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読書の理解を深めるのにChatGPTが使える

私はビジネス書、小説、実用書、教養書まで幅広く読書をするのが好きなのですが、読んだ本を身に着けて仕事や日常に生かすことができているかということをずっと悩んできました。

この悩みに対する解決策としてこんな本を読みました。

この本では読んだ本を身に着けるためのアイディアの一つとして、「アウトプットすること」の重要性が説かれています。

具体的には、FacebookやX(旧Twitter)といったSNSで読んだ本の感想を自分の言葉でアウトプットすること。特に、読書当日ではなく翌日以降に、3回アウトプットを繰り返すことで、本の内容が記憶に定着するとのことでした。その理由として、眠ることによって記憶が脳の中で整理され、繰り返すことで記憶への定着が深まるからです。

アウトプットの重要性については私自身も強く同意するところです。

読書という内省的で受け身な活動を、主体的にアウトプットすることでより本の内容を消化して自分のものにすることができるからです。

実際に、私自身もこのnoteで読書記録をつけることがあります。

もっとも、外部に発信する性質上、作成や校閲に時間がかかってしまうし、ブログの性質上、読み手を意識してしまうので、「自分のために読書理解を深める」目的からは少し違う気がします。また、TwitterやFacebookといった普段あまり使っていないSNSツールで外部に対して発信するというよりも、読書の理解を自分の中で消化するにはもっと良い方法がないかと思案してきたのです。

そこで思いついたのが、ChatGPTでAIと対話することによって読書の理解を深めることができないか、というものです。

これをそのままChatGPTに聞いてみることにしました。

私は読書が趣味です。読書を深めるのにChatGPTが役に立つのではないかと考えています。 例えば、本の感想を書いて、あなたから適切な質問やコメントをもらうことで、読書の理解を深めることはできないでしょうか。また、他に良いアイディアなどあればお願いします。

これに対するChatGPTの回答がこちら。

ChatGPT4o

ChatGPTからアイディアをもらったところで、今回は最近読んだこの本の要約を書くことにしました。

本のタイトル:THE POWER OF REGRET 振り返るからこそ、前に進める 「後悔」には力がある

要約:後悔しない人生を目指す人は多いが、後悔に対してうまく対峙することで、後悔を人生を前に進める推進力に変えることができる。

後悔の深層構造として、基盤に関わる後悔(健康、家族、パートナー、仕事選び、教育)、勇気に関わる後悔(行動する勇気がなかった、例えば転職や恋愛)、道徳に関する後悔(不道徳な行動をしてしまった、例えば不倫)、つながりに関する後悔(友人との付き合いを断ってしまった)に分類する。

また、後悔には行動したことによる後悔と、行動しなかったことによる後悔の二種類あるが、後者の行動しなかったことの後悔を長引かせる人が多い。

この本は、「ワールド後悔サーベイ」というネット調査や後悔に関する様々な調査研究をもとにして、実例と研究結果を引用しながらこれらを分かりやすく解説する。
行動したことによる後悔から立ち直るチップとして、①その行動を回復させる行動をとること(例:失言に対して謝罪を伝える)、②その失敗に関する「せめてもの救いは〜」(例:もっとひどい失敗をしなくてよかった)を想像することの2つを教えてくれる。

そして、行動したことによる後悔、しなかったことによる後悔のいずれに対しても、以下の3つのステップで前に進むための力に変えることができる。
ステップ1:セルフディスクロージャー
自分の抱えている後悔を紙に書き出したり、人に話すことによって具体的に言語化する。これによって、自分が抱えている後悔が外部に輪郭を表すことになる。
ステップ2:セルフ・コンパッション
その後悔に対して自己批判的に接するのではなく、友人に対して接するかのように優しく接する。これによって、後悔で苦しい自分を癒すことができる。自分の抱える後悔に対して厳しく接しても傷つくだけで、自分に対して共感と慰めの態度で接することで前を向きやすくなる。
ステップ3:セルフ・ディスタンス
時間、視点を変えて後悔をとらえることで、自分の将来をより良くするために自分に対してアドバイスする。 例えば、第三者が自分の後悔をみたときに、今回の後悔を自分の将来をどのように生かすかについて、アドバイスしてみる。また、10年後の自分の立場に立って、今の後悔を生かすためにどのような考えや行動をとるべきかについて、未来の視点で考えてみる。
例えば、未来から、第三者の視点で今回の後悔をどのようにとらえるべきかをアドバイスするメッセージを送ることで、後悔を客観的かつ大局的な視野に捉えて、自分の将来をより良くするための具体的な方法を考えることができる。

また、未来の後悔が今の行動を変えることができることも説明されている。
例えば、お酒を飲み過ぎそうなときに、未来の後悔を想像することでストップをかけることができる。明日の二日酔いは気持ち悪いとか、長期的に健康を損なうおそれがあるという後悔を想像することで、自分の現在の行動を改善することができる。
ただし、人は未来の後悔を過大評価したり、正しく捉えられない可能性があるので注意が必要だ。

少し長い要約となりましたが、あくまで本の内容を自分の頭の中でまとめるためのものなので問題ありません。
これをTwitterやFacebookで発信することはあまり想像できませんが、あくまでChatGPTを使って読書を深めるためのものなので気にしません。

これに対して、ChatGPTからは以下のような回答がありました。

ChatGPT4o

これらのChatGPTからの質問によって、読んだ本の理解を深めることができます。例えば、個人的な経験から後悔を考えることで、この本をより自分のものとすることができるでしょう。

ChatGPTの良いところとして、あくまで客観的かつ第三者の立場でポジティブに分析してくれる点をあげることができます(友人や家族に相談するのは気恥ずかしかったり、ネット上では本の理解を深めるためのリアクションが期待できない場合も多いです)。

また、コメントでは、「1.後悔の普遍性」はこの本でも繰り返し語られていたポイントであり、ChatGPTとの対話で「復習」することができました。

このように、ChatGPTを活用することのメリットは以下の3つです。

  • 本の感想や要約をアウトプットする機会を得ることができる

  • 客観的な第三者目線のChatGPTにより対話形式で本の理解を深めることができる

  • SNSといった気を遣うオープンスペースではなく、自分だけの空間で誰にも気兼ねなく自由に本の内容を消化することができる

この記事では、せっかくの読書をChatGPTを使って生かす方法を記事にしてみました。

この記事を読んでいただいた皆さんの参考になれば幸いです。

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