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うぎゃーーー!恥ずかしくて穴があったら入りたい

ラリっていたのだ。

子どもの独立にあたり急速に動かなければならない事態が続いた。

毎日何ヶ所との電話連絡、打ち合わせ、書類申請、荷物の整理、運搬で、頭が回らなかった。

昼は起き上がれず、子どもの夕食作りも時間がかかり、深酒して何とかやる気を引き出していた。

今までは信頼できる支援者に愚痴を聞いてもらって精神状態を保っていたが、居なくなると脳が処理できない。


「認知症ってこういうことなのかな?」と考えた。

「あれしなきゃ、これしなきゃ」と頭で分かっていても身体が動かない。
キャパオーバーになった脳を守ろうとするのか、すぐに忘れてしまう。


あれほど好きだった文章が読めない。
Twitterの短文でも読めない。
書くこともできない。


もちろん私の状態を知っている支援者は、最大限配慮してくれて負担を減らすよう動いてくれた。

心底感謝している。

それでも日々の違和感や不安を口に出せないと焦燥する。


今残っている女性ヘルパーは、盗み聞き、盗み読み、男好きの為、私を操作しようとルーティーンを守ってくれない。

指摘すると「それは会社の方針でできません!」と突っかかってくる。

私「先週、そのせいでお風呂にゆっくり入れなかったから、次のヘルパーさんが来るまでに上がりたいの。すごく困ったから」

ブス「それでも決まりだからできません!」

私「随分前に御社のエリアマネージャーさんに確認取ってるよ。
私が今電話しようか?それともあなたがかける?」

ブス「これはウチの事業所のことだから、私から上司に電話します」

ブス電話中。私は片付けや子どもの面倒に忙しくしてると5分も経たずにリビングにしれっと入ってくる。

私「どうだった?」

ブス「良いそうです」

私「でしょ?私エリアマネージャーに許可もらったって言ってたじゃん」

ブス「あー、そうだったんですかー?」


ブス、謝らない。
ブスの扱いに慣れた私は、それ以上言わない。
無駄だからだ。

ブス=バカで攻撃的。
そして異常に男好き。
頭の中は「男、スイーツ、ダイエット、嫌がらせ」しかない。

びっくりするほど、何も知らない。
語彙も40個位しかない。

私が120個目くらいの語彙(行李一つで来て下さい)を出したら頷いてるので、嬉しくなって

「この話分かってくれるの?うれしい😃」と言うと

「はあ……氷?コウリ?何でしたっけ?…」と分かっていない。

バカは世の中知らない事ばかりなので、分かっているフリして流しているのだ!

元々同性の話に興味がないのかもしれない。


次の時間に入る「ISSA」のことばかり聞きたがる。

「ISSA」は妻子いるよ。と言ったのだが、ブスばかりの事業所ではとにかく男の話しかしていないようだ。

そんな邪気を放っている人と毎日いると、HSPの私は疲弊してしまう。
眠れなくなる。下痢嘔吐してしまう。



前置きが長くなってしまったが、とにかく私は酷い失態を犯してしまった。

自制が効かなくなってしまい、男性と親しげに話しをしてしまったのだ。

私はトラウマから男性を恋愛対象に見られない。

正確には一人だけ好きになったことがあるが、身の程を弁えてそっと心にしまった。

だからこそ男女子ども問わず親しげに話しかけてしまう。


先月、ママ友の子や幹事さんを通して「制服等欲しい人がいたら差し上げたい」と打診して「欲しい」と言ってもらったので、持参した。

当日ママ友は来ていなかったので、お父さんに「良かったら貰って下さい」と笑顔で渡し、少し立ち話した。

学校の役員をしている方(女性)にも制服や学校で使う物を差し出した。


一人の女の子の両親が来られなくてお兄さんが付き添いに来ていたので話しかけた。

子どもと同年齢だったので、かわいそうに思ってしまった。

私の中では、きょうだい児に負担をかける事は御法度だ。


親はきょうだい児に世話をして貰えば楽なのだ。

そのまま一緒に暮らして行って、世話を分担させて、あわよくばきょうだい児が一生守ってくれたら良いと思っている。

親自身は自覚していないが、たくさんのママ友と接してきて、私がきょうだい児への負担についてどう考えているか聞くと、話題から逃げる、考えたくない、馬鹿にする人ばかりだった。

一人っ子ならいい。


しかし、きょうだい児がいる人は「きょうだいはこの子と仲良くて一生面倒みたいと言っている」
「きょうだい児が結婚しちゃえば関係ないでしょう?」
とか現実とそぐわないことばかり言って、真剣に子どもの未来を考えていなかった。

「今後日本は福祉を切り捨てて、家族が面倒を見るべきと舵を切っていくよ。

今の憲法では家族の面倒をみなくても良かったけど、自民党の改正案読むと家族は助け合うべきだと変更されている。

これが通ってしまうと私達の子は一生きょうだいが面倒みなければいけなくなるんだよ」

と真剣に話すと、目を合わせてバカにしたようなニヤニヤ笑いを浮かべる。

その人達とは縁を切った。
向こうも変人の私とは付き合いたくないだろう。


私はこの愛しい子を産んだ時から、きょうだい児に迷惑が掛からないよう独立させる事が使命と決心した。

だから小学生の頃から市内の作業所を見学に回り、放課後デイや短期入所を使い「社会の中で可愛がられる事、適切な支援を受けられる所」を模索し支援業者とも仲良くしてきた。


全ては「きょうだい児に負担をかけない」ためだ。

私はこの子を死ぬほど愛しているが、きょうだい児はもっと愛している。

人生の選択肢を狭めることはしたくなかった。


先ほどのお兄さんは「父親は何とかすると言っているので、大丈夫だと思っています」と言った。

私「何とかするわけないよー(笑)。皆、口ではそういうけど何とかしようと思っている人って見たことない(笑)。
実際何とかしようと思ってたら、情報を集めたり人脈を増やしたり行動するでしょ?。
そういうことしないで「何とかする」とだけしか言わない親は信用できないよ。
私も自分の親は信用しないで、外部の支援者さんにずっと相談してきたもん。
ウチの子は先週グループホームに入居したよ。その為に動いてきたから。
何とかするって、そういう事だよ」


その時、場が凍った。

私は中身が子どもなので、声の調節ができない。

そして私はラリっていたので、いつもなら注意している事を忘れて本音で話してしまった。


奥の席は、子どもがどんなに迷惑行為をしようとも知らんフリでベターっと椅子に座っている母親ばかりだった。

多分子どもの将来のことなど何も考えていない。

そういう人はおとなしいが、人の話し声は盗み聞きしている。


私はレッスンに子どもと共に参加しているので、椅子に座っている時間が短い。

奥の席の母親が幹部の人に告げ口したのだろう。

幹部の美人ママが、お兄さんに「大丈夫ですか?」と声をかけていた。
お兄さんが「はい。」とクールに対応しているのが見えた。


多分奥の席のお母さんは「お兄さんに馴れ馴れしく話しかけて迷惑かけている」と告げ口したのだろう。

お兄さんはイケメンだったので、嫉妬に狂う女性の浅ましさを敏感に察したようだ。


HSPなので、他人の表情や動きで何を考えているのかすぐに分かってしまう。


色気付いたおばさんから馴れ馴れしく話しかけられたら気持ち悪いだろうが、私は色気付いていない。



我が子と同年齢の子が、休日を削ってきょうだいの見守りをさせられているのが気の毒になっただけだ。


しかもお兄さんだけでなく、他のお母さんや子どもとも仲良く話しているし、レッスン中は全力で子どもをサポートしている。

まず自分が振り付けを学んで、子どもの気持ちを盛り上げつつ一緒に踊る。

私は運動神経もリズム感も皆無だし、身体も硬いので大変みっともない。

他の子が休憩中、私に同じように踊って欲しいと言ってきても、快く応じる。
他の子もたくさん褒める。

だから子どもからのウケはいい。
美人や賢い人からのウケもいい。


しかし「男性と親しく話しているだけで敵!目立つ人は敵!」と思う人が一定数いる事を失念してしまっていた。

幹事さんは様子を見守り、告げ口したであろう奥の席の人達に
「お子さんが前で固まってしまうと危険なので、お母さん方も引き離すよう何とかして下さい」と声をかけていた。

僻んで告げ口してくる人より、子どもを完全サポートして他の子の面倒もみている私の方が信用できると思ったのだろう。

奥の席の人達の子は若い美人先生の前に固まっている。

先生の胸に顔を埋めようとしたり、顔を近づけたりしている。

いくら小さくても幼児ではない。セクハラだ。

それでもお母さん達はほとんど動かなかった。


お兄さんはレッスン終了後に私の着ているTシャツについて

「おろちんゆーですよね?あんな過激なの見るんですか?」と笑いながら話しかけてきた。

「そうなの!知ってる?私大ファンなんだー!」と答えた。


奥のお母さん達は不愉快そうな表情で聞き耳を立てていた。


子どもをトイレに連れて行ったときもお兄さんは近くに来て
「今日はありがとうございました!とても勉強になりました!」
と挨拶してくれた。

子どもほど年齢が離れた男性は、イヤらしくない人は見抜いている。
人間として見ている。


帰ろうとトイレの前から一歩踏み出した時、ゾッとした。

奥の席にいた人達が、皆帰って電気も消されたロビーで聞き耳を立てていたのだ。

そういえばさっき会場の片付けしていた時も、私と目を合わせず無視していた人がいたなあ。

あなたの子どものサポートしていたのに、無視するってどういう感情なんだろう?
理解できない。



やらかしてしまった。

嫌われるのは一向に構わない。慣れている。


嫌って離れてくれたらお互いハッピーだ。

しかしこういう人は、ストーカー化するから厄介なのだ。

今後私をつけ回したり、盗み聞きしたり、噂を流したりするだろう。

あんなに気をつけて立ち回っていたのに、何て無様な事を仕出かしてしまったのだろう。

今日は恥ずかしさのあまり、何も手が付けられなかった。


でも言わせて。

私は本当に男とか女とか子どもとか気にしていない!
ただ愛想がいいだけなんだよ!


嫉妬するなら、あなたも同じようにすればいい。

でもしないでしょ?自分が恥をかきたくないから。

私のようにみっともない姿を晒け出して、子どものサポートする事なんてできないでしょ?

自分はやりたくないけど、誰かがやっているのは悔しい。
自分に何の得がなくても、誰かは引きずり降ろしたい。


イヤらしい心は瞬時に相手に伝わる。

盗み聞きとか、告げ口とか、嫉妬とかの方が恥ずかしいと思うよ。











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