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人材採用に妥協しない

サービスの質を高めるため、もしくはこれ以上質を落とさないためにできることとして、最初に心がけなければならないのが「一緒に働く人を選ぶ」こと。

当社では、ここの入口で失敗するのを予防するために「人材採用に妥協しない」というフレーズをよく使用してきました。

ところが、この妥協するかしないかというのはとても曖昧で、一定の選考基準を設けたとしてもそもそも選考する面接官の選別眼によって同じ人物でも採用するかしないかは、結構左右されてしまうことだと思っています。

そこで、これも感覚的な指標とはなるのですが、「迷ったら採用しない」というフレーズと合わせて落とし込みをしています。

こんなのは直感的なものですから、根拠も何もいりません。

だから、迷った時には誰にも相談せずとも、ただシンプルにお断りをすればいいのです。

「なんかあの仕草が気になった」というような言動としての要素もあるでしょうし、「なんとなく違うと思った」と自分でも表現できないような感覚的な要素もあるかと思いますが、その気持ちを大事にした方がいいと思うのです。

そもそも上長として、自分が一緒に働きたい人物を選考するのですから、そこで迷いながら雇用してしまうと、結果困るのは自分自身になってしまうのですよね。

ここを、自分の直感を信じないで、「今は人が足りないから仕方ないけど雇っちゃえ」なんて妥協をして雇用してしまうと、後から「やっぱりあの時に感じた嫌な予感はこういうことだったんだ」と、起こった事象と自分の直感を結び付けてしまい、人によっては雇った自分を責めるのではなく、雇用したスタッフの方を責める理由を探し出すようになります。

妥協しまいと妥協しようとも、一旦雇ってしまったからには、そのスタッフの育成や定着に責任を持つのが上長の役割です。

妥協して雇った自分のことを棚に上げて、「やっぱりこの人は違ったな」なんて思ってしまう自分自身の考え自体が違ったのだということにまずは気づく必要があります。

妥協した考えで採用を続けた結果、自分が築き上げる拠点の運営も妥協したものとなり、そういう習慣の積み重ねで成立した環境を改善するには、妥協し慣れた上長を変えるのが皮肉なことに一番手っ取り早い対応策となってしまいます。

中には、妥協しないで採用したのに思っていた人物ではなかった、ということもあるでしょう。

でも、その時は本来ならば自分の責任として対応するはずです。

ただ、それが妥協して採用した相手だろうと妥協しないで採用した相手だろうと、部下に対する上長の責任は全く等しくそこにあるはずです。

「人材採用に妥協しない」、これは上長である自分の在り方をどうしたいかというのと同義語なのだと思っています。

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