記事一覧
読書の理解を深めるのにChatGPTが使える
私はビジネス書、小説、実用書、教養書まで幅広く読書をするのが好きなのですが、読んだ本を身に着けて仕事や日常に生かすことができているかということをずっと悩んできました。
この悩みに対する解決策としてこんな本を読みました。
この本では読んだ本を身に着けるためのアイディアの一つとして、「アウトプットすること」の重要性が説かれています。
具体的には、FacebookやX(旧Twitter)といったS
ビジネス法務 2024年9月号「リモートインハウスとは何か?」
ビジネス法務・2024年9月号が発刊されました。
今回は、「特集1 リモートインハウスを活用した法務アウトソーシングの実践法」についての感想を記事にします。
リモートインハウスとは?この特集を読むにあたって個人的に感じた疑問は、「『リモートインハウス』ってそもそも何?」というものです。
法律事務所の顧問弁護士や、会社から雇用される社内弁護士(インハウスロイヤー)との違いがどこにあるのか、といっ
ビジネス法務・2024年8月号
2024年8月号が発刊されたので、興味深かった記事をいくつか紹介します。
特集1 法務実務が「動いた」判例判例は法律やガイドラインと並んで、法務の仕事を進めるうえで拠って立つべき重要な規範の一つです。
今回の特集では、実務家として押さえておくべき重要な判例が幅広く紹介されていましたが、特に着目したのが「ダスキン株主代表訴訟事件」です。
これは、ダスキン(ミスタードーナツ)が販売していった肉ま
交渉に表れる法務の視点と経営者の視点
当社の営業担当者が大きなミスをしてしまい、すでに販売したサービスの解約の要望に加え、損害賠償の請求を受けることになりました。具体的には、顧客が要望する機能がついていないのにサービスの機能を誤解させる説明をして、顧客に誤った期待値を与えてしまったのです。これによって、顧客はまた別のサービスを探す負担が生じることになりました。
もっとも、営業担当者のミスによって顧客には大きな迷惑をかけてしまったもの
法務の仕事に役立つ「マクロの視点」と「ミクロの視点」
先日、歴史の勉強に関する話を書きました。
歴史を学ぶ上では「マクロの視点」と「ミクロの視点」を持つことが大切です。
歴史における「マクロの視点」とは、歴史全体を俯瞰して眺めて、国同士の関係や時代の流れを大きな視点でとらえること。例えば、日本史は、中国史との関係を通じて初めてその成り立ちと発展を深く理解することができます(「中国史とつなげて学ぶ日本全史」という本が面白い)。
一方、「ミクロの視
メルカリ交渉テクニック(値引きを前提に値段をつける)
メルカリでブランド物のバッグを売る不用品を処分する際にメルカリを利用している方も多いのではないでしょうか。
中古品でもかなりの価値がつくことがあり、私もたまに利用しています。
先日、ブランド物のバッグを売却したのですが、最初の値段を6万9800円としたところ、かなりの「いいね」がつく一方で購入者は現れず、何度か値引き交渉をもちかけられました。
私にとっては不用品のバッグで「少しでも高く売りた
ビジネス法務・2024年7月号
ビジネス法務・2024年7月号が発刊されたので興味深かった記事をいくつか紹介します。
【特集1】各法令における個人情報保護法のエッセンス2024年7月号では、「各法令における個人情報保護法のエッセンス」という特集で、民法・消費者関連法・会社法・労働法・競争法・刑事法というそれぞれの法分野における個人情報保護法の関連性が解説されています。
特に消費者向けにITサービスを提供する企業にとっては、個
旅をきっかけに歴史の勉強を始める
旅が好きだ。
国内外問わず、まだ訪れたことのない土地を訪れるの経験には日常では味わえない魅力がある。
名所を巡り、地元の人々との会話を楽しみ、郷土料理を味わうことで、その土地の文化がぐっと身近に感じられるのだ。
旅はさまざまな経験をもたらしてくれるとともに、いろんなことを考えるきっかけになる。
旅を続ける中で、改めて「歴史を勉強したい」と感じ始めた。
旅先の観光名所は歴史上大切な場所であ
ビジネス法務・2024年6月号
ビジネス法務・2024年6月号が出たので、特集の紹介をさせていただきます!
【特集】テーマ別最新「ソフトロー」辞典2024年6月号では、「ソフトロー」辞典として分野別に重要なソフトローがとりあげられており、とても参考になりました。
そもそもソフトローとは?
そもそもソフトローとは何でしょうか?これは、対概念であるハードローと併せると理解がしやすいです。
ハードロー(Hard Law):
ビジネス法務・2024年5月号
ビジネス法務・2024年5月号が出たので気になった記事を感想とともに簡単に紹介します。
特集1 秘密保持契約のベストプラクティス秘密保持契約(NDA)は、民法では全く言及のない非典型契約でありながら、企業法務の世界では最も目にする契約書のうちの一つです。
今回のビジネス法務の特集では、NDAという企業法務の基本的な契約について整理することができました。
特に、鮫島正洋先生の記事である「秘密保
インハウスを目指す若手弁護士・司法修習生へ訴訟経験のススメ
修習生や若手弁護士にとって、キャリアにおける弁護士としての訴訟経験はインハウスロイヤーとしてのキャリア発展に重要な要素になります。
今回はその理由を掘り下げていきます。
訴訟経験が企業内弁護士のキャリアにもたらす価値契約書は訴訟における裁判規範
組織内弁護士としての仕事は多岐にわたりますが、もっとも典型的かつ時間を割かれる仕事は契約業務(契約書の作成・チェック)です。
言うまでもなく、契約