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働くこと

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仕事から見えてくる自分、仲間、社会のこと。 人材をテーマにした編集者経験から日記の形で伝えます。
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I can earn enough for us

I can earn enough for us

(2年前に下書きだった投稿。読んでみると、その後の顛末もあって感慨深いので、そのまま投稿しちゃおうか…)

先週、東京駅に、業務受託先の上司であり発注主である人に呼び出され打ち合わせた。

私は、その企業の社員ではないのだが、先月、4年間でおそらくトータル4000万円におよぶ売り上げの大きな案件を決めてきた。1年半かけて、コンペを勝ち抜いた。私だけの功績ではない。会社への信頼、上司の説得力あるプレ

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アメリカ映画の生ける伝説

アメリカ映画の生ける伝説

久しぶりに時間をつくりイーストウッド作品を2本観た。

もちろん映画館に行けないから、amazonプライムだ。

スターの葛藤が映画になるとき

1本目は「ジャージー・ボーイズ」。わたしが書籍出版に協力した西精工西社長がFacebook投稿で、フランキー・ヴァリが好きだということを書いていて、そう言えばこの映画を観忘れたことを思い出した。

コロナから生還したクドカンも公開時激賞だったし、この機会

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在宅勤務延長記念「職場オンライン飲み」の振り返り

在宅勤務延長記念「職場オンライン飲み」の振り返り

5月31日まで全社在宅勤務・自宅待機となることが決まった。

東京都は感染者数はかなり抑え込んでいるものの、神奈川県でもクラスター感染が起きるなど、首都圏全体でみるとまだコロナは制圧しきれていない。

さらに、今後も、会社としては、緊急事態宣言収束後も、可能な社員は在宅勤務を推奨するという発表がされたという。

そんなことが決まる前から、職場の女性4人グループでのオンライン飲み会第2回はこの金曜に

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娘のふるまい

娘のふるまい

わたしの娘は、7歳のときに壁に穴をあけている。
怒りをコントロールできず、壁を蹴り壊したのだ。

保育園の頃から、落ち着きのなさや機嫌の波がめだつようになり、また公園や花火大会などで迷子になることもしばしば。感情の爆発を繰り返すようになった。

夫と相談して療育センターに赴き、問診と知能検査により、自閉症スペクトラム(ASD)と診断された。子供の頃から夜泣きも激しく、診断を受けたことで、むしろ納得

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修羅の処方箋

修羅の処方箋

冨山和彦の『コロナショック・サバイバル』(文藝春秋)が出色だ。

昨日受講したwebセミナーでも話題に上っていた。冨山さんは、NHKやNewsPicks でも、この経済的混乱について、どう対応すれば良いか、危機をサバイブする策を矢継ぎ早に提示している論客と言える。意見や調査観測でなく、「策」だ。コロナショックこそ昭和的な価値観や経営スタイルからおさらばする絶好の機会であるとも。

今必要なトリアー

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カネと事業のむずかしさ

カネと事業のむずかしさ

レナウンが民事再生法を申請し、いよいよコロナショックが大企業に影響を及ぼし始めた。

会社の生命線「資金繰り」内部留保がない企業はつらい。たった2カ月あまりで資金が回らなくなるというのは、そもそも売上に比して固定費が高すぎるのか、金融機関も運転資金を融資できないほど、企業業績の向上が見込めないということだから、コロナ以前の問題が根深いのだろう。

百貨店の高いテナント料負担、グローバル化に伴う海外

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小鳥のさえずり@大都市

小鳥のさえずり@大都市

朝、小鳥の鳴き声がするようになった。スズメではなく、ピッピョウピー、ピピ!と繰り返しさえずる小鳥だ。

街の中の自然

ここは横浜の街中。料理店の生ごみをあさるカラス、観光客のおこぼれをねらうハトはいても、小鳥が出るということはあまりなかった。店も静かで、人も少ないから、山手の公園をねぐらにしている鳥が来ているのかもしれない。

つい先週は、マンション前の路上を、セキレイがとことこ歩いていた。

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テイクアウトブーム

テイクアウトブーム

家で仕事していても
「急遽原稿差し替え」
「今日中に見積出し直し」

など、どひゃあ、と叫びたくなるなような大急ぎの依頼が降ってくる時がある。

そういう時は各担当者にメール出したりギリギリの進行管理したりのドタバタで、家の夕飯の支度もままならない。

わたしが住む横浜中華街は、最近日中だけ営業し、17〜19時ごろバタバタと閉店してしまう。客数も10分の1以下に減った。だが今、近隣住民や出勤せざる

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AI上司?

AI上司?

わたしは最近、業務委託社員という立場で、出版社と仕事をしている。

いわゆる、正社員として編集の仕事をしていたのは、職業人生30年のうち14年ほどで、あとはフリーランスだったり、夫とつくったミニマルな会社で仕事を受けたりする働き方である。

1年とちょっと前、義母の介護という問題が発生し、夫が主に担い手になった。義母は末期がんであり、息子を溺愛し依存していたから、ふつうは妻が介護の役を担うことが多

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地域のお店で母の日の花調達

地域のお店で母の日の花調達

明後日は母の日。
小3のわが娘にとっては、ママは不満の捌け口、そして甘えて一緒にあつ森してご飯やお弁当を用意してくれ、ゲームや遊びの成果を聞いてもらい、そして、時々不快なダメ出しをするクソババァ!というフクザツな存在だ。

だから「ママありがとう」を言うまでの成長は、まだ先。何も知らず保育園の先生に感謝を言わされていた時代よりは、反抗精神が成長しているか。

さて、娘の同級生のよし君の家は花屋さん

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夜のZoom勉

夜のZoom勉

先に日記に書いた、井坂さんの勉強会が盛況のうち開催された。

私がお誘いしたうち、所属する研究会や知り合い10人ほどが参加した。予想以上の反応だった!

"ステイホーム"で強制的にじっとしなくてはならない、という、ある種不条理の中にさらされる今、自分がいったい、何をなすべきかを模索する時間に充てたい、という熱を感じた。

「未来は予測できない。予測などできるものではない」というのが、ドラッカーの主

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同僚、すごいぜ。

同僚、すごいぜ。

今日は連休明けの仕事を、がしがしとやった後。

あることに、いてもたってもいられなくて、Messengerを送りまくった。無差別ではなく「心ある」人たちに拡散、だ。

私が心から尊敬する、同僚の井坂康志さんは、4月末から「生き延びるためのドラッカー入門講座」というZoom配信をしている。

https://www.facebook.com/groups/665037420292845/permal

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新しい時代からはじまる日記

新しい時代からはじまる日記

もう20年くらいのなかま、経営コンサルタントの河合太介さんから、「日記を書いてみては」と勧められた。
この人は、突然痛いところに爪を立てる、高貴な猫のような人なのだけど。
正鵠を得ていることは確かなので、日々のことを書留めておくのも、おもしろいことなのかと思う。

わたしも、最初は、皆と同じように、新型コロナウイルスに、痛みや怖れを感じていたのだ。

家庭の事情で、早めに在宅勤務に移行し、しばらく

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ポストコロナとウィズコロナ

ポストコロナとウィズコロナ

私の担当している広報メディアで、2月に落合陽一さんを取材した。

筑波大学の教授、童顔のメディア研究者であり、時代の洞察者、かつアーティスト。

もちろん名前は知っているが、彼の主張をつぶさに知っていたわけではないので、近著『2030年の世界地図帳』をあわてて読み、また、ウェブサイトからの記事をあさり、旧知のライターで、週刊アスキー元副編、かつ大学のサークルなかまという心強い友と共同で質問票をつく

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