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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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#信じる

[詩]「救いの手」

[詩]「救いの手」

救いの手

それはきっと

自分の手

足掻くために

備わった

息を殺して

進む手足

誰かに

助けを求める

こともなく

この両腕は

道を切り開く

そんな瞳で

生きないで

そんな腕で

人を抱かないで

恋は

私を救わない

もう

しってるもの

救いの手

それはきっと

私の手

生きるために

そこにある

救うために

そこにある

誰を救うかは

お好きにどうぞ

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[詩]「理想」

[詩]「理想」

いつの日か

何かを為したい

いつの日か

認められたい

そんな理想が

今も胸の中で渦巻いている

下っていく

それだった

人生が

上っていく

誰かの存在で

理想とする

夢があることで

いつの日か

誰かを救いたい

いつの日か

自分を救いたい

今までの私は

幸せだった

たくさん

優しくしてもらって

だきしめてもらえたけど

それでも

満足という果てを

作らない

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[詩]「動けないなら……」

どん底に落ちた暗闇の中。

身体が動かない。

 

先の見えない恐怖。

頑張っても結果が出ない絶望。

使い潰される嫌悪感。

身体が動かない。

心臓の鼓動がはやくなる。

動けない。

でも。

動けないなら。

恐らく私はこのまま死んでいく。

変われないまま死んでいく。

それが、ただ。

どうしようもなく。

嫌だった。

だから……

指が震える。

鼓動が高まる。

詩を詠う手す

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「かざして、アイオライト!」(詩)

「かざして、アイオライト!」(詩)

眼前の恐怖を遮って。

怖いのは人間の底知れぬ悪意。

悪気がなくてもなんだって?

自分も他人もかざしている。

「正義」と「悪」の二元性。

勧善懲悪で成り立つほど。

世の中そんなに甘くない。

「どんなことでも一発解決!」

無理難題を可能とする魔法なんてないから。

それでも、

科学だけを信じるのも違う。

目に見えないものはある。

サンタだってどこかにいる。

それがどれだけ荒唐無

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「苦しさの中でも。」(詩)

「苦しさの中でも。」(詩)

漠然と考える不安。

決まらないタイトル。

独断で行動しちゃ

成功率は半々だ。

うまくいったり、うまくいかなかったり。

きっと。

感情をコントロールすれば。

直感を信じてみれば。

タイミングを見計らえる。

やれるはずだ。

信じて、頑張ってみた。

けれど。

こういう時に出来ないんだ。

自信がある時に限って失敗する。

でも。

自信がなくて、失敗する時もある。

提示された選

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「もう一度だけ。」(詩)

「遠くに、行きたい。」

ただ、それだけを望んで。

何度も武器を手に持って。

心の中の少女をかばって。

過去の苦しみから逃げるように。

ただ、遠くへいこうとした。

歩を進める度に、

少しずつ死が近づいてくる。

何度だって、恐怖に抗った。

「さようなら。さようなら。」

何度だって、この手を赤に染めた。

夕暮れのような赤色に。

そして、終わりの夜がくる。

心の中の弱さは消えない

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「描きたい世界。」(詩)

「描きたい世界。」(詩)

何かに触発されて。

再び心に火が灯る。

心は何かを描きたいと叫ぶ。

頭は何かを諦めたように

ネタ切れを告げたなら。

どんどんやる気が削がれていく。

あれやこれやと。

やりたいことは多いのに。

そのくせ、

いつも時間が足りない。

最近の冷えた空気が心地いいこと。

街がイチョウで染まっていくこと。

踏んだらサクサク音が鳴って楽しいこと。

その全てを描きたい。

諸行無常。

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「雨過天晴」(詩)

「雨過天晴」(詩)

窓の外では、

雨が降っている。

しめっぽい午後の空気が美味しくて。

雨の落ちる音が心地よくて。

私はひとり

安心を覚えていく。

雲に包まれて、

変わらない日々を過ごす。

ただ、書くことで満たされる心。

乾いていく誰かに向ける心。

夢を叶えたいと願う渇望。

いずれ渇きは悟りになるのだろうか。

他人に期待なんてしない。

ただ、自分を信じている。

言葉を受け止めて。

何かを

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「失墜」(詩)

「失墜」(詩)

言葉を聞いて、息を吸う。

認めたくはなかった。

信頼している人から出た言葉。

目を瞑って、息を吸う。

他ならぬ貴方の言葉だと理解して。

咀嚼して、心底失望する。

腐れた言葉の数々。

ただ、私は好きになれなかったから。

どう考えても納得できなかったから。

信用は失墜する。

小さく罵声を吐いた。

貴方は

私とは違う人間で。

それを知っていても。

関わることが嫌になっていく。

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「今は遠き、青い春へ。」(詩)

「今は遠き、青い春へ。」(詩)

青い空を見つめて。

降り立った電車から見た景色。

昔も通った道を通って。

あの青い春を思い返す。

笑いあった日々。

未熟ながらに進んでいって。

走り去った。

今は遠き、青い春。

公園、商店街、通学路。

全てに青春が宿っている。

恋をしたみたいに、熱を持っていて。

懐かしい空気の香りを思い出した。

何処かで聞いた、電子音が。

何故だか懐かしくて。

何度も泣いた。

傷つい

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「自分を信じて。」(詩)

「自分を信じて。」(詩)

夜の小雨。

街から外に出れば、

そこからはなにも見えない。

一歩

また一歩。

荒んだ心に

雨が染みて。

いつか見える光を信じては。

道の果てへ

進む。

僕はただ、道を進む。

社会にはなんも影響がないことで。

他の人には、

無駄に見えるだろう。

学んで、知って、染み着いて。

生きて、足掻いて、努力して。

自らの正しさと自我を確立する。

その全部が、

無意味に終わっ

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「だって、生きてていいだろうが。」(詩)

「だって、生きてていいだろうが。」(詩)

鮮やかに感じた思考。

犯した罪の数々。

悪いと思うが、思うまいが。

結論は変わらない。

間違っていたと思っても、

間違ってないと信じても。

生きるしかなくて生きる。

生きたいから生きる。

「罪人だって、生きてていいだろうが。」

悔いを改めて前を向くなら。

犯した罪の分、

言い訳でも他人を助けようとするなら。

きっと間違っていても

誰かに感謝される日が来る。

自分か他人か

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「存在したい、死体。」(詩)

「……多分、変わんないさ。」

空中浮遊と、身体の分解。

吐き捨てた回答。

肩を震わせ、頭を狂わせ。

不思議な全能感と踊れ。

僕はきっと

「生きている」

指折り数えたあの日まで。

走り去っては、光年先。

過去の後悔と、

未来への期待と少しの恐怖。

唸る鳴き声。

「後悔ごと、食べ尽くせ。」

湿度を込めた正方形。

シアンの香りが突き抜けて。

ふわふわ浮いては、脳が焦がれてい

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