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手書きの味わい

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手書きメッセージを集めています。 じっくりゆっくり眺めていると、少しばかり心が落ち着いてくるのではないでしょうか。 ぜひコーヒーなど飲みながら、くつろぎの時間にどうぞ。
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記事一覧

傾聴の重要性が増している

傾聴の重要性が増している

「傾聴」というとどこか方法論や技術、小手先のやり方といったイメージがつきまといます。「オウム返し」「頷き方」など。
でもこの本で著者は、まず相手の心に寄り添うことを最重要視しています。聞く方としては首をかしげてしまうような話であっても、その人の中では筋が通っていたり、過酷な経験があったり。
あるいは話してくれない時間が数十分に及んでも、話し手は一生懸命考えている、思い出そうとしている、など。
私は

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親を喜ばす子供

親を喜ばす子供

小さい頃はとにかく親に褒められることばかり考えていました。
勉強をがんばるのも、スポーツをするのも、良い成績を取ったり活躍したりして褒められるためでした。
長子として生まれ、B型の完璧主義。妹の見本となることが運命づけられていると思っていたのです。
結果として大学進学や社会人になる頃には目指す先が分からなくなったのに、それに気づいてすらいなかったような、どうしようもない人間になっていました。
そし

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誰の価値観を基準にする?

誰の価値観を基準にする?

「3つの真実」に戻ってきました。
主人公は周囲に認められれば人が自分に興味を持って集まってくる。そうすれば人とつながることができる、と主張します。
けれど老人は、周囲に認められて成功をおさめ、就任も増えた人間を引き合いに出し、その人間は自分よりも成功し高収入の人に会ってしまえば、その人からも認められ、もっと成功と高収入を目指す。これを繰り返すことになる。そしてその人は結果として事業で大失敗し、人が

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劣等感も優越感も要らない

劣等感も優越感も要らない

拙記事「自分と他人を比べない」と似通った言葉ですが、今日は少し違う切り口で。

競争の世界で人から認められるために突っ走ってしまうと、自分より上の人を見つければ劣等感で卑屈になり、自分より下の人を見つければ優越感に浸る。
若い時にそうだった老人は、劣等感を避けて、より優越感に浸るために突っ走り、結果周りは敵だらけになってしまった、というもの。
こんな考え方を続けると、純粋な気持ちでその人の良さ、味

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心も体も休む

心も体も休む

IKKOさんはこの10数年でこそ美容領域で注目され、キャラの良さもあってバラエティでも活躍されていますよね。
でもここに至るまでのご苦労は、聞くだけで泣けてくるような、壮絶な人生であったようです。
40代でパニック障害になったことを乗り越えて今があるからこそ、その言葉に重みが感じられ、共感でき、心が軽くなります。
心に余裕がないとき、「大丈夫、大丈夫」と言うようにして心を落ち着かせる。心を休ませる

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笑えないなら、書いてみる

笑えないなら、書いてみる

IKKOさんは今でこそ明るい性格のように見え、いつも笑っていると思いがちです。
しかし自らはどちらかというと根暗なほうではないか、とおっしゃっています。経営者を長く続けている中で人間関係に頭を抱えてきたため、そう思っていると。
笑おうにも笑えない。
そんなときに今回の言葉。
笑えないけど、思い出したり書いたりすることで神様がこの字に錯覚して福を持ってきてくれると信じていたそうです。
思い出すこと、

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声に出してみる「大丈夫、大丈夫」

声に出してみる「大丈夫、大丈夫」

人生には自信があるときと自信がないときがあるとIKKOさんは考えているそうです。
そして自信のないときのほうが「自分の中で大切な宝」になることがあると。
それは人に対して素直に心と尽くしていこうという思いが出てきて、結果として人から愛されることもあるからだと考えているようです。
そういう意味では、自身のないときのほうがとても大切な時間になるといえます。
とはいえ、自身のないときは1日を過ごすのです

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適応障害になった理由を考えてみた(追記あり)

適応障害になった理由を考えてみた(追記あり)

「他所行き(よそいき)の自分」と「本音の自分」の乖離無理やり端的にして言うと「他所行きの自分」と「本音の自分」の乖離をうまく処理できず、この2つを共存させることができずに、その乖離がまるでバケツから水が溢れるように崩壊した、ということだと感じています。
自分の生来のいわば「扱いづらい」性格と、それを変えることもできずに成長してきたことが大きな要素になっていると思っています。
この「扱いづらい性格」

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自分の一番のファンは、自分

自分の一番のファンは、自分

最近はIKKOさんのこの本に元気をもらっています。
同じ本からの連続の紹介となり失礼いたします。

コンプレックスは誰にでもあるものですが、どんな特性も手間をかければきちんと答えてくれるものだとおっしゃっています。
たとえそれが醜いものであっても。
醜い部分を見放してしまうと、時間が経つにつれてさらにひどい結果になるもの。毎日お花にお水をあげるように自分を愛することをIKKOさんはうったえています

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知らない世界にふれてみる

知らない世界にふれてみる

この本は私が大学1年生のとき、絶望感に苛まれる状況に追い込まれた際に、先輩から無言で渡されたものでした。
この本は、筆者が奥さんと一緒に1年6ヵ月の間、世界を放浪して、目にしたものをデジカメで撮り、現地の人たちをコミュニケーションをとり、体験したことをしたためたものとまとめたエッセイ本です。
特に目的を持ったものではなく、世界に飛び出すには「今しかない」と思って旅に出たというもの。

今回の言葉は

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強がり、我慢、負けず嫌い

強がり、我慢、負けず嫌い

適応障害で悩む方々にとって、とても他人事とは思えない言葉ではないでしょうか。
いい子、完璧主義、負けず嫌い、強がり、我慢。。。
挙げればキリがないでしょう。
かくいう私もそう。
だいたい、爆発するまで我慢し続けて大爆発。
少しずつ小噴火を繰り返せばいいものを、キャパぎりぎりまでマグマを溜めて大噴火を起こします。
この小説、この続きは主人公によりこう続きます。

適応障害の人々の中で、割合多くの人た

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やめてみる

やめてみる

HSP(Highly Sensitive Person)に関する本で紹介された、HSPの方からの投書です。
HSPの人たちは揉め事や不穏な空気に出くわした際、他人のせいでそうなったとしてもどうにかしないといけない、と責任をとりがち。
私もその一人です。
この本では、どんな人でもすべての世界で責任をとることはできない、誰かの責任を肩代わりしてしまうことになるが、他人の責任はその人がとって過ちから学ぶ

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いつか糧になる、糧にする

いつか糧になる、糧にする

IKKOさんの本に戻りますが、IKKOさんは子供のころ人にやさしくされる経験が少なかったと言います。
小学生の時に立ち居振る舞いを罵られた経験や、スポーツで周囲の足を引っ張った経験から、周囲とのコミュニケーションや一緒に何かをやることが怖くなったそうです。

それがいずれ大人になったとき、もう二度とあの頃には戻りたくない、嫌な感覚を払しょくしたいという強い思いになって現在に至っているようです。

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人のBeingを見よう

人のBeingを見よう

子どもを褒める場面を想像します。

「テストで100点とったよ!」
「すごいじゃなーい!よくがんばったね!」
その子どもが獲得した結果(ここでは100点のテスト)は「Having」といいます。

「今日はサッカーの自主練習を1時間やったよ」
「がんばってるねー!えらい!」
その子どもががんばった行動(ここでは自主練習)は「Doing」といいます。

どうしてもHavingやDoingばかりが褒めら

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