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「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

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人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」… もっと読む
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2018年7月の記事一覧

「稼ぐ」という発想について。

「稼ぐ」という発想について。

何気なく発したことばから、思わぬ本音がこぼれ落ちることがある。

たとえば、「PVを稼ぐ」という表現がある。ほとんどの人は無意識に使っているだろうけれど、PVには「稼ぐ」の動詞が用いられる。しかし、出版の世界で「50万部を稼いだ」などと表現することは、ほぼありえない。せいぜい「50万部を記録した」だったり「50万部を突破した」だったり、あるいは動詞を用いず「50万部のベストセラー」と表現したり。そ

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リスペクトとは、どういうことか。

リスペクトとは、どういうことか。

百家争鳴、とはこのことである。

サッカーW杯・ロシア大会がはじまってからというもの、サッカーという競技について、それぞれの試合について、各選手のプレーについて、監督の采配について、たくさんの人がたくさん語り合っている。きのうもタクシーの運転手さんからベルギー戦の感想を訊かれた。試合終了直前の失点について彼は、ああすればよかったんだ、こうすればよかったんだ、の自説を展開していた。ツイッターでも、フ

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結果を出す人は、「本質」を見抜く

結果を出す人は、「本質」を見抜く

あなたは、「本質」を見抜く自信はありますか?

私は、すぐに見失ってしまいます。

例えば、消費者として飲食店を選ぶとき。
コスパが良くて美味しくてサービスが良いお店は、また行きたくなりますよね。

じゃあ、今度は飲食店の店長だとしたらどうでしょうか?

単価が安いと、売り上げが上がらない。
経費はかけられないから、メニューの種類は抑えて原料も安いものを使わないといけない。
パートやバ

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なぜ、日本のブランドは負けるか

私が、様々な国で様々な企業、政府組織、商品のブランドを手がける中で、よくある負けパターンを、学術で説明しているものがあるので、そのシェアです。

ここ3年ほどは、ブランドコンサルティングの開始や、ブランド系講演に登壇するたびに、基礎ブランド論の一部として、『The Pepsi Paradox』について話します。皆さんはご存知でしょうか?
時間のある人は、私の要約より下記を見てもらった方がいいと思い

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強いからかっこいいのか、かっこいいから強いのか——。 "弱い"と"ダサい"の因果関係

強いからかっこいいのか、かっこいいから強いのか——。 "弱い"と"ダサい"の因果関係

※この記事内で使用する「かっこいい」や「クール」、「ダサい」または「センス」などの表現は、全て私の美的感覚に依存し、数字上には表れないものである。よって、私が「かっこいい」と表現するものが、一部には「ダサい」と映る可能性があり、文章で扱うには極めて相性が悪いテーマであるということを前提に読み進めていただきたい。

そしてこの記事が「センスのある人間が勝つ世界」を書いたものであるということも——。

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チームは方針やルールによってではなく、価値観と文化で動かせ

チームは方針やルールによってではなく、価値観と文化で動かせ

イギリスはスコットランドのクラフトビールに取り憑かれたスタートアップ「Brewdog」のファウンダーによるとにかくエモい一冊だった。いわゆる彼らの成功&失敗体験から語られるスタートアップへの指南書的な中身なのだけど、リアルでストレートでシンプルでエモい。回りくどい創業ストーリーも無ければ会社の詳しい説明もない。という、こちらの良書。

ビジネス フォー パンクス

以下、いくつかの項目に分けて引用

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