謎多き葉山(神奈川県)の砂鉄 ~大磯の砂鉄等を追加

画像1 神奈川県の葉山にある海岸で採取した砂鉄?です。肉眼で見たときは、港に近い場所であったこともあり、船舶から剥がれた鉄であろうと思っていました。ところが拡大してみると、細かい砂が溶けた鉄に取り込まれれています。これは何?!(写真の中の金属の棒はゼムクリップです)
画像2 同じような砂鉄で5ミリを超える大きさのものがいくつも採取できました。どれも磁石には強くくっつき、自らが鉄にくっついていきます。
画像3 鉄は一度溶けてから固まったように見えます。白っぽい線や模様がシリカ(二酸化ケイ素)によるものであれば、相当な時間をかけて付着したと考えられます。
画像4 細かい砂粒は溶けることなく鉄に取り込まれているかもしれません。おそらく鉄は高温によって溶けたのでしょう。その高温で溶けない砂が取り込まれた可能性が高いように思います。
画像5 もしかすると、たたら製鉄において溶けた鉄の一部が飛び散って近くの砂を取り込んだのかもしれません。あるいは、溶接というもう一つの人工的な高温が、この砂鉄?の形成に関係しているかもしれません。
画像6 鉄が溶ける1500度の環境がマグマ近傍にあったとすると、地下の活動によってできたという可能性も考えられます。
画像7 ほぼ同じ場所で、大きさがほぼ同じで、黒くて丸い砂鉄?も一緒に採取しています。これは海底火山の活動によってできたもののように思います。
画像8 やや小ぶりのこの砂鉄は、石英の割合が多いように見えます。ようく見ると、この砂鉄にはいくつか◯がついています。これも謎です。
画像9 これらの砂鉄は、たたら製鉄や溶接でできたものではないでしょう。
画像10 もう少し小さい粒の砂鉄も火山由来のものでしょう。湘南海岸で見かける極めて粒の細かい磁鉄鉱そのものという砂鉄とは全く異なる砂鉄が、なぜ葉山に集まっているのか、謎です。
画像11 大磯の砂鉄?全体に細かい砂が集合した礫岩のような様相を呈しています。鉄が溶けた状態で砂の上を転がったのでしょうか?
画像12 大磯の砂鉄?大粒の砂がめり込んでいるようです。
画像13 大磯の砂鉄?溶接によって人工的に作られた鉄製品であるとすると、塗料が風化して様々な色を出していることが考えられます。
画像14 大磯の砂鉄?やや小ぶりですが、磁力が強く、クリップにくっついていきます。
画像15 大磯の砂鉄。大磯港近くの西湘バイパス下の砂に磁石を接触させて、くっついたものを集めました。かなり細かいです。
画像16 大磯の砂鉄。洗浄、選別する前の不純物が多いものです。細かい粒がほとんどですが、少し大きな粒やかなり大きな粒も散見されるのが大磯の砂鉄の特徴のようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?