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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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#青空

[詩]「曇天の未来へ」

[詩]「曇天の未来へ」

変わる未来と

モヤモヤ

幕が開ければ

語り部はいつも

全てを知っている

フリをする

不定形な

役者達

セットされた

舞台の裏で

溜め込んだ感情が

破裂した

決められた

言葉を裏切って

台本通りの日々に

さようなら

先は見えない

ノープランで

生きている

何が起こるかも

知らないで

未だ雲行きは

怪しくて

でも

確かなのは

未来には

倒れた私がいる

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[詩]「Glacier」

[詩]「Glacier」

これは

あの空を目指す旅

閉じ籠ってた過去に

さよならを

誰に言われるまでもなく

私は歩く

前人未到の氷河を往け

連なる山の数々

凍える世界が

吹き荒れて

一歩進むごとに

息すらも

出来なくなっていく

ただひたすらに

向かって来る

この寒さに

山頂に近づくほどに

退路も進路も

消えていくように

遥か遠く

陽炎が笑う

果てはない

どこまで行っても

広がる

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[詩]「コンシャスライフ」

[詩]「コンシャスライフ」

覗く終点

ターミナル

雑居ビルに

取り囲まれた

駅前に

降り立てば

いつでも

昔を思い出せる

少し遠くの

周りの建物が

やけに大きく見えたこと

バスツアーが

大好きだったこと

そして

この景色が

今も好きだということ

そうだ

私は生きている

意識的に思う

進む市街地

身を潜め

心の中も

スクラップビルド

大きく息を吸って

また吐いて

苦しかったあの

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[詩]「遠くへ」

自転車を走らせ

あの駅へ

遠くへ行こう

期待を抱いて

今までを壊せ

あの頃は

もう戻らない

仰ぐ青空

未来に夢を

電車に乗って

あの駅へ

遠くへ行こう

見慣れた景色が

消えていく

見慣れた誰かも

消えていく

たった一人でも

一期一会

助けてくれる声を

逃さないように

警告文を繰り返して

回した脳を

目的地に

ピンを指して

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遠くの情景

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[詩]「目を瞑れば。」

[詩]「目を瞑れば。」

目を瞑れば

見えてくる夜空

一人彷徨く

ショッピングモール

広い店内

あちらこちらに

目移りして

心揺るがす

迷っていく

ある日

逃げ込んだ駅

切符を買って

改札へと抜けていく

遠くまで

行きたいと願って

行く先も分からず

乗り込む電車

変わっていく景色

期待と不安

目を瞑れば

夢を見る

未だに行く先は

定まらない

青空に移った

案内標識

あの街も

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「雨過天晴」(詩)

「雨過天晴」(詩)

窓の外では、

雨が降っている。

しめっぽい午後の空気が美味しくて。

雨の落ちる音が心地よくて。

私はひとり

安心を覚えていく。

雲に包まれて、

変わらない日々を過ごす。

ただ、書くことで満たされる心。

乾いていく誰かに向ける心。

夢を叶えたいと願う渇望。

いずれ渇きは悟りになるのだろうか。

他人に期待なんてしない。

ただ、自分を信じている。

言葉を受け止めて。

何かを

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「白鳩」(詩)

「白鳩」(詩)

高架下をくぐって

見上げた青空。

光の見えた、暗がりの先。

その先で飛び立った白鳩。

群れに混ざって飛ぶ姿。

一際目立つ白色は

誰よりも輝いているように見えて。

私はその姿に憧れる。

あの鳩も楽ではないだろう。

他人と違うこと。

それは、

常に不安の中を生きること。

理解者をすぐには得られないこと。

蔑み、疎まれて。

あることないこと

イメージがつく。

ただの個性が

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「本当の青を目指して。」(詩)

「本当の青を目指して。」(詩)

電子の海で。

ふわふわと浮かべフローター。

果てのない一つの想いを頼りに。

目を瞑って、飛び出せば。

手探りで進んだ先には。

見渡す限りの自由があった。

傷だらけの身体。

心に染みた、青空の香り。

ここまで来るのに。

無知を知った。

無力を知った。

誰かに支えてもらわないと

生きてはいけないのだと気付いた。

ひとりじゃ、いけないことに気がついた。

それがどうしようもなく

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「夏来る心は、布団の上にて。」(詩)

「夏来る心は、布団の上にて。」(詩)

夏が来る。

爽やかな風に青い空。

蛙も田んぼに、逃げてく田舎に。

僕はふらり、街へ行く。

心は既に、街にいる。

茹だる気温と蝉時雨。

あの青空に投げた僕の心臓の欠片は

飛び去って新たな自分になるのだろうか。

何も知らないままだ。

生活音溢れる部屋に佇んで。

生きている気がした、この体に。

諦めも重要で。

何事も極端になってはいけないと。

絶えずゆっくり、考えが浮かぶ。

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「今は遠き、青い春へ。」(詩)

「今は遠き、青い春へ。」(詩)

青い空を見つめて。

降り立った電車から見た景色。

昔も通った道を通って。

あの青い春を思い返す。

笑いあった日々。

未熟ながらに進んでいって。

走り去った。

今は遠き、青い春。

公園、商店街、通学路。

全てに青春が宿っている。

恋をしたみたいに、熱を持っていて。

懐かしい空気の香りを思い出した。

何処かで聞いた、電子音が。

何故だか懐かしくて。

何度も泣いた。

傷つい

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「青空」(詩)

「青空」(詩)

お昼休みに

窓から外を見た。

外は綺麗な青空で包まれていて。

不満なんてなかったのに。

中は何かに支配されてる気がした。

狭い世界から金糸雀が旅立った。

青空へ旅立った。

きっかけを掴んだ悲しみ。

苦しくなって

支配に気付いた今に耐えられなかった。

苦しくてもよかった。

寄りかかる術がなくてもよかった。

外に出ることすら

確かに少しだけ怖いけど。

この中じゃ

幸せには

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「0.8の世界で。」(詩)

「0.8の世界で。」(詩)

言葉を紡いで、繋げたくて。

けれど怖くて、境界線を引く。

筆界の空に身を墜とす。

叩きつけられた僕は、

恐怖と反抗心を身に付けた。

0.2から0.8へ。

見えるセカイを切り替える。

人類が作った幻想が見える。

逃げ出すように走る。

興味を持つ先へ

走る。

心臓を高鳴らせた始まりは

いつも「未知」からだ。

怯えをワクワクで上書きして。

果てもない。

飽くなきスタート。

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