寿りんこ

趣味で小説を書いたり作詞をしています。下手糞な文章ですが興味のある方はご一読いただける…

寿りんこ

趣味で小説を書いたり作詞をしています。下手糞な文章ですが興味のある方はご一読いただけると幸せです。

マガジン

  • 水上リフレクション

    女子ボートレーサーと奇妙なおじさん達との物語。中原千晶をトップレーサーにする!その夢を追いかけて、いつも暇だったおじさん達は生きがいを見つけ奮闘する。しかし中原千晶はボートレーサーとしては致命的な不運を抱えていた。そして1つの出会いや様々な思惑が交差し、運命の歯車は掛け違いをおこし破滅へと向かおうとしていた・・・。

  • 麻雀プロを題材に勝手に作詞してみた!(個人的なイメージでず)

  • 曇天らいふ

    ある男の過酷な半年間を描いた物語

  • ブルズアイ

    《持ち前の美貌で男を騙し、貢がせたお金で悠々自適に暮らしている岡部美咲。ある時、美咲の行動を不審に思った弟、岡部智也からある相談を持ちかけられる。それが美咲や家族を巻き込んだ大事件に。美咲はなんとか人生設計を立て直すべく、大物に手を出していくが・・・事態は思わぬ方向へ発展していく》

記事一覧

固定された記事

【小説】水上リフレクション1

《女子ボートレーサーと奇妙なおじさん達との物語。中原千晶をトップレーサーにする!その夢を追いかけて、いつも暇だったおじさん達は生きがいを見つけ奮闘する。しかし中…

寿りんこ
4年前
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【小説】水上リフレクション10

第十章(危険と収穫) 「ここで降りればよかっちゃろ」 「そうだ。早く降りろバカ」 歳三と誠二は千晶の応援のため、JRで博多駅から折尾駅まで行き、筑豊線に乗り換えて…

寿りんこ
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麻雀プロをモデルに作詞④近藤誠一Ver

『Extrasensory』 作詞 寿 宗一郎 メロディ参照 Mr.Cildren【HERO】(A) 誰もが言ってた「理論」って言葉 マジョリティが「正義」疑うことを 拒否していた 信じた…

寿りんこ
3年前
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麻雀プロをモデルに作詞③佐々木寿人Ver

『漆黒のスティク』 作詞 寿 宗一郎 ※メロディ参照 Mr.Children【東京】(A) 歓声を背中に受け 整然と夢を並べてく さぁ始まるぞ 見せてやるさ 誰も真似できない…

寿りんこ
3年前
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麻雀プロをモデルに作詞②茅森早香Ver

『卓上のクールな女豹』  作詞 寿 宗一郎※メロディー参照 Mr.Children 【放たれる】(A) 始動を告げる呼吸音 小さな13の夢たち クールな瞳で次の未来を迎える準…

寿りんこ
3年前
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麻雀プロをモデルに作詞①多井隆晴Ver

『オオクワガタ(仮)』  作詞 寿 宗一郎※メロディ参照 Mr.Children 【君がいた夏】(A) 東に差し込む 小さな光を見て 最速で 最強の 眠ってた血が騒ぐ (A)…

寿りんこ
3年前
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【小説】水上リフレクション9

第九章【天使の血と悪魔の血】  あの【華美】での出来事から丸一日が過ぎた。歳三は今日、図書館にもレース場にも行っていない。朝早く起きて、コーヒーを飲みながら部屋…

寿りんこ
3年前
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【小説】曇天らいふ4

《ホームレス生活3日目》ロープ とうとう、時刻は二十一時半。夜がやってきた。今日は昨日よりもかなり寒い。昨日も寒さのせいで眠れていないが・・・睡魔は襲ってこない…

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【小説】曇天らいふ3

(ホームレス生活2日目)自販機 昨晩、学習した。この季節でも寒さは最大の敵だ。甘くみていた。さて今日はどうする。そう自分に問いかける。時間はたっぷりある。タバコ…

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【小説】水上リフレクション8

第八章【レモンと手紙】 歳三と誠二はレース場で練習を見た後【華美】で軽く食事を取っていた。 「このなんとかグラタンは不味かばい」 「お前は何食っても分からないんだ…

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【小説】水上リフレクション7

第七章【博多弁と危ない女】 午後五時四十五分。千晶は博多駅南口の玄関付近で和也を待っていた。しばらくして和也がやってきた。 「ごめん、待った?」 「私も今、来たと…

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4年前
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【小説】水上リフレクション6

第六章【もつ鍋とゴールデンバット】 昨日【華美】を出た後、【アトリエ】で飲み会をした。誠二は酔っぱらって歳三のアパートに泊まっていた。汚いケツをボリボリ掻きなが…

寿りんこ
4年前
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【小説】曇天らいふ2

《ホームレス生活1日目》たばこ 今日は雲一つない快晴の空だ。バカでかい公園のベンチで俺は空を眺めていた。暑くもなく寒くもない。風も気持ちがいい。まさに春の陽気だ…

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4年前
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【小説】ブルズアイ2

【第二章 家族】  岡部美咲は横浜で生まれ今年で二十八歳になる。父の転勤でここ福岡に引っ越してきたのは十年前のことだ。ちょうど高校を卒業間近で、専門学校か短大を…

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【小説】曇天らいふ

《ホームレス生活0日目》ネカフェ 土砂降りの中、列車は順調に俺を運んでいるはずだった。俺は車窓を流れる雨粒を眺め、お茶を一口、飲んだ。 福光駅に停車した。仮の目…

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【小説】水上リフレクション5

第五章【赤文字と将棋】 昨日【華美】を出た後、【アトリエ】で飲み会をした。案の定、千晶は酔っぱらい、散々絡んだあげく美鈴のマンションにいた。 「千晶、もう九時よ…

寿りんこ
4年前
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【小説】水上リフレクション1

【小説】水上リフレクション1

《女子ボートレーサーと奇妙なおじさん達との物語。中原千晶をトップレーサーにする!その夢を追いかけて、いつも暇だったおじさん達は生きがいを見つけ奮闘する。しかし中原千晶はボートレーサーとしては致命的な不運を抱えていた。そして1つの出会いや様々な思惑が交差し、運命の歯車は掛け違いをおこし破滅へと向かおうとしていた・・・。》

第0章【救命胴衣とスローモーション】

中原千晶は真冬の水中にいた。

職業

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【小説】水上リフレクション10

第十章(危険と収穫)

「ここで降りればよかっちゃろ」
「そうだ。早く降りろバカ」
歳三と誠二は千晶の応援のため、JRで博多駅から折尾駅まで行き、筑豊線に乗り換えて奥洞海駅まで行った。そこから歩いて五分程の所に若松ボートレース場はある。
ここ若松は全国でも数少ない、ナイターレースのみを開催しているレース場だ。夜の水面は照明の光で煌びやかな絶景を作る。二人は奥洞海駅を降りレース場へ向かっていた。時間

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麻雀プロをモデルに作詞④近藤誠一Ver

麻雀プロをモデルに作詞④近藤誠一Ver


『Extrasensory』 作詞 寿 宗一郎

メロディ参照 Mr.Cildren【HERO】(A)
誰もが言ってた「理論」って言葉
マジョリティが「正義」疑うことを
拒否していた 信じたものが 崩れ去る音が響く

(B)
そうして目の前の壁だけが透けて何かが僕をリセットしたんだ

(サビ)
今日も感覚という遺伝子に刻まれている
そんな武器を手にしながら夢を紡いでく
騒がしい未来にはもう慣れて

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麻雀プロをモデルに作詞③佐々木寿人Ver

麻雀プロをモデルに作詞③佐々木寿人Ver

『漆黒のスティク』 作詞 寿 宗一郎

※メロディ参照 Mr.Children【東京】(A)
歓声を背中に受け 整然と夢を並べてく
さぁ始まるぞ 見せてやるさ
誰も真似できない反射神経

(A)
大いなる敗北それは 狂気の勝利へと導く
そうやって どんな場面も
迷うことなく俺は手を広げる

(サビ)
語りつくされた常識なんか俺が
今、そっぶっ壊すから そこいらでゆっくり指でも折ってろ
そしてどん

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麻雀プロをモデルに作詞②茅森早香Ver

麻雀プロをモデルに作詞②茅森早香Ver

『卓上のクールな女豹』  作詞 寿 宗一郎※メロディー参照 Mr.Children 【放たれる】(A)
始動を告げる呼吸音 小さな13の夢たち
クールな瞳で次の未来を迎える準備を始める
(A)
高鳴る鼓動を抑えて 指先に力を込めてく
伸ばしたその手が運命を決める 私はそれすら楽しむ 
(B)
何かを捨てる その行為は 希望に満ちたアクション
そのか細い糸を頼りに 私は覚悟する
(サビ)
仲間と

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麻雀プロをモデルに作詞①多井隆晴Ver

麻雀プロをモデルに作詞①多井隆晴Ver

『オオクワガタ(仮)』  作詞 寿 宗一郎※メロディ参照 Mr.Children 【君がいた夏】(A)
東に差し込む 小さな光を見て
最速で 最強の 眠ってた血が騒ぐ
(A)
親になれば分かる 子供たちの思い
その仕草 その目線 もう見逃しはしない
積み重ねた経験
(B)
落とした希望の 色は心配ない
いつかどこかで 埋めることができる
(サビ)
この世界だけをずっと追い続け
決して派手じゃ

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【小説】水上リフレクション9

第九章【天使の血と悪魔の血】

 あの【華美】での出来事から丸一日が過ぎた。歳三は今日、図書館にもレース場にも行っていない。朝早く起きて、コーヒーを飲みながら部屋で考え事をしていた。もちろん昨日の出来事についてだが、まだ何も理解できなかった。理由は分からないが、たったあれだけのことであんなに同様を見せた千晶が、歳三には少し怖く感じていた。そして、いつも冷静で笑顔の美鈴の態度。腑に落ちないことばかり

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【小説】曇天らいふ4

《ホームレス生活3日目》ロープ

とうとう、時刻は二十一時半。夜がやってきた。今日は昨日よりもかなり寒い。昨日も寒さのせいで眠れていないが・・・睡魔は襲ってこない。俺は公園内をウロウロし、寝床をさがした。体を休めたかった。

壁に囲まれた駐輪場・・・吹き抜けの風が余計にきつい。
公園内の遊具の中・・・狭すぎて腰が折れそうだ。
公園近くのビルの間・・・全然だめだ。隙間風どころではない。暴風だ。

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【小説】曇天らいふ3

(ホームレス生活2日目)自販機

昨晩、学習した。この季節でも寒さは最大の敵だ。甘くみていた。さて今日はどうする。そう自分に問いかける。時間はたっぷりある。タバコは昨日の深夜散歩である程度、確保した。まる一日、水しか摂っていない。とりあえず飯か・・・。といっても、もちろんあてはない。

俺はもう一度、魚ロードに行くことにした。普段はあまり気にならなかったが、自動販売機が結構な数ある。俺はつり銭口に

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【小説】水上リフレクション8

第八章【レモンと手紙】

歳三と誠二はレース場で練習を見た後【華美】で軽く食事を取っていた。
「このなんとかグラタンは不味かばい」
「お前は何食っても分からないんだから贅沢言うな」
歳三は注文した不味いホットドックをかじりながら誠二に言った。。
その時、自動ドアが開き背中越しに声がした。
「あっ、ひまじぃに誠二さん!」
紛れもなく美鈴の甲高く大きな声だった。
「丁度、良かった。話があるんだ」
そう

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【小説】水上リフレクション7

第七章【博多弁と危ない女】

午後五時四十五分。千晶は博多駅南口の玄関付近で和也を待っていた。しばらくして和也がやってきた。
「ごめん、待った?」
「私も今、来たところだから」
それはドラマのベタな台詞のように思えて二人で小さく笑った。
「とりあえず、どこかでご飯でも食べようか」
「そうだね」
 

和也は値のはりそうな白のTシャツに薄いブルーのジーンズ。スラッとした体型にそれがとてもマッチしてい

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【小説】水上リフレクション6

第六章【もつ鍋とゴールデンバット】

昨日【華美】を出た後、【アトリエ】で飲み会をした。誠二は酔っぱらって歳三のアパートに泊まっていた。汚いケツをボリボリ掻きながら、まだ歳三のベットで寝ている。
「おい、早く起きろ」
歳三は誠二のケツを蹴飛ばしてやった。
「痛ってーなんばすっとか!」
誠二は悲鳴らしき声を上げ、、ベットから飛び起きた。目をパチパチさせながら歳三を見ている。その顔は、昨日【華美】で美

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【小説】曇天らいふ2

《ホームレス生活1日目》たばこ

今日は雲一つない快晴の空だ。バカでかい公園のベンチで俺は空を眺めていた。暑くもなく寒くもない。風も気持ちがいい。まさに春の陽気だ。そばでは猫が日向ぼっこをしている。手を差し出すと逃げていった。(ごめん)

俺は財布の中を確認した。880円。この土地にきて一週間で持ち金を使い果たした。
もう少し節約するべきだったと反省した。
さぁこれからどうするか。俺は自分の中で悩

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【小説】ブルズアイ2

【第二章 家族】

 岡部美咲は横浜で生まれ今年で二十八歳になる。父の転勤でここ福岡に引っ越してきたのは十年前のことだ。ちょうど高校を卒業間近で、専門学校か短大を探しているところだった。当然、地元で進学を考えていたのだが、父がそれを許さなかった。成人するまでは面倒をみるという自己満足のような考えだった。しかし学費を負担するのは両親だ。美咲は渋々、福岡の短大に進学し卒業した。その後、美咲は福岡市内で

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【小説】曇天らいふ

《ホームレス生活0日目》ネカフェ

土砂降りの中、列車は順調に俺を運んでいるはずだった。俺は車窓を流れる雨粒を眺め、お茶を一口、飲んだ。
福光駅に停車した。仮の目的地へはあと50分程度だろうか?しばらくすると車内アナウンスが流れた。
「お急ぎのところ大変申し訳ありません。現在、豪雨のため運行を一時、見合わせております」
どうやら進まないらしい。30分ほど待った。すると車掌らしき人物が前から歩いてき

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【小説】水上リフレクション5

第五章【赤文字と将棋】

昨日【華美】を出た後、【アトリエ】で飲み会をした。案の定、千晶は酔っぱらい、散々絡んだあげく美鈴のマンションにいた。
「千晶、もう九時よ」
美鈴の声が前日に続き千晶の耳に響いていた。
「おはよう」
「そこにトースト焼いといたけん、食べなっせ」
「でもとりあえずシャワー浴びてくる」
千晶は下着姿のまま、お風呂へ向おうとした。
「あんた昨日、お風呂入ったけんもういいやん」

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