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「~が」と「~も」の使い分け

普段から文章を書いていて、強く意識しているものがいくつかある。正しく言えば、こだわりに近いかもしれない。

あっちも立てればこっちも立てる――となれるように「(自分のできる範囲で)なるべく各方面に気を配った表現を選ぶ」というのもそう。note内でよく例に挙げているから目タコだろうけど、私の少し珍妙な言い回しの理由に関しては、これら2つの記事を読んでくれたら分かると思う。

この通り、非情に面倒くさい。インパクトがないから印象に残りづらい。影も薄い。でも、反感を買う確率は少ない気がしている。念押しがしつこすぎて嫌がられる可能性がゼロじゃないのは承知だから、そこは申し訳ない。もっともっと精進します。

で、ここからが本題。意識しているものは他にもあって、それが今回タイトルになった部分。『たった一文字』の違いが『されど一文字』な違いになると考えているからこそ、発信する時にめちゃくちゃ意識している。

01.意識がいつも使う言葉に宿る

冒頭の「各方面に気を配る」に通じる話だけど、例えば

※「悩んだ時には寝るのが良い」

と発信するとしたらどうだろう?

情報の正誤はともかくとして、ある方向から見れば「それはそうだな」と感じる人もいると思う。でも、別の方向から見れば「それができない人もいるんだよ」と感じる人もいると思う。私がいつも言っている、したくてもできないというやつだ。これが、そこに目を向けた発信になっているかと問われれば、Yesとは言えない。

そも対処法はひとつじゃないわけで、だとしたらひとつと勘違いさせかねない『が』を使わなければいけない理由はない。

では、これをたった一文字『も』に変えて

※「悩んだ時には寝るのも良い」

と発信するとしたらどうだろう?

もちろん、ぱっと読みで「それができない人もいるんだよ」となる可能性はあるけど、他にも方法はあるんだと勘違いしないで受け取ってもらいやすくなると思う。更に言えば、ひとつしかないと間違えやすい『が』ではなく『も』を使おうと意識できる人であれば、この言葉の後に「眠りたくても眠れないかもしれないけど」などのフォローを足せるだろうし。

意識がいつも使う言葉に宿る

私自身まだまだできていないほうだけど、文章を書いたり読んだりしていて本当にそう思う。意識すれば、ちょっとした言葉にフォローが生まれて、結果的にある程度「各方面に気を配った表現」になれるだろうな、と。

ていうか「笑顔が素敵」と「笑顔も素敵」のようなベタな例のほうが、読者に分かりやすかったかな。想像がしやすかったかな。

今気づいた。

02.「~も」を効果的に伝えるコツ

こうやって『~が』と『~も』の違いと大事さについて語っている人は、もしかしたらいるかもしれない。いや、既にいろいろな人が触れているだろうな。

ただ、その『~も』を

かなり効果的に伝えるコツ

については、多分誰も語っていないはず。そうだと思いたい。そうだと思わせてくれ。無理やりどこかから探し出して「いたよ」なんて教えてきちゃダメだぞ?エトナシサラさんとの約束だぞ?と釘をぶっ刺すほどじゃないけど、正直"深掘りエッセイ"の時に出したかったというのは蛇足。

さて。

先ほどちらっと、いくら『~も』を使っていても「ぱっと読みで誤解される時もある」と語ったように、やはり『も』と言えど万能じゃない。そこで、誤解されないようにするとっておきのやり方なんだけど、

※「悩んだ時には寝るの『も』良い」

といった具合に、

『も』

"も"

などと、強調表示をさせる事がコツ。Twitterでは太字ができないから、二重鍵括弧やダブルクォーテーションを使ったり。noteであれば、一文字だけを改行して表すのも効果的かなと。

「そこを強調してるって事は、
そこに意味があるんだろうな」

と、無意識に捉えてもらいやすいし、無意識に一旦読み止まって意味を噛みしめてもらいやすい。私は文章を書いていて、盤面この一手で「ここには必要だな」と感じたら強調させているし、実際に効果があってなのか、誤解したコメントなどはほぼほぼない。(とか調子に乗ると誤解されまくる可能性があるからほんのり怖い)

文字数と手間と前提の説明を惜しみ削って、誤解されたり争いになったりするのを避けるためにも、『も』に限らずだけど強調したいところは強調して伝えるの

"も"

ひとつ案としてあるかもしれない。

03.まとめ

『が』と『も』の使い分けについて熱く語ってしまったけど、私がその一文字にこだわりすぎているだけなのかどうなのか。

「そんな気にして読んでない」

と一蹴されたら、これまでの1620文字が崩れ落ちてしまうな。まあいいか、ここは個人的な考えや思いや意見をルールの範囲内で好きに執筆していい場所だから。ひとりでも参考になって、ひとりでもエトナシサラの言葉を好きになってくれる人がいれば、御の字御の字。

但し、それを私へ伝える時に

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とか言ったら凹むからな。

そこは『が』でよろしこ。

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