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食べ方をどう正すか

人は見た目が9割」という本がありましたね。

見た目で第一印象は左右されるということを分かりやすく解説していました。

「環境は心のあらわれ」ですから、結局見た目というのはその人自身の姿勢のあらわれでもあるのですよね。

そして、第一印象を無事にクリアできたとしても、第二印象とでもいう再び相手に判断されてしまうタイミングがあります。

それは、食事の摂り方。

大袈裟かもしれませんが、「人は食べ方が4割」くらいの割合での判断はされてしまうのではないでしょうか。

実は先日ある相談を受けました。

全くの他部門から別部門の責任ある立場に抜擢された若手がおり、本来であればこれからどんどん取引先の担当者に引き合わせていきたいのですが、「どうしても今はそれが出来ないというか、したくない」という、もともとその部門で長く担当している部下からの嘆きでした。

「なんで?」と訊くと、「あの人と一緒に食事をしたことありますか?」と返されて、ああと思い当たる節がありました。

私とは違う部署なのですが、以前自分の部下たちとランチに出かけた際にたまたま外で出会って、「一緒にどうだ」と誘ったことが一度ありました。

皆で仲良くお店に入って注文したのですが、自分のお膳が運ばれてくると、脇目も振らずに物凄いスピードで飯をかき込んで完食して、その後たったひとり手持ち無沙汰にしていました。

そして、我先にと飯をかき込む姿を私の部下の女性たちが目を見合わせて驚きドン引きしていた光景をまざまざと思い出しました。

また、早飯と同時に食べ物をかき込む際に結構な音を出していたのも覚えています。

その後、当日一緒にいた部下たちが「あの日のあの人の食べ方は凄かったですね」と噂をしていたのも思い出しました。

確かにあれを身内でなくて社外の人の前でやられてしまうと困ったことになるというか、おそらくは一緒に働いている人間として「恥ずかしい思いをする」という感情が正しいのだと思います。

その場に一緒にいることで同列にされたくはないでしょうし、何よりもその仕草を見て会社全体のことを判断されたくないですが、ある意味組織の顔として矢面に立たせているわけですから、その時点で「これでいい」と会社が認めているということを知らしめている状況になってしまうのです。

出来ることなら組織全体のためにも、取引相手に良い印象を与えるためにもそんな事態は避けるに越したことはないですし、そうした状況の場に一緒にいるというのはなかなか辛いものがありますよね。

「相手にどう見られたい」とか、「自分からどのようなメッセージを発していきたいのか」とかセルフプロデュースや印象操作の勉強でもさせた方がいいのでしょうか。

ひょっとしたら、彼のこれまでの生き方だと、「オレは別に誰にどう思われたっていいし、そんなの関係ない」という矜持のようなものがあるかもしれませんが、やはり立場があるとその人を通して組織や部下たちのイメージにも影響が出ます。

「オレが誰かに思われることは、会社や部下たちもそう思われてしまうんだ」という思考の切り替えが必要になっていきます。

聞けば親御さんもご健在で奥様もお子さんもいるという彼。

なんで身近な人は気にならないのだろうととても不思議な気持ちを抱えつつも、さて、40年以上誰にも指摘されなかったのか、それとも指摘されても改善してこなかったであろうこういった習性についてどうやって触れたらいいものなのか。

まあ、私はといえば変化球を投げるのはあまり得意ではないので、また一緒に飯にでも誘って現行犯で直球で指摘するのがいいのかもしれませんね。

ただ、やっぱりお酒が入らないと厳しいかなぁ。

こうして読んでいるとくだらないことかもしれませんが、結構真剣に相談された案件ですから、どうしようかと珍しく真面目に悩んでおります。

まずは、プリティ・ウーマンとかマイ・フェア・レディーとかでも一緒に鑑賞するかなぁ。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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