先日、当本部の採用試験に、すぐ近くの消防本部に勤務する職員が受験に来ました。 なぜ現役の消防職員が受験に来たのか、しかもこんなに近くの消防本部を。と気になり聞い…
救助隊「レスキュー」といえば消防の花形。 レスキューにあこがれ、消防士を目指したという職員は大勢います。 しかし、最近の若い職員からは救助隊はあまり人気がないので…
今回は消防士の人事評価制度における目標設定についてです。 消防士も地方公務員。地方公務員法に基づき人事評価を行っています。 消防は災害現場で成果を出してなんぼで…
今年から公務員の定年年齢の延長が段階的に始まっています。 10年後には定年年齢は65歳にするために、これからの10年は2年に一度、公務員の退職者が0人になります。 現場…
南海トラフ地震の発生確率は 「今後30年以内に70~80%」と言われています。 中部地方に住むわたしも、そういう認識で消防職員をしていて、防災訓練などで市民に 「この地…
こんにちは消防歴25年のファジーと申します。 今回は昇任試験についてです。 消防職員の昇任試験とはどんな試験か。 昇任試験が与える職員への副作用について記事にしまし…
今回は消防署庁舎のこと。 地震の揺れに対しての強さについてです。 消防署の建物は耐震設計された建物です。 大きな地震に対しての一定程度の強さが保証されています。 …
こんにちわ。消防士歴25年のファジーと申します。 今回は消防士の宿舎についてのお話です。 待機宿舎と公舎 消防士(公務員)用の宿舎は「公舎」と言われています。 東京…
こんにちわ。消防士歴25年のファジーと申します。わたしは全国の消防職員のために職場環境改善のヒントになることを学び、発信します。 今回は、前回発信した「職場使え…
こんにちわ。消防士歴25年のファジーと申します。わたしは全国の消防職員のために職場環境改善のヒントになることを学び、発信します。 「どうしてお前はそんなに遅いんだ…
こんにちわ。消防士歴25年のファジーと申します。 わたしは、現役の消防職員で、今は主に人事関係の事務にあたる管理職をしています。これまで消防・救急・救助のほか予防…
ファジー消防士
2023年12月1日 22:17
先日、当本部の採用試験に、すぐ近くの消防本部に勤務する職員が受験に来ました。なぜ現役の消防職員が受験に来たのか、しかもこんなに近くの消防本部を。と気になり聞いてみると、「仕事の日に、出動があるわけでもないのに、夜寝ることが許されない。それが、とてもつらい」とのことでした。彼が勤めるのは、人口5万人程度を管轄する小規模な消防本部。彼によれば、「先輩が深夜まで事務作業で起きていると、若い
2023年11月23日 22:59
救助隊「レスキュー」といえば消防の花形。レスキューにあこがれ、消防士を目指したという職員は大勢います。しかし、最近の若い職員からは救助隊はあまり人気がないのです。わたしの消防本部では以前、「救助隊員試験制度」を導入する案が上がりましたが、救助隊員の希望者が少ないことを理由に中止されました。若い職員に、そのことについて話してみると、救助隊のイメージは「すごく厳しそう」「偉そうにしている
2023年11月14日 20:37
今回は消防士の人事評価制度における目標設定についてです。消防士も地方公務員。地方公務員法に基づき人事評価を行っています。消防は災害現場で成果を出してなんぼです。「少しでも早く、一人でも多く」を目標に日々訓練し研鑽します。組織の掲げる目標も「消防力の強化」や「救急体制の充実」など、現場に直結することです。しかし、組織目標を達成するための個人の目標のほとんどが実は災害現場活動のことでは
2023年11月4日 23:01
今年から公務員の定年年齢の延長が段階的に始まっています。10年後には定年年齢は65歳にするために、これからの10年は2年に一度、公務員の退職者が0人になります。現場で話していること消防の現場では「生活のために働くしかない。60超えたら出動の少ない部隊に配置してもらってやり過ごすか」などという声を聞くことがあります。今はまだ体力のある職員は、61歳からの仕事について軽い気持ちで考えて
2023年10月29日 10:23
南海トラフ地震の発生確率は「今後30年以内に70~80%」と言われています。中部地方に住むわたしも、そういう認識で消防職員をしていて、防災訓練などで市民に「この地方はいつ地震が起きてもおかしくない」と言ってきました。しかし、長年抱いていた認識は「南海トラフ地震の真実」という本を読んで変わりました。地震予知の矛盾東海地震は「いつ起きてもおかしくない」と言われ始めたのは、1976年
2023年10月22日 10:09
こんにちは消防歴25年のファジーと申します。今回は昇任試験についてです。消防職員の昇任試験とはどんな試験か。昇任試験が与える職員への副作用について記事にしました。昇任試験制度とは昇任試験は、昇任の客観的な公平性を担保し、受験者が昇任にふさわしい教養を持つ人材であるか確かめるために行います。試験範囲は、日本国憲法、地方自治法、地方公務員法、消防法などの法令のほか、警防業務、救急業務、時
2023年10月15日 12:58
今回は消防署庁舎のこと。地震の揺れに対しての強さについてです。消防署の建物は耐震設計された建物です。大きな地震に対しての一定程度の強さが保証されています。しかし消防署は「倒れさえしなければ良い」という建物であってはなりません。消防庁舎は大地震が起きたときの防災拠点になります。そのため震度6強~7程度の揺れでも倒壊しない耐震性のある建物として設計されています。しかし、現行の耐
2023年10月9日 11:57
こんにちわ。消防士歴25年のファジーと申します。今回は消防士の宿舎についてのお話です。待機宿舎と公舎消防士(公務員)用の宿舎は「公舎」と言われています。東京消防庁や政令指定都市の大規模な組織には、公舎として「待機宿舎」と言われる震災等があった場合に、職員の確保を目的に設けられた施設があります。一方、中規模消防本部には公舎と呼ばれるものが、一応あるのですが、東京などとは違って、賃貸物件
2023年10月7日 07:53
こんにちわ。消防士歴25年のファジーと申します。わたしは全国の消防職員のために職場環境改善のヒントになることを学び、発信します。 今回は、前回発信した「職場使えるカウンセリングNLP」の第2弾です。前回は隊長に向けての記事でしたが、今回は部下に向けて「隊長の気持ちを理解する」ことをテーマにお送りします。 今回はある日の救助訓練の出来事からはじめます。 血気盛んな若い隊員が、救助に
2023年9月30日 08:23
こんにちわ。消防士歴25年のファジーと申します。わたしは全国の消防職員のために職場環境改善のヒントになることを学び、発信します。「どうしてお前はそんなに遅いんだよ!」ある日の救急訓練。特定行為である静脈路確保のルート作成に手間取る隊員に隊長の厳しい声。命がかかる現場では厳しい訓練も必要。でも、そんなにキツく言わなくてもいいのに…とわたしは思ってしまいます。自分の若いときは、もっと
2023年9月23日 07:41
こんにちわ。消防士歴25年のファジーと申します。わたしは、現役の消防職員で、今は主に人事関係の事務にあたる管理職をしています。これまで消防・救急・救助のほか予防や財政なども担当していました。わたしは数年前からX(twitter)で消防署の日々の出来事や愚痴をつぶやいてきました。発信を始めたきっかけは、消防の職場環境を良くしたい。ハラスメントのない職場にしたいという思いからでした。当初は前向