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美術館に訪れる自分が好きだ

美術館によく行く。

でも行ったところで作品に対して何も感じないことが多い。

トイレ行きたかったなーが感想になってしまう時もある。

休日を利用して3つの美術館をまわったけど、どれも何も感じなかった。

でもこれが時間の無駄だとか、お金の無駄だとかは思わない。

向暑はるは、展示品ももちろん見たいけど、どちらかといえばあの空間が好きで訪れているし、そこにいる自分のことが好きだったりする。

車のタイヤが地面に擦れる音もなければ、騒がしい会話もない。

どこかピリッとしていて足音の一つ一つさえ聴こえる空間は、騒がしさが苦手な向暑はるにとっては心地よい。

数十年前なら1分訪れただけでも飽きてしまった空間だけど、どうやら大人になってしまったようだ。

美術館なんて行くわけと思っていたものが、

美術館に行く訳を探すようになってしまった。

そんな空間を好きになっている自分のことが好きだ。

自分のために訪れるなんて場違いなことなのかもしれないけど、感性を主体とする美術なのだからそんな楽しみ方があったっていいと思っている。

それに訪れた先で、何かを感じる作品に出会えればまさしく運命であり、

宝探しでダイヤを見つけたような幸せを感じる。

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