失言の多い人の特徴
テレビやネットニュースなどで度々政治家や企業のトップの失言が取り上げられています。
話題に取り上げられると目立ちますが、こういった人は意外と身近にいるというか、会議の中や事業所の中の人間関係においても小さな爆弾が日々バラまかれています。
本人の弁や本人に近しい人たちの言葉では、「誤解されやすい人」なんてオブラートに包んだ表現をされることが多いですが、そもそもそれが間違いであって、「浅慮な人」であるだけなのだと思います。
浅はか、つまり「デリカシーがない人」ということです。
そして、デリカシーのない人だから「不用意な発言」をするのです。
では、何に対して不用意なのか。
まずは、自身の立場や役割を忘れてしまう。つまりは、「何のために話しているのか」という用意がありません。
だから、ついつい正直すぎる発言をしてしまいます。正直さや本音で話すことが果たして全ていいのかというと、それが次の不用意の要素に関係してきます。
誰に対して話しているか、話している相手への意識や配慮を忘れてしまう。つまりは、「どのように相手から見られたいのか」という用意がありません。
話した結果として、「相手の中にどのような感情を残したいのか」、それらへの用意がなされていないことが軽率な言動へとつながります。
また、こうした人の特徴として、悪い意味合いで自己肯定感の強い人というイメージがあります。
自分のことが大好きなのです。もっと言うと自分のセンスが大好きなのです。
「自分は面白い人間である」ということを信じていて、本人の思っている冗談は周囲の人たちは冗談として受け止めていないことに気づかないでいる、ということです。
自分のセンスのズレに気づいていないから、空気が読めない感じになったり、ひと言多くなったり、結果「今、それを言うタイミングか」という場面で爆弾を落とすこととなります。
センスのズレに気づかないままでいるのは、注意をしない周囲の取り巻きにも責任があります。
はっきりと本人に「笑えない」「面白くない」「あなたの面白センサーは壊れていますよ」と指摘をしてあげないから裸の王様が出来上がるのです。
身内の苦笑や失笑は、大衆の前に出ることで苦情になり炎上します。
先だって、失言の常習議員が、「温暖化のおかげで北海道のコメはうまくなった」「農家のおかげですか、違います、温度が上がったからです」と発言して案の定炎上しました。
公の場での発言において、誰かを貶めるようなシニカルなジョークは不要です。
むしろこの場合だと、「北海道のコメはうまくなった。温暖化のおかげですか。違います、農家が頑張ったからです。」という流れの方が最後に相手を持ち上げることになりますし、嫌な思いを残しません。
また、失言する人はそもそも言葉や口数が多いです。多いから失言率も高まります。
嘘はつかなくてもいいから、少し言葉を控えてみる。
特に、「誰かを嫌な気持ちにさせる発言」は相手を嫌な気持ちにさせること自体が目的でないかぎりは、どんな場面でも控えるに越したことはありませんよね。
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