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レトロクッキング

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#昭和レトロ

いまこそマキシムする愉しみ

いまこそマキシムする愉しみ

これは饗宴という雑誌に載っていた記事。フランスのパリにある、マキシムという老舗レストランに食べに行ったドキュメント記事を紹介します。

面白い作りをしていて、タイムラインがありまるで台本でも読んでいるかのように始まります。

見田● 定刻通り、「マキシム」の前に車が着き、赤い傘、赤に金モールのお仕着せ姿のドアマンに迎えられて、まず玄関口に入りました。    8時

8時から始まるこの記事は

見田

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昭和13年の知恵袋 大根おろしは万能

昭和13年の知恵袋 大根おろしは万能

Noteで色々な料理本を紹介していますが、この本はレシピが載っているわけではありません。
料理にかぎらず実生活で役立つコツというか、今で言うと”裏技”でしょうかそんなものが集まっている本です。

出版されたのは昭和13年とけっこう古い本なんですが色々な情報が載っています民間療法とかも多いのですが、あくまでも当時の本に載っていた物なのでマネしないでくださいね。

民間療法は昔からあったでしょうが、こ

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しあわせの味”チョコレートかけホットカレー寿し”

しあわせの味”チョコレートかけホットカレー寿し”

今回はちょっと変わった本からレシピを紹介します。本というかこれは、東芝の電子レンジを買った人向けのレシピ集です。いまでも調理家電を買うとそういうのついてきますよね。

昭和48年の東芝電子レンジ「アラカルト」というレンジのおまけです。

こんな見た目の電子レンジです。

でこの本はすべての料理が電子レンジで作られているレシピ集。
普通の料理もいっぱい載っているんですが、異彩を放つ一品をみつけました

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昭和15年の”果物や野菜で手軽にできる飲み物”レシピ

昭和15年の”果物や野菜で手軽にできる飲み物”レシピ

トーストウォーター今回はこの本の紹介です。昭和15年あたりは主婦之友がめちゃくちゃ売れていた時代で、様々な付録がつけられて売られていたそうですが、これもその付録の一つ。夏のレシピ集です。

太平洋戦争前ですが、中のレシピをみるとモダンな料理も多く載っています。

テーブルコーディネートもレースをつかっておしゃれです。
載ってるメニューを見ると、、、

アイスティー
 紅茶を入れて香りに梅酒を添へた

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昭和36年の予算別献立と子供を丈夫にする食事

昭和36年の予算別献立と子供を丈夫にする食事

生肉の表紙が印象的な本誌は1961年主婦の友11月号の付録です。予算別献立や子供の食事についてが主な内容です。

◆予算別献立

一日の献立やおもてなし献立を栄養バランスを重視しつつ予算別に紹介しています。30円違うと雰囲気も変わりますね〜〜
どうしても120円献立は炭水化物で頑張ってる感じがします。120円ということは今だと500円弱くらいですね。

普段は節約料理でも、誕生日や月給日(ペイデー

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昭和14年 冬の食卓を賑わす温かい味覚

昭和14年 冬の食卓を賑わす温かい味覚

◆昭和14年 冬の温かい経済料理の作方五百種山海の珍味より何より、温かいといふことが冬の第一のご馳走でございます。  (中略)聖戰第三年を迎えての今年の冬は、うんと頭脳を働かせて、日々のお惣菜は勿論、お正月の御馳走もお客料理も、できるだけ経済的に、しかも温く美味しく拵へて、寒さを蹴飛ばすことにいたしませう。

からはじまっています。                          本誌が発行され

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甘い甘い衝撃 バレンタインのドリームクッキング

甘い甘い衝撃 バレンタインのドリームクッキング

◆魚菜 2月号 おしゃれな料理雑誌2月号 昭和45年(1970)堂々たる伊勢えびにA HAPPY NEW YEARの文字、見かけたら思わず二度見してしまうような表紙。年明けのおめでたい雰囲気が伝わって来ますが、なんと2月1日発行の2月号です。

ご飯どんぶり物50品、15分のスピードクッキングなど特集が組まれていますが、
2月号のメインはバレンタインと言ってよいでしょう。
本命チョコ、義理チョコ、

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昭和45年 さわやかなお菓子とお子様ランチ

昭和45年 さわやかなお菓子とお子様ランチ

◆魚菜 5月号 おしゃれな料理雑誌5月号 昭和45年(1970) 前にも紹介したことのある魚菜です。この雑誌大好きなんですよね。デザインもいいし、主婦向けというか若い女性向けという感じで、ぶっとんだ料理も多く紹介されています。

前回の記事はこちら ヤングミセスの新婚ウィークリークッキング

 魚菜は紹介したいページがたくさんあるんですが、まずは”さわやかなお菓子”というコーナーです。
あまり見た

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ヤングミセスの新婚ウイークリークッキング やさしい愛情料理一週間

ヤングミセスの新婚ウイークリークッキング やさしい愛情料理一週間

◆魚菜6月号 おしゃれな料理雑誌 昭和45年(1970) 魚菜は東京自由が丘にある、魚菜学園という料理学校が発行している雑誌です。学園の創設者田村魚菜先生も、本には編集兼発行人として記載されています。婦人向け料理雑誌が多いなかで、若い独身女性向けに書かれた花嫁修業要素もある雑誌でレシピはもちろんファッションやヨーロッパのコラムなどボリューム満点の雑誌です。中にあるイラストも広告もおしゃれでかわいい

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昭和15年のレシピ”ふはふは汁”

昭和15年のレシピ”ふはふは汁”

◆一年中の経済料理の作方六百種 昭和15年(1940) この本は主婦の友新年号の付録料理本です。当時の婦人雑誌は新年号にこのような付録をつけるのが定番だったようで、僕も新年号付録をいっぱい持っています。

この本がでた昭和15年は日本でも世界大戦が目の前にせまっている状態、この本のテーマも経済料理。でも中を読んでいくと洋食のレシピやカタカナ表記もみられちょっと豪華な感じもあります。

ワインの広告

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昭和14年のイギリス料理レシピ”ケゼリ(魚飯)”

昭和14年のイギリス料理レシピ”ケゼリ(魚飯)”

◆主婦之友 花嫁講座 洋食と支那料理 昭和14年(1939) この本は戦前に出版された、主婦之友花嫁講座というシリーズものです。
料理だけでなく、裁縫、園芸、お作法など全20巻も出版されている人気シリーズです。
 いくつか持っていますが、どれもクオリティが高い。今このまま再販しても通用しそうな料理本です。出てくる知識、料理内容のクオリディが高すぎて花嫁講座の域を超えています。いま出版されたら、花嫁

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昭和26年 ”家庭向き洋菓子(ケーキ)の作り方” ポテトホットケーキ ジエロー

昭和26年 ”家庭向き洋菓子(ケーキ)の作り方” ポテトホットケーキ ジエロー

◆一年中の家庭料理大全集 婦人生活二月号付録 昭和26年(1951) 終戦から5年半後に出た料理本です。けっこう豪華なレシピが並びますが付録とはいえ、本の作りや印刷はざらついた感じがあります。
 昭和26年という時代を調べてみると、朝鮮特需という言葉が出てきます。朝鮮戦争が始まり、アメリカが日本の物資を買って多くの外貨が入ってきた話ですが、どのくらい庶民までその影響はあったのでしょうか。

この本

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昭和14年の中華料理レシピ 蛋餃(餃子風の卵焼き)

昭和14年の中華料理レシピ 蛋餃(餃子風の卵焼き)

◆主婦之友 花嫁講座 洋食と支那料理 昭和14年(1939)
 前に同じ本から、ケゼリという魚料理を紹介しましたが今度は支那料理を紹介します。
 この本は前半が洋食、後半が支那料理と375ページと大ボリュームの本ですがどの料理も本格的です。
 支那料理の料理名はすべて中国語表記になっています。一見わかりにくそうですが今の時代は中国語名で検索かけるといろいろ出てくるので、実はわかりやすいかも。元の料

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昭和30年の乾物料理 ロマンチックなぜんまいの黒光煮

昭和30年の乾物料理 ロマンチックなぜんまいの黒光煮

◆主婦と生活12月号付録 冬の家庭料理500種 昭和30年(1955年) 本の表紙の写真はおそらく女優の若尾文子さんです。まだカラー写真ではなく彩色して作られた表紙がいい雰囲気をだしています。手作業で彩色してあるので、表紙のお肉がなんだか変なことになっていますね。ローストチキンが途中から生の牛肉になっているような。。。現代ではありえない誤植ですね。

◆15円から30円まで 材料別一品料理 中をめ

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