マガジンのカバー画像

感想文(映画、本、ドラマなど)

18
物語から得られること。
運営しているクリエイター

#エッセイ

ドラマ「セックスエデュケーション」が最高に素敵!

ドラマ「セックスエデュケーション」が最高に素敵!

ネトフリで人気のイギリスドラマ「セックスエジュケーション」を観た。

あらすじは…セックスセラピストを母に持つオーティスが、ひょんなことから、学校で誰とも馴染まない一匹狼の美しいメイブと、生徒向けの秘密のセックスセラピストを始める、というものだ。

高校生達の「性」の問題を通して、思春期の複雑な心境や親との関係性、ジェンダーについてなど多様な切り口が見事に描かれてる!
性の問題を、正しく真っ直ぐ清

もっとみる
映画「あの子は貴族」と駅ビルの美味しかったパスタについて

映画「あの子は貴族」と駅ビルの美味しかったパスタについて

映画「あの子は貴族」を観た。
東京の富裕層の家庭で育てられた女性と地方の少し経済的に苦しい家庭出身の女性の人生が、1人の男性を巡ってほんの少し交差する話。

胸がヒリヒリしたのは、私が地方出身で勉強して東京に上京する切符を得た経験があったからだ。
そして劇中で、東京では同じレベルの人としか巡り合わない構造になっているという話も、ヒヤッとした。貴族のような本物のお金持ちに私は出会ったことがないから

もっとみる
フィンランドと映画「かもめ食堂」私と共に、いい感じに変わろう。

フィンランドと映画「かもめ食堂」私と共に、いい感じに変わろう。

映画「かもめ食堂」を観た。

フィンランドのヘルシンキに行くことになった時、フィンランドと言えば何だろうか?と思いつくものを列挙してみた。

サーモンスープ、シナモンロール、マリメッコ、ムーミン、かもめ食堂

と浮かんだくらい、フィンランドを舞台にした有名な日本の映画。

日本食レストランを切り盛りするサチエという女性と、ワケありな二人の日本人の生活を切り取ったお話。
淡々とした日々の中で、人生に

もっとみる
マカロニえんぴつがアラサーの私にも響く理由

マカロニえんぴつがアラサーの私にも響く理由

マカロニえんぴつが大好き!
(ボーカルのはっとりさん率いるロックバンド。
若者に支持されている。)

ライブに行くと圧倒的に私だけ年齢が高い…!
とはいえ、明らかに歳下のティーンのキラキラした笑顔を見るのも楽しい。

*マカロニえんぴつとの出会い

高校1年生の生徒に「ヤングアダルト」を教えてもらった。
(あっ、私は高校教師です。)
思春期の生徒たちはこんな歌詞に共感するんだねと思って聴いたら、は

もっとみる
黒髪が乱れるままに。

黒髪が乱れるままに。

最近ちょっとした和歌ブームです。
そこで、今日の和歌を一つ。

黒髪の 
乱れもしらずうちふせば 
まづかきやりし
人ぞ恋しき

和泉式部

【訳】
黒髪の乱れもかまわず、
倒れるように横になっていると、
真っ先に、この黒髪を掻き上げてくれたあなたが浮かぶ。
あなたが恋しい。

(文法をきちんと読み解いていくと、ところどころ違うのかも知れませんが、こんな感じで合っていると思います。)

なんて、美

もっとみる
あとがきの余韻。

あとがきの余韻。

恩田陸さんは特別好きな作家さんの一人ですが、
先日読んだ本のあとがきがたまらなく素敵だったので、まだ時折そのことをふいに考える。

こういうのを「余韻」と呼ぶのだろう。

タイトルは「七月に流れる花」と「八月は冷たい城」。
図書館のティーンズコーナーをうろうろしていて見つけた2冊。
表紙は大好きな酒井駒子さん。

かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド。

講談社から出ているシ

もっとみる
読書記録◆2022.1◆

読書記録◆2022.1◆

2022年の目標の一つに、「本を月に3冊は読む」を掲げた。
小さなころから、物語に傾倒していた私だったが、閉塞的な学生生活が終わり、自由に行動できるようになると逆に、本から離れてしまった。
今一度、本物の自由を手に入れるために本を手に取る。
また、別世界を求めて小説を読み漁っていた少女時代とは違い、雑読をテーマにしている。

①『未来を変えた 島の学校』山内 道 雄・岩本 悠 ・ 田中 輝美、 岩

もっとみる