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【UD】陰キャだった僕が運動会の応援団長になれた理由(自己紹介17)

皆様、こんばんは!
埼玉県越谷市で、がやてっく株式会社という小さな会社を経営している小栗義樹と申します!

本日は僕の自己紹介記事「ちょうどいいハンデだ」のUPDATEをします。

本日アップデートする元ネタはコチラです。

アップデート記事とは何かというと、
・当時書いた本文(下線部分内)を少しだけ修正・加筆する。
・冒頭の挨拶文(これ)を完全リニューアルする。
・文末は有料パート。過去に書いた自己紹介を読み直し、思ったことや違った視点・別の切り口などを加筆、思い出した新たなエピソードなども追加します。

有料部分はかなり尖った話をします。その話の先に、皆様の日ごろの生活に役立つ何かがあればいいなぁと思っております。

今回はですね!
僕の人生で、初めてイノベーションが起こった瞬間を取り上げた記事です!

頭で考え、自分で切り開き、ポジションを獲得した瞬間の話をしています!

これから何かを成し遂げたいと思っている方、この記事は必見です!
少しの勇気と少しの行動で、新しい世界が一気に開けるという事を証明します!

それでは参りましょう!
この記事は、2023年1月14日に投稿した、17本目の自己紹介記事です!


僕にしかできない方法で目立つ。

花火大会終わりに、一緒に遊ぶことができなかった同じクラスの男女グループを見かけた僕が思ったことです。

同級生に認めてもらいたかった。もしかすると、R君のように自分の変な部分と個性に昇華させたかったのかもしれません。

僕は水面下で行動を起こしました。

2学期、9月。

小学校の2大イベント「運動会」がある季節です。僕の通っていた小学校はすべての学年が5クラスから6クラスあるマンモス校です。運動会もそれなりに大きい規模で開催されます。

運動会は「運動が出来る子が輝く場」そして「陽キャがもてはやされる場」です

運動も苦手、加えて陽キャでもない僕が目立つ場面なんてありません。

と思ったのですが、

応援団があることに気づきました。

皆様の学校にもありましたか?応援団。

運動会は紅組と白組に分かれて競います。僕達の学校では紅組の応援団、白組の応援団がいて、それぞれの組の士気を上げるために応援を披露する時間があったのです。

僕達の学校では4年生から参加することが可能で、立候補すれば誰にでも参加する権利がありました。もちろん、立候補者が複数名いればクラス毎に選挙かなにかで決まります。

応援団の中でも「団長」は6年生しかなることができません。しかも当時は男子しかできませんでした。女子はチアガールです。

僕、太っていて身体が大きかったので4年生も5年生も応援団を「やらされていました」

誰も立候補しないから、最終的に僕に決まっていたのです。

当時は嫌々やっていました。目立ちたくなかったからです。

でも、今回は狙ってみようと思いました。

「僕にしかできない目立つ」を実践するならどう考えたってこれです。

運動会が近づいてきたある日の学活の授業で先生が言いました。

「応援団をやりたい人いますか?」

と。

「きた!」と思い手を挙げました。

するともう1人。僕と同じくらいのタイミングで手を挙げた男子がいました。クラスカースト上位のキラキラ陽キャです。去年と一昨年はすんなり、なんなら余りものみたいな感じだったのに今年に限って・・・(笑)

そんな風に思いました。

クラスから応援団に選出されるのは1人。

何で決めるのかと思ったら先生が「多数決」で決めると言いました。

立候補者2人に前に出てきてもらって、それぞれアピールポイントを1から3分間で話します。要するにプレゼンです。

そして、立候補者全員がプレゼンを終えたらクラスの人がどちらかに投票するという方法でした。

まぁ、オーソドックスな方法ですよね。

先ほども書きましたが当時の僕は陰キャ。それに対して相手はバチバチの陽キャでした。花火大会に行きたくないと面と向かって女子から言われちゃう僕です。

多分普通に戦ったら負けるでしょう。

「うわ、無理か・・・」

そんな風に思いました。

「プレゼンは次の時間の初めにやるから」と先生が言いました。この時の授業が5時限目と6時限目の2時間連続授業の5時限目でした。

次の時間ということは少しだけ考える時間があるという事です。

当時の授業時間は45分。この話をしたのが5時限目の、大体中盤くらいだったと思います。プレゼンまでの残り時間はせいぜい35分くらいでしょう。

この時思ったんです。

今まで自分が仕掛けた事は失敗だらけだったけど、この35分は本気で成功する為に頑張ってもいいんじゃないか?

と。

せっかく生まれた時間です。どのみちプレゼンの時はきます。だったら本気でやってみよう。

この35分が僕に「心の余裕」と「チャンス」をくれたんです。

僕は考えてみました。

どうすれば成功するのか?

ではなく、

今まで僕が仕掛けた事はなぜ失敗したのだろうか?

と。

当時、どうしてこんな事を考えたのかは分かりません。根がひねくれていたからかもしれませんし、絶対に失敗したくなかったからかもしれません。

僕は、失敗しない方法を考えたんです。

そして1つ1つノートの裏に書きだしてみました。4年生の頃の証拠集めや真っ黒新聞、花火大会・・・・

すると共通点が1つ見えました。

僕はこれをやったら周囲の人間がどう思うかを全く考えていませんでした。

真っ黒新聞ならスケベおやじという担任を攻撃することしか考えていないし、花火大会も相手がどんな意図で僕を誘ってくれているのかを考えずに「行きたい」と言っています。

僕の行動には「相手の意思」や「第3者の視点」がすっぽり抜けていたのです。

じゃあ、ここで応援団を勝ち取るためにはどうすればいいのか?

応援団は盛り上げ役みたいなものです。言い方はよくないかもしれませんが、運動会の本筋とはあんまり関係がありません。恐らくクラスメイトの運動会の本筋は「勝つこと」と「小学校最後の運動会を良い思い出にすること」です。

じゃあ僕がプレゼンでいわなければいけないことは何か?

僕が応援団をやるのは勝つための応援をしたいから。クラスのみんなに全員で協力して小学校最後の運動会に勝ったという素敵な思い出を残したいと思ったから。

でしょう。

あとは、僕が持っているメリットと僕個人の目標を少しだけ添えればいい。

そして、プレゼン中に同意を取ってしまえばいい。

これは恩師から学びました。恩師は、授業の進め方がうまかった。一方的に話をするのではなく適度に全員に「分かる?」と同意を求めていたのです。

たったこれだけの事ですが、これを挟むだけで授業のテンポが異常に良いと感じていました。

僕がプレゼンでやらなければいけないことは「自分がやりたい」を説明するのではなく「僕が応援団をやったらみんなにこういう体験をさせてみせる」と説得する事だったのです。

そうこう考えているうちに5時限目が終わり、6時限目に突入しました。

プレゼンが始まります。

陽キャvs陰キャ

です。

クラス的には「僕が負ける」みたいな空気でした。休み時間に「リタイアしたほうがいいよ」と言われましたから。

じゃんけんをして負けた僕のプレゼン順番は2番。最後です。

陽キャのプレゼンが終わりました。ちゃんと盛り上がっていたと思います。

「じゃあ次、小栗」

先生に呼ばれて教卓の前に立ちました。

クラスメイトはざわざわしていました。話を聞く雰囲気ではありません。

僕は黙りました。

怖くなったからじゃありません。

「静かになるのを待ったんです(笑)」

1分くらい教卓の前に立っていると徐々にクラスが静かになりました。前の方の生徒からだんだん顔を教卓に向けていくのです。

そして、高めの大きな声で言いました。

僕が応援団をやるのは、このクラスのみんなに「勝って素敵な思い出を作ってもらいたいから」です。小学校最後の運動会です。泣いても笑ってもこれが最後です。せっかく運動会をやるなら勝ちたくないですか?

今聞いてもらっている通り僕の声はよく通ります。今見てもらっている通り僕の体は大きいです。

僕は、このクラスのみんなと「楽しい運動会だった」と言って笑いたい。

運動会に応援団の応援時間があるのは「盛り上げるため」と「勝つため」です。

どうせやるなら全員が奮い立つような応援をすることが出来る人がやった方がいい。このクラスで全員を振る立たせる応援が出来るのって僕しかいないと思いませんか?

そうですよね!

僕が応援団になったら、クラスのみんなに僕の応援を届けるために、絶対に「団長」になります!

全校生徒の前で、6-2の生徒が圧倒的な応援を披露する事をお約束しましょう!

ここまで聞いてくださりありがとうございました!

ぜひ、清き一票を!

とそんな演説をしました。

クラスがドバっと湧いて拍手が起こりました。

成功です(笑)

ちなみにこの演説文は、当時の演説文そのままです。なぜ書けたかというと、僕の家にこの演説文を書いたノートが残っていたんです(笑)

ボロボロですし、むちゃくちゃ書き直しの痕がありますけどね(笑)

僕が初めて成し遂げた成果だから今の今まで取っておいたんです(笑)

ちなみにせっかく運動会をやるなら勝ちたくないですか?

僕しかいないと思いませんか?

の後はクラスメイトに同意を求めています。

勝ちたくないですか?の後の同意を求めるあたりでクラスは盛り上がっていました。この時点で勝ちを確信していたと思います。

結局投票はクラスの2/3以上が僕に投票してくれました。この演説は、クラスメイトからも先生からも褒められました。

そして僕は、応援団になります。応援団内でも団長の椅子を他クラスの人と争いました。このときもこの方式でプレゼンしてぶっちぎりで勝ちました。

陰キャが組織票を持っていた陽キャに勝った歴史的瞬間ですね(笑)

僕は、僕にしかできない方法でちゃんと目立つことができたんです。これは、相当な自信につながりましたし、初めての成功体験だったと思います。

応援団長になると、ある程度自分で采配をすることができるようになります。

僕は運動会が始まるまでの期間も、色々な仕掛けを用意して組の統率を図りました。僕は紅組だったのですが1年生から6年生の紅組の教室をすべてまわり応援の練習をしたりしました。

応援団長だけは長いタスキとハチマキ、あと扇子をもらえるのですが、これを下級生の子たちに触らせてあげる時間を作ったりして協力してもらう体制を作ったりもしました。

校内の教室に設置されたテレビの利用して紅組の応援歌を歌い聞かせるというのもやりました。

応援の練習は出来るだけ違う学年の生徒を向かわせるようにもしました。4年生の教室に5年生に行ってもらったり、6年生の教室に4年生に行ってもらったり。

要するに4年生・5年生・6年生ではなく「紅組」になってもらうためには、学年という垣根を越えてもらう必要があるので、出来るだけシャッフルさせたわけです。

ちなみにこの方法ですが敵だった「白組」にも共有しました。

プレゼンの時に気づいた「第3者の視点」を組み込むという考えが生きていますね(笑)

ここで白組を敵とみなしてしまうと運動会が盛り上がらないと当時の僕は考えたのでしょう。

結果、運動会当日に紅組の応援は信じられないくらいの統率力を見せました(笑)

応援歌やレッツゴーコールなる紅組専用の替え歌やコールはほぼ全生徒が歌える状態です。

下級生とか上級生なんて関係なく、全員で盛り上がる運動会を演出しようとしたのです。

ただ!

残念ながら紅組は負けました(笑)

ここで勝ててたら最高にカッコイイんですけどね(笑)

勝てないのが僕だったりします。

でも、クラスメイトからはとても良い評価をもらいました。今でも印象に残っている嬉しかった言葉があります。

「応援団長、小栗でよかったよね」

です。

僕にしかできない方法で目立つ。

これが僕の目標でした。この言葉はまさしく「僕にしかできない目立ち方」の証です。

多分僕はこの時「頑張った事とか、経験したことが損する事ってないんだな」ということを学んだと思います。この結果、結論に辿り着けたのは真っ黒新聞を作った僕がいたからです。

この後僕は、イベントがある度にプレゼンや応援で目立つ事になります。

サッカー大会とか陸上大会でも、本来応援なんていらないはずなのに、選手や監督の先生からリクエストをもらって応援したりしました。

それくらい、運動会での僕がやった応援団長はインパクトを残せたという事だと思います。

どうしてこの話をしたかですが、理由は2つです。

・どんなに目立たない人でもチャンスは必ず巡ってくることを知ってほしいから
・僕が使った演説が皆様のお仕事や活動に活きるかもしれないと思ったから

です。

6年生は確かに楽しかったですが、僕の立ち位置は変わっていません。ちゃんと女子には好かれていなかったし、目立つタイプでもありませんでした。応援団なんて些細な事だし、大きな事でもありません。でも、本気で一歩踏み出して行動したらちゃんと景色は変わったんです。

だから、周囲の人で塞ぎ込んでいる人がいた時に、この話をしてあげてほしいと思いました。誰にだってチャンスはあります。

モノにすれば景色は変わります。

そのことがちょっとでも伝わればいいと思っています。

あと、このプレゼンは話し方の基本だと思います。6年生の僕がやったプレゼンです。当然粗い部分も沢山あります。

でも、この先僕は営業の仕事で何度もこのプレゼンフォーマットに助けてもらいました。

僕が、このプレゼン方法に辿り着いたのは不遇だった環境のおかげです。

普通に楽しい環境にいたら、恐らく出てきていないでしょう。

話し方のコツなんてだいそれた事を言うつもりはないのですが、この方法が僕を助けてくれたように、この記事を読んでくれた誰かを助けてくれたらいいなぁと思っています。


はい、ありがとうございました!

僕が無事に応援団長になった話でした~(笑)

本編では、自分の力が大きいみたいな書き方に見えるかもしれませんが、実は先生の功績も大きいです。次週の記事でも触れますが、6年生は担任の先生に恵まれました。

先生がフラットに、プレゼンという方法を取ってくれなければ、もしかしたら今でも、人前で何かを発表するのが苦手なままかもしれません。僕にとってはそれくらいの分岐点で、新たな武器を手に入れた瞬間でもありました。

こういうのってキッカケなんですよね。

で、

キッカケというのは外的要因がほとんどだと思います。

僕が皆様にお伝えしたいのは、周囲を信じてほしいという事です。ほんとに、外的要因がほとんどなんですよ。ということは、キッカケをくれるのは周りなんです。自分を信じてくれる人を信じれば、そこからチャンスが巡ってくることもあります。

誰かに助けられるようになるには、明るく・楽しく・前向きにが重要です。というか、それしかありません。

チャンスを掴んでください。あなたの周りには、必ずキッカケをくれる人がいますから!

さぁ、ここからは有料パートになります!

今回は、応援団長になった僕が、応援の振り付け・応援歌・コールを考えた時の話をします。この3つ、同校の後の運動会でも起用されるくらい、長く続く画期的なものに昇華しました。

僕にとっては、応援団長プレゼンよりも、こちらの方がイノベーションだったりします。

参考になることが目白押しです。企画や方針を決める上での参考になればいいなと思っています。良ければ購入をお願いします!

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