明日から仕事だよと愚痴をこぼしていた地元の友達。

あの時は、理解する気もなく適当に同情していたけど、今となれば毎週日曜日の流行語大賞となっている。

そんな愚痴をこぼしてしまう日は大抵休めるわけもなく、実質”休日”として機能しているのは1日に過ぎない。

せっかちな人間にとっては休日は2日間では足りないのかもしれない。

次の日のことを考えるだけで心が休まない。

例えば、小学生の頃の夏休みは大

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4/4

4/4

テレキャスターの飾られた店でハンバーガーを食べていた。

これが連休最後の晩餐になりそうだ。

外に出たいとあれだけ強く決意したものの、朝起きてから数時間は外に出る目的をずっと考えていた。

見つからない。

そうして午前中が終わっていく。

このまま午後もずるずる終わっていくのかと、既に連休に別れを告げようと思っていた。

なんかしない?

突然友人からLINEが送られてきた。

神かと思ったが

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3/4

3/4

来週には満開とキャスターは笑った。

でもその1週間後の今日は、外には出ずに終わりそうだ。

寝る前に充電していたカメラのバッテリーも、今日は休むと言わんばかりに充電中の光がまだ点滅している。

虚しい1日の始まりだ。

布団から出ることを後回しにして、頭上に転がるスマホを開いた。

目覚ましの音楽はまだ鳴っている。

確かこの曲は、向暑はるが高校生の時に一つ上の先輩たちがコピーしていた。

今日

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2/4

2/4

昨日のキャスターも雨が降ると言った。

でも今日は青色の空さえ見えている。

晴れたからといって特に予定はないので、毎週土曜日恒例の掃除から1日を始める。

大学生のときからずっと続けていることだけど、ゴミ箱に捨てる時の埃や塵の多さに毎度驚いている。

ほとんど家を空けているはずなのに、この埃や塵はどこからやってくるのだろうか。

向暑はるが家を空けている間にアリエッティたちが遊んでるに違いない。

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1/4

1/4

明日は雨だとキャスターは言っていた。

せっかくの連休初日が雨なのはちょっぴり悲しくなる。

休日の日数が割に合わなくなってきたので、向暑はるは有給を取った。

脳は平日だと勘違いしてたようで、いつも通りの時間に起きてしまった。

カーテンを開けると曇天が広がっている。

キャスターの予想通りにはいかなかったらしい。

身支度を整えて外に出た。

スーツ姿にせかせかと歩く社会人の集団に紛れ込んだ。

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美術館に訪れる自分が好きだ

美術館に訪れる自分が好きだ

美術館によく行く。

でも行ったところで作品に対して何も感じないことが多い。

トイレ行きたかったなーが感想になってしまう時もある。

休日を利用して3つの美術館をまわったけど、どれも何も感じなかった。

でもこれが時間の無駄だとか、お金の無駄だとかは思わない。

向暑はるは、展示品ももちろん見たいけど、どちらかといえばあの空間が好きで訪れているし、そこにいる自分のことが好きだったりする。

車の

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