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是さん
2022年12月3日 16:23
宮台真司氏が暴漢に襲われ、首などを切られたとのこと。犯人はまだ捕まっていません。事件についての無責任な憶測は控えます。早く元気になって欲しいです。私が、宮台氏を初めて知ったのは、平成8年ごろです。『終わりなき日常を生きろ』という彼の本が、話題になっていました。彼は、新進気鋭の社会学者という触れ込みで、テレビの討論番組やニュースショーのコメンテータとして、当時よく見かけました。例えば、平
2022年11月3日 09:50
私は自分が納得できない話には、「みなさん、ちょっと違うんじゃないですか?」とこれまで学校や職場などで言い続けてきた。反応はいつもこうだった。「わがままが過ぎる」、「悪口しか言わないヤツ」、「考えすぎじゃない」という感じで批判や冷笑を浴びた。自分の考えが未熟であったり、間違っていた場合が何度もあった。そのたびに己の至らなさを痛感した。損得を考え、多数派に合わせて、自分が言いたいことを我慢し
2020年8月22日 12:42
今回も、中野孝次著『生きることと読むこと-「自己発見」の読書案内』を読んでいて、面白かった箇所を紹介します。中野は、先輩作家尾崎一雄が老年のころ、親しく出入りをするようになったことを、人生の幸運の一つとみなしていました。尾崎の陶淵明風の生き方に、大きな魅力を感じたそうです。彼は書いています。人間社会での格闘に勝つことに一生こだわるより、世間から一歩退き、人生の最も根源的なものにだけ意識を向け、
2020年8月21日 14:28
週刊ブックレビューというテレビ番組が、かつてありました。児玉清が司会を長年担当。毎回3人の書評ゲストが登場して、自分がおすすめする本をめぐって、児玉をはじめとする司会者たちと、絶妙なやり取りを進める番組でした。書評ゲストの1人として、作家の中野孝次が時々出演していました。和服を着て、頑固そうな風貌で、本の魅力を愚直に語っていた姿が印象に残っています。中野の著は、『清貧の思想』までたくさん読んで
2020年8月27日 10:45
とても示唆に富んだ言葉を紹介します。塩野七生『ルネサンスとは何であったのか』から引用しました。この言葉と関連して塩野は、池内恵との対談の中で、キリスト教世界とイスラム世界との比較に話題が及んだ際、このように発言しています。注)引用は上記の対談から抜粋しました。特に、「自らに疑いを持つことで、疑いを持って自分を見つめ切った後にしか、本当の飛躍がないことを。」という言葉は、平穏無事な今
2020年8月11日 06:28
私が30年の刑事生活でわかったことは、たった一つだ。それはね、人間っていうのは、ずるくて汚くて、浅ましくて卑しくて嘘つきで、恐ろしくて、そして、弱くて哀しいものだということだ。今から35年前、特捜最前線で大滝秀治演じる船村刑事が、後輩刑事へ諭すように話した言葉です。私がこのシーンを見たのは、25年ほど前の再放送でした。こころを強く揺り動かされました。感動で涙が溢れ出て、顔がぐしゃぐしゃにな