マガジンのカバー画像

瞳に勇気、背中に未来 ―やがて冒険の世界に巣立つ君へ―

676
おとなはかつて子どもだった。 しかし、そのことをおぼえているおとなは少ないものだ。  ――サン=テグジュペリ『星の王子さま』 ◆すべての少年少女は、やがて大人となり、社会の構成…
運営しているクリエイター

2018年11月の記事一覧

ソーシャルグッドを欲望する若者たち

ソーシャルグッドを欲望する若者たち

若者はいつでも何かを強く欲望するものだ。こういうことを言うともう僕は若者ではないみたいだが――いや。たぶん若者時代は終わったのかもしれない。

そんな前提に立つことから今回の考察を始めたいと思う。ちなみにいま僕はこの文章を東京に向かう新幹線のなかで書いている。右斜めまえに座っている男は静岡で降りるつもりだったようだが、この新幹線は静岡では止まらない。そんな車掌と乗客との会話の近くでこれを書いている

もっとみる
若者「こそ」挑戦しにくいよねと思う理由

若者「こそ」挑戦しにくいよねと思う理由

「若者は挑戦せよ!」というメッセージは最近のネットでもよく流れてきます。若い頃は失うものがないし、だからこそ自分のやりたいことに全力で挑戦せよ、と。

ただ、私自身の話をすると、若い頃「こそ」挑戦できなかったですね。だってあらゆることに経験値がないし、結果がどうなるか全く予想がつかないから、不安でしかたがない。挑戦しろと言われても無理ですよ、という感じでした。

もちろんそうでない人がいます。若く

もっとみる
若いデザイナーがこれから身につけていくべきスキルとは

若いデザイナーがこれから身につけていくべきスキルとは

岡山県立大学のデザイン学部の演習に、共同授業という形で参加させていただきました。

与えられたテーマでアプリのデザインを行うという演習に20名弱の学生が挑戦したわけですが、身近なところに課題を見つける着眼点、学生ならではの発想力、それを自分なりの解釈でアウトプットできる表現力など、感心しっぱなしでした。こういった若者がこれから社会に出ていくのかと思うと、非常に心強いという気持ちとともに、こっちもウ

もっとみる
貧困を抜け出すのに、必要なことは何か

貧困を抜け出すのに、必要なことは何か

「社会的弱者の多くは転職ができない。収入をあげられないのは自己責任だ、というのはいささか暴力的だ」ということを
私は過去いろんなところで聞いたり、見かけたりしてきた。

大体解決策として出てくるのは「最低賃金の値上げ」「高所得者からの納税額引き上げ」で、いつも「本当にそれでいいのかな」という気持ちになる。

実際社会的弱者という一言にも色々な状況が含まれるので一概には言えない。
身体的な問題で

もっとみる
面接における「経験」と「スキル」と「能力」とは何か

面接における「経験」と「スキル」と「能力」とは何か

過去振り返ると1万人以上は面接や面談をしてきました。
今でも仕事柄年間で数百人単位で面接もしてますし、CasterRecruitingというベンチャー、中小企業に特化したオンラインリクルーターサービスで累計80社以上の採用業務を請け負ってるので他社の採用面接のやり方などを見る機会が多いのですが、面接において「経験」と「スキル」と「能力」がごちゃごちゃになってしまってしまうなと感じることが多々ありま

もっとみる