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「身近ではない」から報じないのかー「JAM THE WORLD」終了に寄せて

「身近ではない」から報じないのかー「JAM THE WORLD」終了に寄せて

6年間、お世話になってきたJ-WAVE「JAM THE WORLD」が、3月31日で幕を閉じることとなりました。番組自体が積み上げてきた歴史は20年近く。リスナーさん、出演者さんには大きな感謝を抱いています。

私が担当している水曜日は、スタッフさんたちと相談をしながら、社会的マイノリティーの方々のこと、福祉の問題に重点的に取り組んできました。

それは、芸能ニュースやスポーツの話題のように、必ず

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人生は物語だから〜『鬼滅の刃』と2020年〜

人生は物語だから〜『鬼滅の刃』と2020年〜

【お読みいただく前にご注意を】
アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』原作マンガ部分の内容、及びそれ以降の物語を描き完結済みの原作マンガ『鬼滅の刃』最終巻23巻までの内容、単行本新規描き下ろし部分に触れています。

 『鬼滅の刃』の社会現象っぷり。私が体験した記憶で近い規模なのはファミコンゲーム「ドラクエⅢ」なのだけれど、驚嘆すべきは2020年12月現時点で原作マンガからアニメ映像化されてい

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お父ちゃんと横浜米軍機墜落事件

お父ちゃんと横浜米軍機墜落事件

1977年9月27日13時過ぎ、神奈川県の厚木基地を飛び発った米軍機がエンジン火災を起こし横浜市緑区(現在青葉区)に墜落した。搭乗員はパラシュートで脱出。墜落した機体によって民家20戸ほどが炎上・全半壊した。

この事故で一般市民9名が負傷したが、その中の3歳と1歳の男の子が翌日未明までに全身火傷のため死亡した。母親もその後皮膚移植などを重ねて回復に努めたが1982年に死去。子供たちの死は母親には

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※試聴版です。オリジナル版(41:14)は購入後に視聴できます。

妙に人気の中国嫁が語るラジオ。今回は中国のコロナ禍について! と思ったら、中国共産党の恐ろしい側面が!
100円ですが、24時間以内に申告すれば返金してもらうことも可能です。

※会話そのままなので、情報が間違ってる部分があります。発見できた部分だけ。「コロナは二週間単位」→数週間単位、「アメリカ人はワシントンの位置を」→ニューヨーク、「中国の発展は80年代から20年」→40年、「武漢日記を書いた

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発信するということ

#検察庁法改正法案に抗議します  ときゃりーぱみゅぱみゅさんが発言し、たくさんの人が「よくぞ言った!!芸能人が同調圧力に耐えて素晴らしい」と称賛した。

しかしそうではない考えの人たちは「何も知らない芸能人が発言するな!勉強してから言え!」と反発していた。それに対してよくぞ言った、と称賛した側は「歌手も市民だ、自由に発言する権利はある!」と怒ってた。おれは知ってる。

芸能人が発言しにくい理由のひと

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「今は政府を批判するべきではない」のか

「今は政府を批判するべきではない」のか

思ったことを少しだけ書いておきたい。ここ最近の状況の中で、「今は緊急事態なのだから政府を批判するな」という類の言葉をよく目にすることについてだ。

あるいはそうした言葉の一つのバリエーションでもあると思うのだが、例えば政府による一斉休校の要請に絡めて、誰々は「政府が何もしなくても文句を言うし、政府が何かしても文句を言う」、そんな皮肉と嘲笑と憤りの入り混じった言葉を目にすることについてでもある。

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本当のことなんか言えない(言えば排除される)

本当のことなんか言えない(言えば排除される)

 なんか知らないけど、僕たちのやった行動が一部でバズっているようなので、それについて書いてみようと思う。アベの演説場面(公道)でヤジを飛ばしたら、ものすごい速さで警察に取り囲まれ、強制排除された話である。

 つい昨日、7/15に「わがPM」こと安倍晋三が、僕の住む札幌の街に来るという話を友人Mから聞いたので、友達数人と一緒に駆けつけることにした。参議院選挙に関する応援演説らしい。僕は、日々の生活

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この国の不寛容の果てにー相模原事件と私たちの時代(1)神戸金史×雨宮処凛

この国の不寛容の果てにー相模原事件と私たちの時代(1)神戸金史×雨宮処凛

あす7月26日で、相模原市の「津久井やまゆり園」で障害者19人が殺害された事件から3年。「障害者は不幸しか作らない」とした被告の主張は、日本社会に衝撃を与えました。
「生産性」で人の生死を決めるかのような価値観。実は、それはこの事件だけでなく、日本社会全体を覆う「空気」ではないのか。そんな問いを出発点に、作家・雨宮処凛さんが6人の識者と対話を重ねました。第1回は、ご自身も自閉症のお子さんを持つ、R

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松本人志についてのノート

(約27500字) 

(注1)有料記事になる前に、投げ銭を頂いた方で、その後記事が読めなくなってしまった場合、ご連絡下さい。個別にテクストをお送りします。お手数をかけます。sssugita@hotmail.com
(注2)この文章を大幅に加筆修正して、また北野武/ビートたけし論を加え、三本の対談座談を行って、一冊の本として『人志とたけし』(晶文社)を刊行しました。よければ手に取ってみてください。

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