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「源氏物語」はじめませんか? 『見て味わう×読んで知る 平安時代の古典と文化』


いづれの御時(おおんとき)にか、女御(にょうご)、更衣(こうい)あまたさぶらひたまひける中に、
いとやむごとなき際(きわ)にはあらぬが、
すぐれて時めきたまふありけり。

この文章、「むかし、古文の授業で読んだことがあるような……」という方もいるかもしれません。
現代語訳をすると、こうなります。

どの帝(天皇)がお治めになっていた時代でしょうか。帝には、女御や更衣とよばれるお妃さまたちが、たくさんお仕えになっていらっしゃいました。
なかに、それほど身分の高い方ではありませんが、
帝にたいへん愛されている方がいらっしゃいました。

『見て味わう×読んで知る 平安時代の古典と文化』より

こちらは、今から1,000年以上もむかし、平安時代に紫式部が書いた“世界最古の長編小説”といわれる「源氏物語」の一節です。

『見て味わう×読んで知る 平安時代の古典と文化』(監修・川村裕子)

新刊『見て味わう×読んで知る 平安時代の古典と文化』では、「声に出して読んでみよう」「お話を知ろう」「平安時代の文化を知ろう」の3本立てで、「源氏物語」「枕草子」などの古典作品にふれることができます。

紫式部についての解説もじっくりと!


歴史的仮名遣いにはふりがなもあり、読みやすい!

さきほどご紹介した「源氏物語」の一節は、「声に出して読んでみよう」の一部。
実際に読んでみることで、古典ならではの言葉の響きを味わうことができます。

原文とあわせて掲載されているのは、「源氏物語絵色紙帖」の絵。
物語の世界がぐっとイメージしやすくなりますね。

豊富なイラストでイメージがふくらみます。

声に出して読んだあとは、「お話を知ろう」です。
本書では、五十四帖にもわたる「源氏物語」を6つのパートに分け、ストーリーを大きくつかむことができる解説が掲載されています。
さまざまな登場人物やエピソードについて、ビジュアルをまじえわかりやすく紹介しました。

歴史の学習にも役立つコーナー。これを読むと物語をより深く味わえます。

そして最後に「平安時代の文化を知ろう」です。

先ほどの一節、現代語訳を読んでみても、「女御と更衣ってなんだろう?」といった疑問がわいてきます。
物語をしっかり味わうためには、平安時代の文化や政治のしくみなどを知ることも大切ですよね。
本書では、ストーリーに関わる「平安京」のありようや「摂関政治」、「国風文化」についてなど、平安時代について幅広い知識にふれることができます。

平安時代に成立した、または平安時代を舞台にした「源氏物語」「枕草子」「竹取物語」「平家物語」の4つの古典。
それらにふれる最初の一歩にぴったりの1冊です。

小学校高学年の国語・社会に対応しています。
144ページ。

(監修・川村裕子)

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