拝啓 次の時代を託された君へ②
今回も「2100年を生きる我が子」へ向けて手紙を書きました。
2023年から想像する2100年は見えないけれど
笑顔で「心から笑いあえる友」ができて、奥さんや子どもに囲まれ
自由にのびのびと暮らせていたら本当に嬉しく思う。
名前もわからない、子どもだけど
きっと「日本人」として生まれて、生きていてくれるはずと信じている。
<右脳>
これを読んでいる頃、あなたは何歳になっている頃か。
2100年代の様子はどう?
2023年の現代、今、この文章を書いているときは「混沌」とした社会情勢が
世界中を包み込んでいる。
毎日、毎日
「歴史」や「過去」
それに「お金」のことばっかり考え、あなたのことを考えている。
今はまだ「名前」も知らないけれど
今日もまた、手紙を書き残すよ。
<左脳>
今回は「財産」の話について書こうか。
2023年の俺はまだ知るよしもないが、ぶっちゃけ、いくらくらいの「遺産」が残った?
「数百万」か?「数千万」?それとも「億」?
「数兆」ってことはないだろうな。貴族じゃあるまいし。
伝えたいことは「金額」の話ではないんだ。
もしかしたら「日本国」がまた戦争に巻き込まれ、統合し
”国の名前”が2100年代は変わってしまっているかもしれないし
「資産」というもの自体もないのかもしれない。
だから”もし”2023年までの「常識」や「価値観」が
2100年代まで残っていることを前提に文章を書くことにするよ。
<右脳>
「使い方」について今日は伝えたい。
俺の願いは「2100年代」を生きるあなたが
「1997年~2023年」を生きた俺よりも
”自由”であり”笑顔”が絶えない「日常」を送っていることだから。
そして、願わくば、心の友を見つけて
「お月様」を和服でも着て、キセルを吹かしながら
団子でもつまみながら、2023年現在の地名で「福岡県」原産であるお酒
「寒北斗」を嗜みながら、山田饅頭と千鳥饅頭を脇に置いて
楽しく”語り合って”1日を終えられるような日が続いていること。
それだけが俺の望みさ。
<左脳>
「お金の使い方」についてだけど
”散財”なんてしていないだろうな?
もしくは”株式投資”に熱中をして、大金を株式や債券、安定資産が良いからと”貴金属”なんかに突っ込んでないだろうな?
どちらもノーセンスだ。
<右脳>
ベッドで横になっている時、隣に添い寝してくれる子の髪の毛からは
「甘く切ない香り」がするか?
それをニヤけた顔でぼーっと身体の奥底まで感じ、妹のように慕っているか?
奥さんができて、産声があがっていたら万歳だ。
あなたが「生きていく為」に遺したんだから。
俺は女を抱いたことがないが、男には「賢者タイム」というものがあってな。
喧嘩をすることや、冷めてしまうこともあるかもしれない。
でもそれは「一時的」な感情に過ぎない。
だから、どうか「愛する」ということを忘れないでほしい。
ハグをして、ギューをして、ほっぺたにチューまでして
ラブラブなら俺は嬉しいよ。
<左脳>
「経済」というものは未だに存在し続けているだろうか?
日本国は2023年現在でいうところの「アメリカ」や「中国」「ロシア」などの大国に肩を並べる国へと成長を遂げただろうか。
2100年代のことはこちらの時代からは不透明で、予測も予知することも不可能だから、あなたがその眼で確認をしてほしい。
もし「経済」があったとしたなら
残酷な世の中が継続していることの証明になってしまうけれど…
かつての「日本人」のように、他国の民であったとしても
「困っている時」は助けてあげてほしい。
<右脳>
「お金」や「食べ物」を与えろというのではない。
”安心できる環境”が整うまで、面倒をみてやれということ。
あなたならきっとできるはずだ。
俺がそう願い、遺産を託したんだから。
「農業耕作地」のほうはどうだ?
”稲穂”や”野菜”は2100年代も残り続けているか?
昔の日本人は「戦争」をしていたんだ。
それで「外国の捕虜」の人に「ごぼうの根っこ」を食べさせたら
”木の根っこを食べさせられた”と本国のほうでデマを流されて
勘違いされたことがあったんだ。
だから「同じ歴史」を繰り返さないよう
今度は「うまいもの」をみんなで一緒に囲んで
相手が安心するように「笑顔」で食べるんだ。約束してくれるか?
大丈夫、言葉が通じなくても、ジェスチャーがある。
「箸を持つサイン」と「お茶碗」のハンドサインは世界共通だ。
もしかしたら「宇宙食」のようなチューブ飲料になっているかもしれないが
そうだとしたら少し残念だな。
”口に入れて”から”よく噛んで”食べ、腹を満たすのが「ご飯」の醍醐味だったんだから。
「命」を奪わずに食料を得る方法が見つかっているなら
良い進化をしたと言えるが、どうか、2023年の俺たちのことを
「古い人間だ」とは思わないでくれ。
<左脳>
2100年代の「商売」はどんなものがある?
”銀行”は未だに存在し続けているのか?
2020年頃に流行りをみせた「仮想通貨」決済が主流となっているか?
それとも、2023年に囁かれている「手に埋め込むチップ」で決済をしているのか?
俺は今、清掃業の仕事をしてあなたの為に「遺産」を貯めているところだ。
この「清掃」という仕事は本当にやりがいがあって、面白いものだ。
「ホテルの一室」を作品として作り上げることを目標としていて
清掃が終わった部屋の”扉”を閉める「瞬間」が堪らなく好きで病み付きだ。
「旅行」は未だに盛んだろうか?だとすれば嬉しくなるが。
2100年には俺はもう死んでいるから、人生のアドバイスは何もすることはできないが、ひとつだけ言えることは
「他人に”ありがとう”といってもらえる仕事」を何でもいいからやり続けることだ。
<右脳>
もちろんそれは「お金」の為ではない。
「お金」なら俺が遺産として遺したはずだ。
「人間」というものは”寂しがりや”な生き物だから
「ひとつのこと」をやり続けて”依存”をしていないと
精神的にどんどん追い込まれていくんだ。
「農業」が未だ存在し続けているなら
畑を耕し、嫁と子どもを笑顔にしろ。
そして「ビジネス系」の職に就くとすれば
この「日本国」の為に外国人に勝負を挑んできなさい。
そして、仲良くなって「起業」をしてもいい。
騙されることもあるかもしれないが、それは「経験」として受け止め
耐え抜き、またほかの事をすれば良い。わかったね?
<左脳>
もし「お金」にも「仕事」にも興味がなくなって
「自殺」を考えることがあれば、深夜徘徊をして周りを見渡してみなさい。
”丑三つ時”の2023年現代でいう「深夜3時」くらいがオススメだ。
「古ぼけた場所」にあえていって、昔のことを考え、想いを馳せなさい。
きっと落ち着くから。
そこを買取、昔の「将軍」が建てた建造物「お城」を建てたいと思いついたなら、その計画を練って、メモ用紙に「手書き」で書きなさい。
そしてまた、日常へと戻り、何週間か経った後に、もう一度その場所へ
今度は違う「マインド」の時に行ってみなさい。
きっと違う「プラン」が思いついているはず。もしくは「なぜこんなことを考えたのか」と疑問に感じるはず。
人間は「1日」経てば、ほとんどのことを忘れるようにできているから
最後に「残り続けるもの」は”自分で書いた文章”だけだ。
<右脳>
そろそろ3000文字になってしまいそうだから
「最後のクエスチョン」を解き明かそう。
あなたは俺の遺したものを保有しながら
「なぜ、このじいさんは赤の他人の俺にこんなものを遺したんだ?頭がおかしいのか?意味がわからない」
と思っていることだろう。
少なくとも俺があなたならそう考える。
その答えは「愛」と「日本国の将来」を信じたからこそである。
今はわからないかもしれないけれど、あなたが成長をして
「大人」になって、人生を歩み続け、記憶を重ね続けた時
長い年月をかけながら、理解していくこと。
もし、奥さんがまだ居ないなら「奥さん」を探して添い寝をしてもらったらわかる。
子どもがまだ居ないなら「自分自身」の歴史を忘れないようにしなさい。
わかったね?
最後までありがとう。
2100年代の日本国が皆、豊かであることを心より応援し、願う。