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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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#旅

[詩]「指針」

[詩]「指針」

インプット

蓄えて

アウトプット

命のままに

ありきたりは

あきあきの

サイン

進めば二つ

積み重ね

逃げれば一つ

臨機応変に

私達は

時を運ぶ

レールなんて

最初からない

踏み外した

旅の末路

先人達も向かう

前人未到

最後を担うのは

私ではない

繋がれていく

文献と物語

ただ一つの

行動指針

血の滲むバトンを

離さないで

何処に行っても

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[詩]「果てに」

[詩]「果てに」

欠けているものがあった

心に穴が空いていた

何が足りないのか

その答えを求めるように

積み重なっていく

ルーズリーフ

目が悪くなるほど

手が黒ずむほど

知識が増える

その裏で

何が出来るかを

考えていた

詠われていく

慰みの詩

突き詰めていく

一人旅

やがて

心は満たされていった

その傍らで

ふと気になった

当然のように

一人じゃない貴方

集団の中で輝く

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[詩]「正解のない旅路へ」

[詩]「正解のない旅路へ」

正解なんてない

心は移り気で

元の位置に戻ることはない

けれど

いつかはきっと

自分にあった答えを

この手に掴むだろう

私は私

信じたいものだけを信じて

やりたいことをやる

窓の外から溢れる太陽

身体を起こす

目を潰す程の輝きに

背を向けて歩く

毎日は何気なく過ぎていく

それでも

描きかけの絵みたいに

書きかけの小説みたいに

未完の物語が続いていく

そんな日々

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「船着き場。」(詩)

「船着き場。」(詩)

沈み、崩壊する島々から。 

手を引いて。

脱出したあの船着き場。

船に揺られて、沈む島を見つめる。

仕方のないことだったんだ。

だけど、それでも。

もう戻れないことが。

寂しいような気がして。

これからどうしようかなって、

明日に期待したりする。

睡蓮が浮かんでいる池まで向かおう。

気が済むまで眠ろう。

目が覚めたなら、朝日を浴びて。

小雨を浴びて。

立ち上がろう。

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「知って。」(詩)

「知って。」(詩)

雪が降り、夕焼けが照らした町で。

これまでと

これからを思い出す。

往来する人々を見つめる。

契約期間と

愛の深さ。

たくさんの暖かさをもらって。

たくさんの嬉しさを知って。

息の仕方を教わった。

孤独が生きる方法を。

ほんの少しでも、勇気を出す方法を。

そして、

「好き」を貫く心を。

間違っていてもいいんだ。

正解なんてないんだ。

集う鳥が、

寄せ合って寒さを抑え

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「心を埋めて。」(詩)

「心を埋めて。」(詩)

旅の始まりはいつも。

好奇心か何かを求めて。

ひたすらに歩いている。

浸る空は綺麗で。

逸る心は命の灯火。

幸せを目指す。

最期を目指す。

鮮やかに笑うために

心を捧げよう。

赴くまま

多くを失い、

多くの人を傷つけた。

その分だけ、

幸せに生きることを誓った。

切り取った写真の飛行機雲。

雲に隠れた最果ては、

きっと見ることはないだろう。

ガラクタをデタラメに積

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「旅の始まり。」(詩)

「旅の始まり。」(詩)

別れ道

手を降ってさよーなら!

終わりが見えた

Cパートを越えて。

泣きそうになる寂しさを堪えて。

新たに向かうは新天地。

出会いもあれば別れもある。

足の赴くまま、身を委ね。

鮮やかな青空を仰ぐ。

見るもの全てが、輝いて。

広大なセカイ

旅の未来へと進む。

歩いて、自転車に乗って。

走って、電車に乗って。

木陰の風に揺られ、船に揺られ。

風に乗って、空の果てまで飛ん

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「憧憬。」(詩)

「憧憬。」(詩)

電車に揺られ、その向こう。

普段運ばれる地点より先。

(……その先に、何があるんだろう?)

未解放のマップ、

まだ見ぬ舞台に憧れを抱き。

舞い散る姿。

ぼんやりと、夢想に耽る。

暗闇の先。

焦がれた光の痕。

人に揺られた孤独感、

戻れない安らぎを覚えて。

街を歩く。

自分は、

所詮有象無象の一つでしかない。

……それでも、輝くことを夢に見る。

自己肯定感の低さ。

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「夜、生きている。」(詩)

「夜、生きている。」(詩)

……後何度、

蝉の旅立ちを見届けるのだろうか。

ふと思い付くフレーズ。

旅は続いていて。

灯りを目指して夜を歩く。

仕事終わりの人々に溢れる。

遠退く。

落ち着く。

足音が落ちる。

夜の香り。

鳥や虫のセカイ。

僕らのセカイ。

スケールは違えど、

僕らは同じ風を受けて。

生きている。

目を瞑る。

言葉が溢れる。

微笑んで。

誰かの記憶。

幸せだった、かつての記

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