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[詩]「理想」

いつの日か


何かを為したい


いつの日か


認められたい


そんな理想が

今も胸の中で渦巻いている


下っていく


それだった

人生が


上っていく


誰かの存在で


理想とする

夢があることで


いつの日か


誰かを救いたい


いつの日か


自分を救いたい


今までの私は

幸せだった


たくさん

優しくしてもらって


だきしめてもらえたけど


それでも


満足という果てを

作らないのは間違いでしょうか


私には分からない


けれど


今に満足してしまえば

いつ死んでもよくなってしまうと


恐れてしまうのです


そう

思ってしまうのです


だから


私は理想を胸に抱く


いつの日か


大きな事を為したい


誰かの人生を変えたい


もっと


美味しいものを食べたい


色んな景色が見たい


そんな思いが


最後まで

自分を救ってくれると


そんな理想を

信じている


もしも


それが叶わなくても


冬夜

街頭に囲まれて 


誰もいない雑踏で

ひとり


冷たい風が

身を震わす


けれど


心の中に

いっぱいの暖かさを抱えて


これからも


白い息を吸って


黒い息を吐いて


歩いていたい


最後の一秒まで


自分を愛せるように


誰にも縛られないように

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