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桜街スピカ
2023年10月30日 17:14
言葉を聞いて、息を吸う。認めたくはなかった。信頼している人から出た言葉。目を瞑って、息を吸う。他ならぬ貴方の言葉だと理解して。咀嚼して、心底失望する。腐れた言葉の数々。ただ、私は好きになれなかったから。どう考えても納得できなかったから。信用は失墜する。小さく罵声を吐いた。貴方は私とは違う人間で。それを知っていても。関わることが嫌になっていく。
2023年10月25日 17:29
夜道、自転車を走らせる。国道を通り抜け、風を浴びる。橋の下から、景色を覗いて。誰かのキャンプを見る。小さな炎の周りで一つの思い出が灯っていく。信号待ちの間ずっと見つめていた車。国道を駆けていく様子。そこでは子供が 窓から顔を出して笑っていた。切り替わる信号。その姿に思いを馳せて帰路へと進む。空を見上げてただ、まっすぐに。その先で。
2023年10月21日 18:02
自分のこと。それは、自分が一番知った気になっていること。他人が知った気になっていること。何度分析しても。何度詠っても。100%にはならない自分の形。みんな持っている誰かの偶像。知ったかぶって。調子に乗って。また、失敗する。人間は正解を選べない。理性に従って動いても。感情に従って動いても。自分のためを思って動いても。そして。貴方
2023年10月17日 20:43
どっかで起きた出来事。つまんないニュース。他人事にしている。目の前で人が倒れても。恋をすることも。他人事にしている。私はきっと変わっている。他人や近くで起きることに関心が抱けないことも。好きだと思うことでしか自分のことのように思えないことも。言葉にすれば分かる。伝わらなくて、他人に理解されないこともある。けれど。私は特別ではない。他の
2023年10月15日 22:27
死したフレーズ言葉を忘れ。散らばった欠片は綺麗だ。浮かばないタイトル。思い付かない物語。何かを書きたい感情だけが自分を動かしている。決断の時が来る。足掻いて、足掻いて、足掻いた先で。私に残されたものはなんだ。間違って、怯えて、傷付いて。それでも未来は残されていた。バラバラにされた心のピース。言葉の欠片。それは星のように綺麗で、儚くて。
2023年10月11日 20:04
高架下をくぐって見上げた青空。光の見えた、暗がりの先。その先で飛び立った白鳩。群れに混ざって飛ぶ姿。一際目立つ白色は誰よりも輝いているように見えて。私はその姿に憧れる。あの鳩も楽ではないだろう。他人と違うこと。それは、常に不安の中を生きること。理解者をすぐには得られないこと。蔑み、疎まれて。あることないことイメージがつく。ただの個性が
2023年10月9日 00:04
一つの物語を終えて。 また、一つの物語が始まる。失敗、後悔、苦痛の味。それら全てを飲み込んで。私は今、生きている。一つの物語を終える。間違いならたくさん犯した。それでも。私は今、生きている。生きているなら、次がある。まだ、終わっていないから。また、立ち上がる。自分の限界は自分で決める。少し休んで、また明日。夢へと進む心。辛く苦
2023年10月6日 15:40
道端で、ふらり。枯れた花と出会う。似ていたから。あの日見た花を思い出す。積み重なった思い出。過ごした日々。もう戻れないように。水を抜いて、丁寧に。それを枯らしてしまった私。そよ風をあてて出来たドライフラワー。切り取った記憶ごと、ハコに閉じ込めたら。美しい思い出になった気がした。道端で、ふらり。枯れた花と出会う。いつの日か。ハコにし
2023年10月2日 17:45
何処かで聞こえる嗤い声。真実を知らぬまま聞こえる幻聴。その声は誰かを傷つけるから。嗤い声の通った跡には気づけば傷が出来ている。繊細で傷付きやすい誰かは。いつも何かに怯えている。多分、人の悪意と大きな音が怖いのだろう。それでも。人と話していると周りが見えなくなる。騒ぎ立ててしまうのは。楽しいのは。他人も、自分も変わらない。ほんのすこし。