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一筋縄ではいかない人々(改心)
人は誰しも多かれ少なかれ何らかの悩みや心の問題を抱えて生きている。施設に収容されている人も同じであるが、抱えている問題がやや複雑であったり大きかったりするケースが多いのではないかと思う。
気持ちを抑えきれなくなって大声を発したり部屋の物を破壊するなどの派手な動きに出るような人がいるかと思えば、書類やトイレットペーパーを食べて腹痛を訴える人、髪の毛を少しずつ抜くなどの自傷を繰り返す人、職員の目を盗
一筋縄ではいかない人々(信頼)
閉鎖施設の中には、職員を悩ませる様々なタイプの人々が存在する。
例えば、統合失調症や薬物乱用後遺症などの精神科領域の変調ゆえに、自らが他者から殺害される恐怖にとらわれるなどして、自身の生命を守ろうと必死で逃げたり攻撃したりする人がいる。こうした人々は、客観的には安全が十分に確保されている閉鎖空間にあるにもかかわらず、自分が脅かされている差し迫った状況にあるとの確信(妄想)に支配されているので、そ