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日々の学び

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ボルドリッジを学ぶうちに興味の分野が広がっていきます。そこで得た学びを共有します。一緒に学びを深めましょう。
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#ボルドリッジに学ぶ

包括性を支えるのはリーダーの役割

包括性を支えるのはリーダーの役割

東京パラリンピックから、ボルドリッジの重視する多様性・公正性・包括性を振り返りました。

ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、リーダーシップのカテゴリーにおいて、組織のリーダーが、現在および将来の成功のための環境をどのように創造しているかを尋ねる中で、組織に顧客と働き手のエンゲージメント、公平性、および包括性を育む文化を醸成して強化することが、リーダーの役割であるとしています。

公平性

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D&I

D&I

東京パラリンピックが終わりました。スポーツの世界が特別ではなく、障害のある人たち(いずれその仲間に入る)が、社会においても普通に生きていけるようにするために努力することの重要性(まだまだそうなっていないこと)を強く認識しました。

企業・組織においては、D&I、あるいは、ボルドリッジが2021-2022から新たに重視した、ダイバーシティ+エクイティ+インクルージョンが、どちらかと言えば、企業・組織

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この機会にマガジンを紹介しいておきます(一覧)

この機会にマガジンを紹介しいておきます(一覧)

 このノートは、昨年6月にボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」(2019-2020年版)が米国政府の機関NISTのウェブサイトに掲載されたことを機に、その中身を多くの方々に知っていただきたいと、自身の勉強を兼ねて始めました。
 後から振り返りが容易となるように、いくつかのマガジンに分けています。
 マガジンのタイトルだけではわかりに

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東京オリパラ2020のイノベーション

東京オリパラ2020のイノベーション

いよいよ東京オリンピック2020が始まりました。
それを前に、地方紙、富山の北日本新聞に小さな囲み記事が載っていました。

TOKYO2020には、多くの新しいテクノロジーが活躍するはずでした。延期とパンデミックによる海外からの渡航者の制限、無観客開催などで、いくつかの技術が活躍の場を失いました。

TOKYO2020に向けて、準備されていた新しいテクノロジーの代表的なもには(パンデミックの前には

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人生ってイノベーションだよね!!

人生ってイノベーションだよね!!

ボルドリッジのひとつの目的であるイノベーションについて理解を深めるために、色々な文献に当たっている中で、興味深い本があったので紹介します。

国家資格キャリアコンサルタント&経営士の後藤昭夫氏著「人生ってイノベーションだよね!!」(2021年、文芸社刊)。

著者からの「日本の現状をあぶりだし、今の日本に足りないもの、企業に足りないもの、個人が100年生きていくために必要な知識、キャリア形成の仕方

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働き手エンゲージメントの評価ツールに期待すること

働き手エンゲージメントの評価ツールに期待すること

 働き手のエンゲージメントは、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの重要な要素の一つです。実際、働き手のカテゴリー5.2では、その評価方法について尋ねています。

 働き手のエンゲージメントを評価方法する手法の一つとして、ギャラップ社のQ12は良く知られています。ボルドリッジ賞を2度受賞したリッツ・カールトンホテルも、このQ12を活用して成果に結び付けていることが、「ゴールド・スタンダード

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チェンジ・リーダーの条件

チェンジ・リーダーの条件

 「チェンジ・リーダーとは、変化を機会としてとらえる者のことである。変化を求め、機会とすべき変化を識別し、それらの変化を意味あるものとする者である。」
 これは度々引用されるP.F.ドラッカーの言葉です。「チェンジ・リーダーの条件」という書籍もあるようですが、私は、「明日を支配するもの」(上田惇生訳、1999年、ダイヤモンド社刊)で読みました。

 この文章だけを読むと、組織のリーダー、人の特性と

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顧客起点のDXの意味

顧客起点のDXの意味

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク、最新の2021-2022年版で特に着目した点に「デジタル化と第4次産業革命」がありますが、丁度、デジタルトランスフォーメーション(DX)について話す機会を頂きましたので、その準備のため、関連する情報を集めています。(セミナーは5月下旬にオンライン開催されることが決まりました。)
 経済産業ビジネススクール・時代セミナー”二水会“第8講座(2021年4月

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顧客起点のDX

顧客起点のDX

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク、最新の2021-2022年版で特に着目した点に「デジタル化と第4次産業革命」がありますが、丁度、デジタルトランスフォーメーション(DX)について話す機会を頂きましたので、その準備のため、関連する情報を集めています。(セミナーは5月下旬にオンライン開催されることが決まりました。)
 経済産業ビジネススクール・時代セミナー”二水会“第8講座(2021年4月

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時代要請に対応した組織化の例

時代要請に対応した組織化の例

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、組織のパフォーマンスを向上するための最も重要な質問集です。質問に答えることで自ら気づき、改善を繰り返していくことで、現在と未来の成功を確実なものにしていきます。
 5.1 働き手の環境(4)では、働き手の組織化について尋ねました。

 先日の経済産業ビジネススクール 時代セミナー”二水会” 第8講座(2021年4月14日(水)開催)は、「内の組織:管

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第4次産業革命を支える能力

第4次産業革命を支える能力

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは2年ごとにその中身が見直されています。2021–2022版ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークが特に着目した一つのポイントは「デジタル化と第4次産業革命」です。‎

 このため「第4次産業革命」や「DX」に関して情報を集めてますが、YouTubeのリコメンドで、最近登録された「コロナ危機が加速する第4次産業革命 活躍する人材に求められる『6つの力

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俊敏な経営

俊敏な経営

 俊敏性(agility)はボルドリッジにおいて「核となる価値観と概念」の一つに含まれる重要な概念です。デジタル時代を迎えて経営にさらなるスピードが求められる環境では、 意思決定と行動を素早く繰り返す俊敏な経営が求められます。
 俊敏な経営は、agile(俊敏な)をそのままカタカナにして「アジャイル経営」とか「アジール経営」などと呼ばれることが多くあります。

 先日の経済産業ビジネススクール’時

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改めてデジタルトランスフォーメーションとは?

改めてデジタルトランスフォーメーションとは?

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク、最新の2021-2022年版で特に着目した点に「デジタル化と第4次産業革命」がありますが、丁度、デジタルトランスフォーメーション(DX)について話す機会を頂きましたので、その準備のため、関連する情報を集めています。

 「デジタル戦略の教科書」(今枝昌宏著、2020年、中央経済社刊)を参考に、デジタルトランスフォーメンション(DX)について、箇条書き風

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伝統企業のDX5つのステップ

伝統企業のDX5つのステップ

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク、最新の2021-2022年版で特に着目した点に「デジタル化と第4次産業革命」がありますが、丁度、デジタルトランスフォーメーション(DX)について話す機会を頂きましたので、その準備のため、関連する情報を集めています。

 DHBR2020年9月号に掲載されたHBR翻訳論文「伝統企業のデジタルトランスフォーメーション5つのステップ」(R.G.McGrath

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